勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

謝罪

2010-03-26 00:59:05 | Weblog
「ごめんなさい」 「かんべんしてくださいよぉ」
 法廷のスピーカーから流れる、哀願するような涙声の主は、『足利事件』で無実の罪で逮捕された菅家利和さん。この足利事件は、26日の再審判決公判で無罪が言い渡される見通しだという。

 菅家さんを起訴した元検事は、菅家さんの「謝ってください、お願いします」の懇願にも、自らの非を認めての謝罪に応じることはなかったと、ニュースが伝えた。


隅田公園に咲くスモモの花 (花言葉 ☆ 疑い・誤解)

 朝からの冷たい雨が上がった仕事からの帰り道。午後10時は過ぎていた。家の近くに差し掛かった直角に曲がった暗い路地裏。自転車の僕と、歩いていた初老の男性と鉢合わせした。衝突するほどの距離ではないが、その男性は「ごめんなさい」と言いながら、ブレーキを掛けた僕に道を空けて通り過ぎた。歩いていた男性に非はない。僕が先に謝らなければいけない状況である。慌てて僕も「ごめんなさい」と丁寧に謝ったものの、申し訳なさが先に立った。

 謝罪の言葉はいろいろある。『ごめんなさい』『すみません』『申し訳ない』etc.
どんなときにどのような言葉で謝るか、謝罪の気持ちがどのように伝わるか、言葉の重みにも違いがある。しかし、心からの謝罪の意思が伝われば、言葉は選ばなくてもいいのかもしれない。

 自分に非がないのに、何の躊躇いもなく「ごめんなさい」と言える度量の人に出会い、真冬のような寒い夜が温かく感じた春の夜だった。