パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

アメリカ旅行7  I-40こそ現代のMother Road

2013-05-01 20:21:02 | Weblog
Petrified Forest国立公園からI-40に戻って地図を広げたらI-40にRoute66が併記されていることに今回、初めて気がついた。以前、使っていた95年版の地図には併記されていなかったと思う。前回来たときには気付かなかったが、Petrified Forest国立公園のPainted desertの近くに Route66 の遺物を示す看板があった。また、Petrified Forest 国立公園周辺の旧Route66の道路脇の建物も以前とは違って街並みが統一されてきたように思う。

昔、アリゾナからニューメキシコを旅行した時にところどころHistoric Route66 の看板はあったものの古い建物と小さい博物館がちらほらある程度で街並みは統一されておらず、止まって見ようかなと思うべきものが何もなかった。知り合いのアメリカ人に「Route66の旧道を車で通り過ぎたけど何もなかったよ」と話したところ、
「そりゃ何にもないと思うよ。単なる道だからね。一部の人が懐古趣味で騒いでいるだけだから。」というような返答だった。90年代半ば、1985年にRoute66が消滅して約10年たらずの当時の大方のアメリカ人の意識はそんなものだったんだろう。日本だって昭和30年代への関心はここ5~6年のことだし、アメリカでもRoute66への関心が高まったのは90年代の終わりから21世紀になってからのようなので、地図上に標記を復活させたり、周辺を観光名所として整備するようになったのは最近なんだろう。日本だと消費活動の旺盛な団塊の世代にあたるアメリカのBaby boomersが退職を迎えて旅行に出かけるようになったというのもあるかもしれない。



ニューメキシコ州の州境を超えたらI-40をスクールバスがたくさん走っているのを見かけた。こちらは高速道路を使って遠くから通学しているんだな、と今更ながら驚いた。
本日、宿泊するモーテルへの道を確認しようとしたが、借りたwifiのつながりが悪く、昼ごはんも食べていなかったのでギャップGaullup NMでマクドナルドに入った。マクドナルドは日本と違って無料のwifiが使い放題だ。しかも、ドリンクが1ドルで全てのサイズでre-fillと最後に入れた分の持ち帰りがOKなので1ドルを払えば無料でwifiが好きなだけ使えてソフトドリンク飲み放題のネットカフェ状態という日本からは考えられない良好な環境だ。さらに、驚くべきことにドリンクのサイズもSサイズが日本のMサイズと同じぐらいだ。

自分がオーダーしたのはAngus Deluxという日本にはないハンバーガーサンドイッチ。3分の1ポンドというからクオーターパウンダーを超えた150gのパティ。味はそれほど悪くない。ここのマクドナルドには無料wifiだけでなく、室内の遊び場があって小学生中学年ぐらいの子供たちが遊んでいる。ちょうど自分の時計は14時だったので学校に行っていないのか?と思ったが、高速道路でスクールバスを見た後だったので、学校はとっくに終わっているのだろう、とぼんやり考えて気がついた。

時差だ!

アリゾナは西海岸時間でニューメキシコはマウンテンタイム(山地時間?)、ここは15時すぎだ。
しかもテキサスは中部時間でアリゾナと2時間の時差がある。
実は20時過ぎに到着すればいいかな、とアマリロに宿をとっていたが、その分でいくと22時過ぎになってしまう。

とりあえず、急がないと、、ガソリンを入れて出発することにした。
ガソリンスタンドで訛りの強い英語でヒスパニックのおじさんに
「あんたら中国人かい?来週、そこの○○教会で集まりがあるんだけど、来ない?」と声をかけられた。
急いでいるので、うちら旅行者だし、第一、日本人だし、ごめん、と言ってそそくさと出発した。






アルバカーキの手前、赤茶けた岩だらけの荒原から視界が徐々に開けてきた。その中をどこまでも続いているI-40。ただひたすら時速80マイル近く(約130km)で車をクルーズコントロールでブッ飛ばす(自分で運転してるわけではないけど)。車の衛星ラジオ(200チャンネル近くある!)をカントリーチャンネルに合わせるとなんともいい感じ。

西への旅行が多かった自分たちにとってI-40は何度お世話になったことだろう。I-40は自分たちにとってのMother Roadだ。

予定通り(?)22時20分ごろにモーテルに到着。国立公園を見て、トレイルを散策して、おまけに時間変更線を2つも超えて結構、ハードな一日でした。



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