テムテムな日常

頑張れみんな!頑張れ自分!

あなたとお話したい!

2007-03-06 | 介護職
私はどういうわけか、道を歩いているとしょっちゅう尋ねられたり勧誘されたりします・・・きっとものすごく無防備な雰囲気を漂わせているのでしょう。見知らぬ土地で道を聞かれることも多いし、めったに日本で見かけないような国の人(キルギスとかスリランカとかセネガルとか)に現地語で道を尋ねられたことも4~5回あります。タイでもタイ人にしょっちゅう道を聞かれたし映画に誘われたりあやしげな勧誘を受けたり・・・まぁ、子供の頃からそういうことが多かったのでもう気にならないのですけどね。

道を尋ねられることぐらいは別にたいしたことではないのですが、精神障害者にストーキングされたりホームレスに絡まれたり・・・身の危険を感じるようなこともしょっちゅう・・・きっとものすごく「話しかけやすい」オーラを撒き散らしているのだと思います。

そんな私ですが、話しかけられるばかりではなくて、道を歩いているお年寄りが道を渡れなくて困っていたり、重たい荷物に手を焼いていたらついついおせっかりをしたくなってしまい、また元気そうな人でも「ちょっとあの人とお話してみたいなぁ・・・」と、用事もないのに声を掛けてみたりすることだってあります。要するに「人好き」なのでしょう。

若い頃は「人間づきあいが苦手」と公言し、あまり人と関わらない職業に就きたいと思っていたのですが、実はかなりの人好きだったみたいで、介護の世界にもすんなり溶け込めたし人間関係に悩むこともなかったので、やっぱり本当は根っから「人が好き」なんだと思うようになりました。そのことに気がついてからは、もう臆することなく街中でも人と話すことに抵抗がなくなったのですが・・・

そんな母の姿をみて育っている息子にとって、「街中でだれとでも会話する」ことが正しいことなのかどうか・・・このご時勢にはちょっとマズイのではないかと思うのです。実際息子はまったく人見知りをしないし「他人を疑う」ということができません。今までにも買い物中に見知らぬ人に連れられてお菓子を買ってもらったり、家からかなり遠く離れた公園に知らない人の車に乗って行ったり・・・そのうちなにか取り返しのつかないことが起きそうな気がするのです。

でも、「困ってる人には手を貸してあげるのが当たり前」「自分からすすんで挨拶」と普段から言っているのに、「知らん人とはしゃべったらダメ」とは今更いえませんし、子供も混乱しますよね?!かといって、重い荷物をもってふらふら歩いているお年寄りを見てみぬ振りなんてできないし、あいさつされて返事もしないのは人として変です。

もう少し大きくなったら、「人間にはいい人もいるけどなかには悪い人もいる」こと、それから「自分とかかわる全ての人間が自分にとって『良い』存在ではない」ことに気付いてくれると思うのですが、まだ5歳じゃ難しいですよね・・・今の息子と同じくらいの時期に、春の陽気に魂を抜かれた大人に物陰で体を触られた経験がある私としては、どうやって子供にそんな大人から身を守る方法を教えたらいいのか分かりません。