突然、というか唐突な話ですいません。実はその・・、あっとその前に。
今から１０年以上前かな？
まだ結構景気のいい頃、「初めて出来た部下」とかと一緒に飲みに行ってたんです。当時・・、今で言う「ニュ～クラ」とかをハシゴしたりして、それなりに調子こいていたりした訳で。
で先週、その「元部下」さんたちが札幌に集まったんですね。それで飲みに行くことに。
久しぶりに会う彼ら、当時新入社員に毛の生えたようだった彼らもすっかり「父っつぁんくさく」なっちゃって。まぁそれを言うなら俺自身・・・。
まさかこの歳になって「おねぇちゃん系」の店に行くとは思ってもいませんでした。そんでまず行くのは居酒屋だろうと、ところが。
たどり着いた先は「メ○ド居酒屋」、しかもススキノじゃない。
いやぁ、世の中「メ○ド喫茶」が流行っているとか、「もえ～」なんていう言葉が走っているとは聞いていましたが、まさかこんな所まで・・・。
入ってみると、店はごく普通の居酒屋。もちろん店員さんがメ○ド服を着ていること以外。
「な～んだ、こんなもんか？」と思っていられたのは、席について１０分程度。その後突然、オ－ダーを運ぶおねぇさんがトレーごとひっくり返る・・・・。
どうしたんだろ？と思うと周囲のお客さんは何故かニヤニヤと。で、どうやらこれ、「ドジ萌え」というアトラクションなんだとか。なんかこう、軽い頭痛が。
飲み始めたばっかりなのに、何故か「おにぎり」を注文する「元部下」さん。このおにぎり結構単価が高いが・・・。
高い理由はすぐに分かった。おねぇさんが目の前でおにぎりを握って渡してくれる。甘えた目をして「あ～ん」とクチを開く元部下。俺よりも「オヤジ」入ってる・・・。
そうこうしているうちにビンゴ大会。大のオヤジが目の色を変えてビンゴの番号を確認する。景品の「メ○ドさん手作りのマグカップ」を目指して。
なんかこう、中途半端な敗北感を抱えてトイレへ。
で、出てきた時丁度「メ○ドさん」がビールの樽を運んでいる所でした。
結構大変そうでしたので、ほとんど反射的に
「手伝いますか？」
って言っちゃったんですよ。本当にもう「メ○ドさん」とかそんなこと関係ない時限で。
すると彼女、
「大丈夫ですよ～、仕事ですから～」
と、営業的ではない笑顔で。
でですね、この瞬間変なスイッチ入っちゃった気がするんですよ。う～ん、なんかこう分かり合えた気が。
この後しばらくして店の中がチョットだけ暗くなり、カラオケ・タイムに。うんと「カラオケ」っていうより「ショータイム」か？店のおねぇさんがスポットを浴びて唄うわけで。
登場してきたのは、さっきトイレの前で樽を運んでいた子。
その子が歌い出しました。
「頑張っているからね～って、強くなるからね～て。」
これ、俺だけに込められたメッセージか？
俺、アボンダラですかねぇ。まぁいいや、店の中が大合唱の中、この歌聞きながら泣いていたことだけは秘密にしておこう
。
もしかしたら「恋愛」とは、「究極の勘違い」・・・なのかもシンナイ
。
［注意書き・俺的メモ帳など］
・この話は、部分的にはフィクションです。ですから「店の場所、どこ？」みたいなお問い合わせにはお答えいたしかねます（笑）
。
・今回解ったこと。この業界で「もえ」という名はスーパーエースに与えられる称号のような名前なんだとか。まぁサッカーで言うなら背番号１０みたいなもんか？
でもなぁ、このスーパーエースに「樽」運ばせるなよ、店長・・・。
」なんて言えたもんじゃない。
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