勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

隠蔽工作

2005-05-03 21:15:12 | Weblog
 JR福知山線の脱線事故の話である。車掌の「普段よりもスピードが速いと感じた」との話を会社側は取り合わず、「スピードは普段どおりだったね」と念を押されたという。そしてあの会見である。明らかな隠蔽工作ではないか。
彼らは、それで通るとでも思っていたのだろうか?自己の負の部分は嘘で固め、責任転嫁をしようとする彼らが謝罪に来ても、遺族の方達が受け入れられるだろうか。
先日のブログでも指摘したように、彼らの意図は会見でも見え見えである。行間を読むという言葉があるが、我々は見ている。その言葉の端々、その表情、態度に現れるそれらの裏の意味を。そんな事がわからないとは浅はかである。JR西日本は車掌の話を「そういう内容は把握していないが、通常では考えられない」と否定しているという。通常ではないから、あんな事故になったのではないか。どちらが嘘か、誰もがわかる。

思い出すことがある。松本サリン事件の時だ。マスコミはこぞって河野さんを、恰も犯人であるが如き報道の仕方をした。まだ確定的ではなかったため、名前も顔も伏せられてはいたが。その時、河野さんはマスコミの前でこう言った。「私は何もしていません、ですから顔も名前も出して結構です」 気負いもてらいもないこのコメントを聞いた時、この人は犯人じゃないと確信した。

そこに真実があればそれは伝わってくるものだ。ただ頭を下げて謝ればいい、そんな態度ではない真実の謝罪をして欲しい。彼らに出来るだろうか?
2005.05.03