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追憶の幻想曲

2006-11-24 18:41:16 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「Kanon」---第8話「追憶の幻想曲(ファンタジア)~fantasie~」

「the fox and the grapes」---これを直訳すると「きつねとぶどう」。
イソップ物語に同名の「きつねとぶどう(すっぱいぶどう)」という作品が存在していますが、この題名を「真琴のBGM」のタイトルに充てた意味。
それは、願っても望んでも触れられなかった、求めても欲しくても得られなかったモノに対する、彼女の「本心の裏返し」。
この事実を、原作ゲームのシナリオクリア直後に知ってから、あらためて個人的な真琴シナリオの評価が更に高まった訳ですが---今回の物語では、そのネーミングが外面的にも内面的にも意味する所---真琴の真実が明らかに。

シナリオは完全に真琴へシフトしてしまっている為、現状は、真琴へのフラグ構築要員となっている舞と、同居人である名雪以外のヒロイン---登場皆勤賞だった栞とあゆも登場しなくなり、逆に真琴編のキーパーソン「天野美汐」が本格的に物語に絡んできた事からも、そのクライマックスが近いというのは、原作未プレイ・東アニ版未見の方でも想像に難くは無いかと。

淡々と日常を過ごして行く描写でも、ショーウィンドウの中のドレスに見入るなど、この先の展開を知っている者からすれば、BGMが原作準拠なのも手伝って、そのひとつひとつが重く感じてしまうのは、最早どうしようもないのですが、そんな雰囲気でも、原作通りの「下痢もいつだって唐突だ」や「了承(1秒)」「仔猫のネーミング」、完全オリジナルな、名雪がぴろを見て『かぁいいよぉ~』モードに入ったシーンなどが存在しているおかげで、まだ気持ちが沈まずに済んだ様なw
特に、祐一の「おいしいね!」シーンは、某「国崎最高ー!」に…は及ばずとも、インパクト抜群でしたわw
ところで、名雪がぴろの存在を知っていたという描き方には、結構驚いたかも。
原作では、その辺りの繋がりが無かった---と言うか、名雪と真琴の関係自体が希薄だった---為、てっきり名雪に隠して飼っていたとばかり思っていたので、よもや名雪がぴろを撫で回す日が来ようとは…。
しかし当然、あのシーンの後は、猫アレルギーで酷い事になっているのは間違いなく;

そんな「ぴろ」関連で、真琴が以前にも「ぴろ」にあった事がある様な言動をしていましたけど、コレは以前に取り上げた『「E-LOGIN」付録の小冊子』にて登場した「財布を置いていった(様に思っている)ネコ」を差している様で。
原作では触れられていない、割と興味深いエピソードだけに、今回の再アニメ化で、何らかの記憶のプレイバックが在っても良かった様な気がしますけど、よもや目覚めた場所が……だったなんて事は、流石に描けませんかそうですか(何

作画・演出面では、淡々と真実を語る美汐の構図と、祐一に懐いて来る真琴の仕草や動きが秀逸。
中でも、夕焼けの中、「奇跡の代償」を指折り語る美汐のシーンは、正直見入りましたから。
そして、ぴろ含む「小動物」の可愛さは異常w

果たして、物語は、ひとつの終局に向かって。
次回第9話のサブタイトルは「子狐の子守歌(ベルスーズ)~berceuse~」…駄目だ、サブタイトルからして、正直キツイ…;

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