新聞の投書欄に、こんな投稿が載っていました。
・・・携帯ゲーム機で「脳を鍛える」なんていうゲームソフトをやってみたけど、画面も小さく目が非常に疲れてしまった。また、デパートや大手量販店で、ある特定のゲーム機をもっている人を対象にしたイベントなどがよく開かれており、持っていないわが子は疎外感を感じている。ゲームに没頭している子供達の視力やものごとを考える力が非常に心配・・・
まぁ、この手の投稿は昔からしょっちゅうあるのですが、この投稿主さんの言い分は分かります。でもね、この考え方・・・「そこにゲーム機があるから、ゲームに没頭してほかのことがおろそかになる。だらかそんなものは排除してしまうに限る」、これって、我々が普段、よく目にしている光景ではありませんか?
そう、日本政府の推し進めている「弱者切捨て政策」に酷似しているではありませんか。
「ゲーム機は悪。なぜならほかのことをしなくなるから」
「老人と障害者は邪魔。なぜなら利益を生み出さないから」
「ゲーム機はいらない。なぜなら悪だから」
「老人と障害者にやる金はいらない。なぜなら邪魔だから」
うちの子供もゲームが大好き。かなりやりこんでいるので大人の私でも負けてしまうことがしょっちゅうです。父ちゃんもパソコンゲームに没頭。私もマンガ大好きだし、我が家は入浴後から寝るまでの時間は各自好きなことをしてすごす至福の時間となっています。でもこれにはおのおのちゃんとルールがあって、息子は「9時半になったらゲームはやめて布団にはいる」、父ちゃんは「次の日の出勤が遅くても12時にはパソコンから離れる」、私は「家事を全て済ませてから」といった具合です。
どんなに役に立たないといわれているものだって、工夫次第ではちゃんと貢献してくれるのです。ゲームのしすぎで目が悪くなるだぁ?!そんなもん、親がちゃんとルールを作って守らせられる信頼関係を作らないからです。老人と障害者は社会のお荷物だって?仕事の出来る人には仕事をしてもらい納税者になってもらえばいい。その程度のことも考えずに目先のことだけ考えてるから、こんなわけの分からない世の中になってしまったのですよ。