勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花冷え

2010-03-30 23:24:39 | Weblog
 立秋から秋分までの暑さをいう「残暑」に対して、立春のあとまで残る寒さを「余寒」というらしい。「余寒」には寒が明けたのにという、恨みがましい思いも込められているとか。

 桜の開花宣言に気もそぞろになった花見気分も、真冬のような雪まじりの花冷えに冷やされて、恨みがましい思いが募った数日間だった。
 久しぶりに晴れ上がった隅田川の川面には、3分咲きの桜の花が影を落とし、上り下りの船びとに、余寒を忘れさせる陽射しが眩しい。

 東京タワーを抜いて338メートルの高さになったばかりのスカイツリーも、日本一の高さを誇るかのように聳え立ち、花見客を喜ばせている。

 カメラのファインダーを覗く僕の背後から突然女性の声。振り向くと、そこには微笑むうら若き美女。丁寧な言葉遣いに胸ときめかせ話を聞くと、ドイツのテレビ局だが、インタビューをしたいという。断る理由などない。

 スカイツリーを背に、テレビカメラの前での取材はドイツ語で、という筈もないが、プロデューサーの日本人女性とのインタビューは、4月1日にドイツで放映されるという。

僕の依頼で、カメラマンと音声の二人の男性も快く我がカメラに微笑んでくれた。
 
 名刺交換をし、ブログで記事にすることの了解を得ると、彼女からの申し出により、放映された映像を送ってくれるという約束も交わした。余る寒さにも、こんな美女のインタビューなら何度でもいい。