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黄昏に消える風

2007-11-29 23:51:57 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「CLANNAD-クラナド-」---第8話「黄昏に消える風」

念願だった公子の結婚式、その日取りが決定したものの、話に聞く“風子の容態が思わしくない”事に影響されてか、知らず風子に起こり始めた異変---そして、彼女自身の存在に疑問を抱き始めた春原の発言も手伝って、不安を隠せない朋也。
果たして、一時は全校に知れ渡るほどに目立っていた風子の存在やヒトデの木彫りも、関係の薄い人間の記憶から徐々に消えて行き、仕舞いには姿さえ見えなくなってしまう状況に、忘れてしまった側も、そして忘れられる側も、より近しい関係を築いた物にとっては、言い表せぬ苦しさを背負ってしまう事に。

そうした重い雰囲気の中、それでも普段と変わらない---いや、足の裏にナイフが刺さっている時点で普通でもないですけど(w)、古河家の家族団欒漫才が繰り広げられている展開には、半ば救われる面もありはすれ、これがクライマックスにて起こる“とある出来事”への味付けであったのも間違いなく、今回は、そんな静動の緩急の付け方が非常に巧い構成となっていたと思えた次第。
特に、何かを思い出しかけながら、それが何なのかが判らず苦しむ春原のシーンから、コメディ色の強い商店街での買い物へ続き、古河家での出来事---という、静→動→静と連続する構成は、それぞれをより際立たせていて、早苗さんが号泣するシーンでは、本気で涙腺弛まされましたから;
と言うか---ヒトデ>アイドル朋也>ウミウシの順列で大爆笑した、その後に泣きを持って来るのは、正に不意打ちとも。

直前に描かれた春原のシーンも、此処までが随分と不幸な(ある意味では、おいしいw)ポジションだっただけに、ようやく廻ってきた大きな見せ場は、そのギャップも相まって、彼の優しさと不器用さを強く印象付けるイベントに。
今後も春原はアレコレと物語に絡んで来るものの、ただ、彼と妹の芽衣が登場する春原兄妹編は、本編中で描かれるかどうか…OP自体に芽衣は登場しているので、全く触れられない事は無いと思われますが、どうなる事やら。

また、風子ひとりが取り残されたかのような、空間を巧く活かしたキャラ配置(構図)が、現実と非現実の境を強調しているかの様で、原作では絶対に出来ない魅せ方だけに、先述した構成も含め、流石は此処まで「AIR」「Kanon」のアニメシリーズを手掛けてきたスタッフだけあって、しっかりとポイントを心得ているなと。

そして、早苗さんと風子の入浴シーンを入れ込んでくる辺りも、流石は京アニクオリ(違w

やがて---ひとつの物語が幕を閉じる。
重なる思いが奇跡を生み、ひとりの少女の夢は、祝福の風と共に…「夢の最後まで」。



余談として。
次回(第9話)にて風子編が完結し、続く第10話からは ことみ編が開幕するのは、既に報じられている通りですけど、此処まで風子編に大きく枠を取った分、今後の展開が巻きになるのではないか---と専らの噂ですが、ちょっと面白い予想が立っているので、この機会に取り上げておきますね。

CLANNADは2クール+特別編になりそう鍵っ子ブログさん)
※本編のネタバレが存在していますので、原作未プレイの方が閲覧する場合には、ご注意を。


なるほど言われてみれば、確かに気になる着眼点かと。
実際、京アニは「AIR」の際に、SUMMER編の描き足りなかった分を「特別編」として製作していますし、下手に駆け足で描かれるよりは良いのかも。
もっとも、最初からそのつもりならば、あらかじめ3クール確保しておけと思うのですがw
或いは…ハルヒ2期の為のスケジュール確保が影響しているとか?
ともあれ果たして、既に渚関連のイベントを後回しにしている様に、原作ストーリーを大きくアレンジして詰め込むのか、それとも推測通りの特別編が存在するのか---これからの ことみ編以降の展開が、ひとつの回答になるのは間違いなく。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mmm)
2007-11-30 08:46:39
このままいくと私の好きになったキャラクターは特別編待ちと(苦笑)。特別編だけ東京とBSというオチにならないように願うばかりです。
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Unknown (mmm)
2007-11-30 21:38:46
4クール&ヒロイン死亡説まで出てるんですけど。生き返らすためにRPG展開にでもなるの?
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Unknown (DMz-iL)
2007-12-01 14:33:48
>4クール

“実は4クールだった”という話は私も目にしましたが、それが本当ならば、此処まで風子に話数を割いたのも頷けるというもの。
それでも、ことみ、杏、そして智代に恋愛要素は望めないんですけどね;
これで勝平にも出番が廻って来るかな?

ちなみに後者の“説”については、諸々の事情から答えられませんので、あしからず。
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