勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春彼岸

2015-03-24 21:28:49 | Weblog
 彼岸明けの今日、実家に墓参りに行くが、天気はいいものの冬が舞い戻ったような風が冷たい一日になった。歩いても10分足らずの場所にある墓は桜の木に見守られ、子供の頃ここの桜が満開になると、悪ガキと一緒の遊び場でもあった。隣村の悪ガキと喧嘩をした場所でもあり、そこで学んだことも多かった。


 東京では桜の開花宣言があったばかりだが、ここの桜はまだ蕾も固く、開花は少し先になるだろう。実家を出て一人暮らしを始めてから40有余年、その間まだこの桜が咲いたのを見たことがない。生きているうちに一度は満開の桜を見たい気もするが、果たしてその機会があるだろうか。


 実家には昨年若くしてこの世を去った甥のひとり息子がいる。彼も小学5年生になり、スポーツに遊びに忙しく、顔を合わせる機会も少なくなった。メンバーが足りないために誘われて始めた野球だが、彼の自慢の二つのボールがあるという。左は彼らを含む複数のチームの野球教室に訪れたラミレス氏のサインボール。これは自分のチームでただ一人くじ引きで当たったそうだ。そして右にあるのは3日前の21日、彼にとって初めてのホームランの記念ボール。HRと言ってもランニングホームランだそうだが、このHRにより打順が下位から2番に昇格したのだとか。彼の母親によると、このHRは初めで最後になるかもしれないという。ささやかな記録であっても、彼にとってはいい思い出になるだろう。僕は勧めた。勉強も大切だが、子供の頃の体験は大人になって役立つものだから、遊びもスポーツも、そして喧嘩も多いに経験させてあげるといいよと。子供は子供らしく、腕白でもいい、逞しく育って欲しい。