ヴァンディッツ札幌Z(ぜぇぇ~っと)

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見果てぬ夢  ~さよなら審判~

2005-02-24 20:49:17 | サッカー一般
結果から先に書いてしまおう、俺もう、サッカー&フットサル審判の資格を継続しないだろうナ・・・。



時は平成17年2月、場所は東札幌のコンベンションセンター。取りあえずそこそこ忙しい中、なんとか時間をやりくりして駆けつけましたよ、サッカーの4級審判継続講習会に。

 約2時間の講習会、最初の1時間はルール解説だ。解説は前回の時も説明しておられた若手有望審判員。まぁこの人自体、俺スンゴク好感を持っているんだけど・・・。
約1時間の解説、前回と同じビデオ、同じ説明、そう完全に「デジャブー」状態(←高木ブーとは違います!)。

まぁわずかに参考になったことと言ったら、先日のワールドカップ2次予選・VS北朝鮮戦について。

みなさん憶えておられるかどうか分かりませんけど、後半北朝鮮が反則からのFK(リスタート)を思いっきり早くやりました。結果はキーパーがブロックして得点にはなりませんでしたけど。
 このプレーを審判連中がどう感じたかというと、

[前提として]
・ クイックリスタート自体は問題ない。ルール上も、審判が一連のセレモニー(?)を終えないと
  始めちゃダメ、なんて書いてない。

[その上で次の問題が]
 ・  あの時、副審までがバタバタ。あの時オフサイドなんて取りようのないポジション。
  無法地帯にさせてしまったことは問題。
 ・  主審、誰にイエローを出したのか不明。副審、第4審判も気づいてなかった。
  あの時から「審判団としての統一」を欠いた。

[そして大問題は]
 ・リスタートのポジション、反則位置とは全然異なる。それを止めなかったことは主審の・・・。


 まぁ、この話は本当におもしろかった。でも、これはカリキュラムの一環としての話じゃなく、話し手の「好意」による無駄話なんですよね・・・。

  そしてその後。これからは各種登録をウェブ上でやるんだそうな。この話が延々と。しかもセキュリティ対策はどうなの?てな不安が募るような話し方で。

 あのですね、この見方間違ってるかもしれませんけど、審判の継続ったってやっぱお金払うんですよ。それを集めるのに・・・。別に「お客様」として対応せよ、なんて言う気はないんだけど・・。



さて、長い前フリだったな~。いやまぁ「もういいや」っていうのが正直なところです。
 こうなった最大の原因は、俺の目的が違った、ということであり、協会の体制がおかしいなんて言う事じゃないですからね。今だから書けること。審判の資格を取ったわけ。

 表向きは子供の大会やなんかで「帯同審判」が必要となり、しょうがなく取らざるを得なかった。ということにしています。で、実際そんなにウソじゃない。

 でもね、本当の本心を言うと、ワールドカップに出たかったんですよ。そう、審判として。だって、中学時代、ロクにパスもできなくって、自分でひたすらドリブルでゴールへつっこんでいって、相手キーパーに「真空跳びひざ蹴り」カマシながらしかゴールできなかった男がワールドカップで笛吹くってなんか格好良くありません?
 
 この「最後の夢」が絶たれたことに気づいたのがつい先日。
そう、「ワールドカップ審判は45才まで」てな墓標があることに気づいてしまった・・・。あっ、もちろん俺、45才にはなってないですよ。でも、今から3級取って、2級取って、1級取って、国際審判員になって・・・テナ事を計算していくと、最短でも80才くらいになっちゃう!

 ちなみにJリーグの審判は50才だそうで。まぁ俺にとっちゃ「目くそ鼻くそ」の世界ですけどね(←?)。


ア~ア、最後の夢も破れちゃったな~。



 仕方がない、とっておきの「夢」を引き出すか。







今日から俺は「ニッポン代表監督」を目指します!

なんだかな~

2005-02-05 20:51:17 | サッカー一般
今年の我が家の新年会、なぜか5家族総勢15人くらい集まったりして。

メンバーは、嫁さんの「お友達」が主。ということで、俺は屋根裏のパソコン部屋でジーっと嵐が過ぎ去るのを待っていたのだが・・・・。その中で、見覚えのある親子が一組。 うちの子が小学1年から4年まで在籍していた「◎◎サッカー教室」で、1年間だけ一緒だった子がいた。確か、うちの子が2年生、その子は1年生だった。

比較的大柄で、足も速く、「ウマイ」というより「気が利く」タイプの子だったのだが・・・。小学2年生になるのを境にその子は教室を辞めた。いろいろと家庭の事情があって地元少年団に入ると聞いていた。

以下、そのお母さんと私とのやりとりを。

私:イヤ~、太郎(仮名)君大きくなったね~。

母:見た目だけ。中身は何も変わってないですよ~。

私:そうかな、昔は足早くって、ボールさばきもうまくって・・・、ただチョット気の弱いところあったよ  ね~。せっかくゴール前までボール運んでも躊躇しちゃうって言うか・・・。俺、練習試合で監督やっ  たときの印象しかないんだけど。

母:よく見てるのね~。きっと私たちのことも見られてたのね~(笑)。


と、明るかったのはここまで。その後、「なんだかな~」という話が始まった。 ・(◎◎サッカー教室を辞めた)小学校2年。地元少年団に入団を申し込むも、小学校3年からという決めがあり断られる(結局1年留年)。

・家庭の事情があり、他のクラブ関係(◎◎復帰を含めて)への入部は無理。

・3年生になり、晴れて地元少年団に入る。その少年団の指導者は実績もある先生。

・4年生になると、その先生が転勤。代わりに「協会へも顔が利く」というふれこみの「5年生の父」がコ ーチに。

・新コーチに対し、父母から不満続出。そのコーチ、ことあるごとに「俺は無償で引き受けているのに」あ げくに「そんなに言うなら警察に訴えるぞ」テナことを言い出す。結果、太郎君を含む1/3が退団。

・新コーチ、単独チームが(人数的に)出来なくなると、周辺少年団との合併を模索。合併が成立した際は 「半分はふるい落とす」んだそうな。


 なお、この話はこのお母さんからの話であって、客観的に公平かどうかは不明です。ではありますが、けっこう大きなポイントがいくつか隠されている気がするんですね。

ポイント1 「退団した子供達の行方」

 少年団の1/3の子供が辞め、さらにまだかなりの子が辞めざるを得ない状況・・・。ここで問題なのは、辞めた後、またどこかでサッカーを続けられるか?ということだと思います。
  サッカーをやっていた子供達って、やっぱり運動能力は(比較的)高い。でも地元少年団以外で続けることは・・・、難しいですね。単純に「クラブチームへ行けば?」とはやっぱり言えない、親もそれなりの覚悟をしていないと特に。結局、辞めたほとんどの子供達は「実質引退」の可能性が高い・・。
ちなみに太郎君の場合、クラブチームの練習に見学に行ってみても、その練習内容の違いに愕然としてしまい、2時間ずっと壁にへばりついていたとのことです。


ポイント2 「指導者のマインド(方向性)」

まず、「少年団=学校教育の一環」というイメージを取り除いてください。学校からはほとんど切り
離されています。ですから、「学校の先生がコーチをしてくれている」といった場合、ある意味その先生の情熱に敬意を表するべきだと思うんです(クセのある人も多いけど)。
テナ当たりで、理想の指導者って例えば大学で応急治療学やった人だったり、社会人チームの現役プレーヤーだったりするんですけど(もちろん肩書きだけで判断できませんけど)、実際にこういう人はそういないですし、いても費用の問題とかいろいろある・・・。

 また逆に「最もヤバイ指導者」っていうのは、この指導者のような「ボランティア気分の指導者」という気がするんですね。本人は献身的に一生懸命やってると思いこむ、周囲の言葉が耳に入らない、被害者意識へ・・・。これ、子供がかわいそうですよ~。上記の例、ほかにも聞いたことありますけど、結局誰も望まない結末にしかならないと。

そして、上記の話からはヤヤ逸脱してしまいますが、


ポイント3 「少年団の崩壊」

ポイント1に書いたとおり、太郎君はクラブチームの練習を観ただけでダメだった。実は最近、こんな話があります、「2極化しすぎる」と。
現状では、少年団とクラブチームが一緒に大会やなんか参加しています。でも多くの場合、1,2回戦で少年団は大差で敗退、よく名前の聞くクラブチームがベスト4,そして全道大会へと駒を進めます。それにはこんなからくりも・・・。

 ① 人数の違い
現状少年団で各学年11名そろえるのは至難の業。それに対しクラブチームは前後半でメンバーを全員入れ替えたいくらい。こんな状況で1日に3~4試合をこなしたら・・、少年団の子、フル出場しかないですからつぶれてしまいます。ですからある意味、勝ち残る訳にもいかない。

 ② 練習メニューの違い
クラブチームの練習は、いわば「システム修得」なんですね、大人とあんまり変わらない。これに対
し少年団は「体力勝負・体力増強」てな色彩が強い。もちろんこれ、すべてがすべてじゃないですし、どちらかが正しいという訳じゃない(どっちも課題はあります)。
 そんなこんなで、トーナメントの生き残り方を知っているクラブチームの方がやっぱり優位だと思うんですよね~。

 もちろん、クラブチームにはまた全然別の問題もあることは知っています。ですが今、やっぱり少年団組織にいる子供・親の方が大変だと思うんだよな~。





そして何よりもこう感じています。

「あなたのお子さん、本当にサッカーを楽しんでいますか?」と。もちろん、自戒をこめて。