3月8日のWBC2次R1組1回戦 台湾3-4日本 東京ドーム)
台湾の日本戦初勝利は目前だった。7回を終えて台湾は2―0でリード。
しかし、8回に連打を許して同点とされてから流れが変わる。
その裏に勝ち越したが、9回に再び同点とされ、延長10回に勝ち越し犠飛を許した。
初めて進んだ2次ラウンドで、日本をあと一歩まで追い詰めたが、最後は力尽きた。
▽台湾代表・謝長亨監督
選手は素晴らしいプレーをしてくれた。
国際試合で日本の高いレベルに近づきたいと思っていた。
尊敬する日本に勝つことこそできなかったが、重圧をかけられた。
残念な結果だが、いつか勝つ日が来ることを願っている。反省から学びたい。
9回表、起死回生の同点打を放った井端。
試合後、台湾チームの選手たちがスタジアムに集まった日本人に向けて深々とお辞儀。
中国語で書いたボードを掲げる日本人ファン。
震災後、多大な支援をしてくれた台湾国民に、この機会にお礼のメッセージを伝えよう・・・という声がネット上で広まった。
「感謝TAIWAN」、「3.11支援謝謝台湾」、「日本永遠不會忘記台湾的誠意」などと書いたボードを持参する日本人が続出。
これが試合を中継してた台湾のテレビでも大きく取り上げられ、台湾チームの選手や台湾国民がたいへん感動したという。
試合後、大きな台湾国旗に「日本おめでとう」のメッセージを書いて笑顔でエールを送る台湾ファン。
過去のスポーツの国際大会で、こんな清々しく、感動的な試合はなかったのではないか?
試合内容も素晴らしかったが、スポーツで大切なのは試合の勝ち負けだけじゃない。
たぶん、誰もがそう感じたことだろう。
これが台湾でなく、韓国だったら・・・監督は「審判の判定がおかしい」と言い、選手は「独島は韓国のもの」、「日本の地震をお祝います」と書いたボードを掲げ、マウンドに国旗を立てただろう。
シンガポールのセントーサ島で、台湾から来たという旅行者のおばさんに、人懐こく話しかけられたことを思い出した。
初対面なのに、「昔日本人に大変世話になった。今度ぜひ台湾の私の家に遊びに来てくれ」と手を握って言われた。
日本のTOMODACHIは台湾、トルコ、アメリカ。
では韓国のTOMODACHIは?