Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

命を見つめた2ヶ月

2016-07-21 08:32:10 | 日記
お嫁ちゃんに癌が見つかってからもうじき2ヶ月になります。
去年何度も切迫流産で入院して 大事に大事にしてきたのですが 結果切迫流産では無く大腸癌と分りました。
何度も何度も入院していたのに癌が分らなかったの?
どうしても納得いかない結果ですが どうしようもありません。
ステージ4まで行っている
肝臓にも転移している
肺にも影が・・・・・
今そう言われても納得がいきません。

先月末 言ってみれば命をかけて産んだ赤ちゃんは可愛らしい男の子でした。

生後1ヶ月とは思えない大きさですくすくと育っています。
この子を見ていると 
もし途中で癌が分ったら・・・と考えるのも辛いです。
母親を助けるために この子を諦めるか・・・・そんな選択は残酷です。
運命なのだと思うしかありません。

お嫁ちゃんはどうしているか?
癌が分った日 息子が号泣しながら電話してきました。
何言っているか解りません。
ようやく意味が分った私は 急遽お嫁ちゃんの実家に行ってお手伝いをすることを決めました。
まずは娘が行ってくれました。
婚家の理解もあって飛んでいきました。私が介護の都合で身動きできなかったからですが 彼女はスーパーマンのようにいろんな事をこなしてくれたとのこと。 自分の娘を誉めるのも何ですが本当に感謝です。
ただ事では無い事態に みんなが何とかしなきゃと思ってくれました。

一週間後に私が行きました。
お嫁ちゃんは 見た目はあっけらかんとしていましたがそんなはずは無い。
癌の告知を聞いたのは彼女でした。
「後どのくらい生きられますか?」
「二年ですねぇ」
え~~っ そんな事言うか? 行きようとして頑張っているのに命の期限を切るのは止めてくれ~~
その場にいなかったので どんなやりとりだったのか分りませんが
上の子はまだ二才 そして来年には心臓の手術を控えています。
子どもたちを残して逝かなくてはならないとしたら残酷すぎます。


手術を控えて一時退院してきた彼女と話をしました。
彼女は時々涙をこぼしながらも頑張って治療する決心を話してくれました。
「私のできることは何でもする。あなたは生きてさえいてくれたら良い。 子どもたちの為にもとにかく生きて欲しい。」

昨日 お嫁ちゃんは手術を終えて集中治療室から出てきました。
まだ麻酔による酔い感と痛みに苦しんでいるようですが とりあえず第一段階は終わりました。
新しい抗がん剤はカテーテルの入った大腸に穴を開ける恐れがあるので切り取るというものです。
ついでに肩の所に 家でも抗がん剤を使えるように差し込み口を内蔵すると言う手術も終えました。
これで入院しなくても自分で抗がん剤を使うことが出来るようになるのだそうです。
新しい抗がん剤は癌を小さくする効果が期待できると言う事です。
根治は出来ませんと言われましたが 彼女の顔が少し明るくなったように思います。

私の父も癌でステージ4と言われましたが 亡くなったのは癌ではありませんでした。
頑張っていれば 又様子が変わってくる・・・・
きっと良い事あるよ
今私は そんな事を思って彼女と歩んでいきます。
少しでも長く 少しでも家族としての暮しを感じてもらって 少しでも沢山笑って・・・・

こう言っている私も明日のことは分りません。
残りの日々をある年に設定して数えてみたらもう7000日ありません。
「明日なにしようかなぁ」ノートを付けています。
彼女の行き方に負けないように私も頑張って生きていきます。

これから 息子の家と 私の家との二重生活が始まります。
思うように行かないときもありますが 頑張ります。
やりたいこと やれること 今私に出来る事 いっぱい探しながら生きていきます。
コメント (12)
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