今回お予定の中に行基寺がはじめから入っていた。
行基寺 あの行基さんのお寺? 行基さんが岐阜の片田舎に(ごめん 悪口じゃないんだよ 私も岐阜の出身だからね)縁があるとは思えなかったので ちょっと下調べをした。
簡単に言うと 行基菩薩によって建立され 行基菩薩が入定された場所と言うことになる。美濃 尾張 伊勢の守護霊場山として建立されたこの寺は「西山の極楽」とさえ呼ばれていたそうです。 今でこそ小さくなってしまっているけれど 八千坪の境内に38棟370坪の建物がこの養老山脈の中腹にあった光景はありがたい物だったにちがいありません。
隠れ城 月見の寺 等と呼ばれる臥龍山行基寺は とても上品で立派なお寺でした。
天をつくような坂道を登ることから始まります。 普通車では登るのは難しいのでは・・・とこの私でもどきどきします。 まるでジェットコースターです。
奇跡的にたどり着いたお寺は まるで城塞。
まるで蜃気楼のように浮かび上がっている。
この寺は三国をずっと見て来たのだ
車の中でたまたまカリンの使い方を話していた。
私はカリン酒を作るのだけれど そう飲めるわけでもないので最近では芳香剤代わりにしていると・・・
入り口にカリンがなっている
お坊さんが「良かったら一つどうぞ」と
Kさん嬉しそうに押し頂く。 軽トラの芳香剤にするとか
行基寺が上品な香りがするのはどうしてだろう?と思っていたけれど このお寺が徳川時代尾張の御連枝である美濃高須藩松平家の菩提寺なのだと知ってなるほどと思う。
建物は光と影のバランスが実に美しい。
黒光りしている廊下はずっと奥まで続いている。
床に写る光が美しい。
障子越しに見る庭が美しい。部屋を横切って向こう側の廊下に出てみる。 庭に直接対峙してみてもさほど。。。。
障子が景色を切り取っている額縁になっている。
仁徳天皇が昔里から食事の支度をする煙が上がっていないのを心配して税金を下げた・・・と言う話を聞いたことあるけれど
ここで歴史の移り変わりを見て来たか
400円也
お菓子は黒砂糖の香りの強い餡玉の様なお菓子だった
お抹茶が美味しい。
あまりに美しい空間にいたのでお寺にいることをすっかり忘れていた。
そういえば仏様何処に?
屋根の瓦の模様にも・・・・
何百年もの歳月をここでお休みになっている。 今の世の中を見てどんなことを考えていらっしゃるのだろうか?
思いがけずすばらしいお寺に出会って Kさん 少々興奮気味
俺は家に濡れ縁を作る。 と宣言
偶然次の日にKさんのいえの隣に用事が出来て。。。。Kさんの家も重厚で立派なおうちでした。