勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

千鳥ヶ淵の桜

2015-03-31 23:58:31 | Weblog
 「花は優しい。見る人を慰めて何も見返りを求めない」。美輪明宏さんのツイッターからの引用です。開花宣言から一気に満開になった東京の桜の下、千鳥ヶ淵のお堀には多くのボートが浮かび、春爛漫を謳歌しているようだった。




 ところが、静かな水面を水しぶきを上げながら、音を立てて一艇のモーターボートが走り去った。やがてボート乗り場付近には、次々とボートが集まり始め、無人のボートが整然と並ぶ。このモーターボートはボート客に何かを知らせるために走ったようだ。




 ボート乗り場には長蛇の列ができ、強風のためボートは中止となりいつ再開されるかわからないと告げているが、列を離れる人はいない。



 咲いたばかりだというのに、風に揺れる枝から散った花びらが水面に浮かび、ボートは一艇も見えなくなった。それほどの強風とは思えなかったが、やはり大事をとったのだろうか。





 初夏を思わせるような汗ばむ陽気に、何年振りかに出かけた千鳥ヶ淵の桜は、何の見返りも求めず、優しく僕を慰めてくれたのだった。