Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

熊棚

2006-10-08 00:41:24 | 山歩き

今週の初めに 乗鞍の西の中腹 五色ヶ原に行ってきた。

ここはよそではまだあまりやっていないと思うのだけれど ロッキーみたいに一日の入山人数を制限して ガイド付きでないと山歩きを許さない場所。

びっくりするような大滝がいっぱいで 碧の美しく神秘的な池がいっぱいあって 特別なものは何もないのに まさに秘境という感じがする場所。

妖精に会いに行きませんか? と言うキャッチフレーズ通り 苔のむした岩の中から じっとこっちの様子をうかがっているような気さえする。

そのことはまた書くとして 面白いものを見た。

熊棚

良く山登りをしていると 登山口に熊に注意と書かれた看板があるけれど ここでは 出会って当たり前のような気がする。 気配がいっぱいある。 もちろんでっくわしたら危険なんだろうけれど・・・

じつはこの直ぐ隣が 母の実家のあるところ

山が大好きだった祖父に聞いたことがある。 「熊さんに出会ったこと無いの?」

「くま? いるよ。直ぐ裏にも時々出るよ」と可笑しそうにに笑っていた。

この五色ヶ原にも当然その気配がある。

熊さんが爪を研いだ後とか 糞とか・・・その中で熊棚を見る機会に恵まれた。

説明を受けなければなんだか解らないけれど それはウワミズザクラの木にあった。

ウワズミザクラは桜の葉っぱと木肌なんだけれど 花は全然桜とは思えない。 白い 虎の尾の様な白い 細かい房状の花が木の枝につんと咲く。

この花はやがて実を付けるのだけれど これは熊の大好物らしい。

どうやって食べるか? まず木に登る。熊さんって 割と身のこなしが軽いのね。 あんな細い木だけれど 登ってひょいと実の付いた枝に手を伸ばす。

1個1個食べていたら効率悪いなぁ と思ったかどうか知らないけれど 枝をたぐり寄せて お尻の下に敷き 実をつまんで食べる。 もう一本ひょい 

そんな風に何本か引っ張ってきてはお尻に敷くと 木の上に座布団見たいのができる。

それが熊棚

Kumadana

見た目は 黒く変わってしまった枝や葉っぱが引っかかっているようにしか見えないけれど 熊さんの食事風景想像したら なんだか可愛い。

一心不乱で 木の実を引っ張って食べているんだろうな

おっと 落ちないでね 落ちると痛いよ!

コメント (10)
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