勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

夢一輪

2015-03-26 23:24:33 | Weblog
 我が家に桜が咲いた。部屋の中に桜が咲いた。花瓶に生けた桜が咲いた。桜が咲くと心が躍る。桜が咲くと夢も咲く。春の夢は儚きものでもあるが。
「桜折る(切る)馬鹿 梅折らぬ(切らぬ)馬鹿」などという言葉がある。梅の枝は伸びすぎると形が良くないので、切ったほうがいいが、桜は切り口から腐りやすくなるので、特に太い枝は切らないほうが良いとされるらしい。


 造園業を営む友人がいる。彼が庭の剪定作業中にどうしても切らなければならない桜の枝があった。その枝にはまだ硬い蕾がついていた。捨てられるはずだった桜の枝をいただき、花瓶に無造作に挿しただけなのだが、硬かった蕾が次第に膨らみ、遂に数輪の花が開き我が家に春の夢を咲かせてくれた。