「ドークラック・リムターン」第14話

第14話
遺言状の隠された絵をジッタリーも探していることを、ウィーは母たちに話します。アヌットは、これから先どうすればいいか分からず、タンに相談します。TVのニュースでジッタリーが絵を運び込ませた倉庫の場所を知ったウィーたちは、すぐさまそこへ向かうのですが、絵にはすでにシットサックが火をつけたあとでした。火事に気付いたウィーとタン、アヌットは必死に火を消そうとするのですが、火の回りが早くて近づけません。ハントゥーも、遺言状の隠された絵をアヌットに教えようとしますが、アヌットは「危ないから」とハントゥーを近づかせません。とうとう火は倉庫にあったガソリンに引火し、大爆発を起こします。爆風に吹き飛ばされたウットはそのまま気を失ってしまいます。

アヌットを病院に運び込んだウィーでしたが、医者にかかればウットが男ではないことがばれてしまいます。ウィーが荷物を取りに戻っている間、タンは知り合いの病院にアヌットを転院させます。意識を取り戻したアヌットは、タンのはからいに感謝をしますが、自分を気遣ってくれるウィーのことを考えると気分が晴れません。ウットの転院を聞きつけやってきたウィーは、アヌットを気遣います。「絵のことはうまくやっておいたから」と言うウィーに、アヌットは困惑します。翌日、倉庫を見に行ったジッタリーとシットサックは、絵がすっかり運び出されているのを見て、ウィーがここにきたことを悟ります。ウィーは、焼け残った絵をすべて母の家に運び込ませていたのでした。

もしも遺言状の隠された絵が焼け残っていたらと思うと、ジッタリーはいてもたってもいられません。絵が全部焼けてしまうのを確認せずその場を離れたシットサックを責めたりします。絵の行方を尋ねられたジェーンは「私だって、今それどころじゃない」と、絵を探すことを拒否。「ウィーは私と結婚する予定なのに、ウットにじゃまされて・・・」と話すジェーンに、ジッタリーは、ウットを始末することと引き換えに絵を探すことを提案。深夜、アヌットの病室にシットサックはこっそり忍び込みます。目を覚ましたアヌットは驚き、逃げますがシットサックは銃を持っていました。どうにか逃げ延びたアヌットでしたが、今度は目の前にジッタリーが現れます。ジッタリーに吠え掛かるハントゥーを、ジッタリーは撃ってしまいます。

血を流し倒れるハントゥーに駆け寄ったアヌット。ジッタリーはさらに、アヌットに狙いを定めます。「やめて！」アヌットの大声に目を覚ましたウィーは、慌ててアヌットに駆け寄ります。「ウット、どうした？」と声をかけても、アヌットは混乱しています。「ジッタリーさんが、ハントゥーを！」と泣き叫ぶアヌットを抱きしめ、「ただの夢だ」となだめるウィー。「僕がついてるから。絶対に、誰にもお前を傷つけさせない」と言うウィーに、アヌットはようやく落ち着きを取り戻します。ウットの涙を拭き、ウットを見つめるウィーは、ごく自然にウットにキスをしてしまいます。はっとわれに返るウィー。トイレに入り、「なんてことを！」とうろたえます。その後何事もなかったかのように床に就くのですが、二人の間には気まずい空気が流れていました。

I will be with you tonight,don't worry,my baby♪って感じでしたね。

どうやら例の絵は焼けずに残ったようですが、まだこのことが明らかになるのはもう少し先のようです。ペンキがこぼれてどんな絵だったかも分からなくなってしまっているようですし・・・引っ張りますね。アヌットの見た「ジッタリーに殺される夢」、これはかなり現実に近いような気がします。ジッタリーに狙われるのはもちろんのこと、アヌットは恋敵としてジェーンにも狙われることになるわけで・・・ウィー、本当に守って上げられるんでしょうか。「約束する」ときっぱり言っていたウィーに、自分が本当は女であることを言えずにいるアヌット、辛かったでしょうね。そしてまたこの二人はチューしてしまいました。今度は「事故」なんて言い訳できないくらいみっちりと・・・。困惑するウィーが可愛かったです。