ヴァンディッツ札幌Z(ぜぇぇ~っと)

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スパニッシュ・ブルー

2004-10-15 21:00:14 | サッカー一般
半年ぶりにこの駅へ降り立った、札幌市営地下鉄東西線東札幌駅に。
 今日はフットサル審判継続講習会だそうで、そんなこんなで白石区にあるコンベンションセンターへと向かったのである。正直言ってモチベーションは低い。だって、

 ・ フットサル新規講習(2003年9月)、サッカー新規講習(2004年5月)に続く3度目の講習会なんだもの。

・ 子供が少年団を辞めちゃってからというモノ、笛を吹く可能性なんて限りなくゼロ。

・ こんな時に限って仕事が忙しい・・。出来ることなら残業していたかった。


まぁ、そうは言っても結果的に足を運んだと言うことは、俺の中に何か燃えるモノがあるんだろう。

この日の概略を少し。
 この日はフットサルの3級・4級者の継続講習会。10~11月に3回実施される講習会(のうち1回)を受けないと、せっかくの審判資格も「流れ」てしまう。
集まったのは、中学生・女子高生・聴覚に障害があると見受けられる方・少年団~社会人までの指導者など総勢150人くらい(まぁまぁ人種の、るつぼ状態)。

ここで気になったこと。約150人という結構な人数が集まりはした、が、フットサル3・4級審判資格保持者は約千名。残り2回の講習(内1回は祭日)があるとは言え、継続率って結構低いんじゃないだろうか?
そんなこんなで講習が始まる。過去2回の講習に比べて遙かにテンポがいい。理由は講師の方。実はこの日の講師、道リーグでも評判の若手審判だった。ピッチの中と同様にきびきびとした説明、ルール解説のビデオ説明にしてもしっかりと予習をしていることが見受けられる。が・・・、あまりにも流れるようなテンポだったため、つい現実逃避して訳のわからんことを考えてしまった俺。


[講習中に考えていたこと]
実は最近、2冊の本を読んだ。
 
1冊は「龍時 01-02」。16才の少年が、日本U-17候補に選ばれながらもスペインへ旅立ってしまう。「日本のサッカーがいやな訳じゃない。でもスペイン人になりたい。」的な内容だ。この後も「龍時 02-03」・「龍時 03-04」と出版されている所を見ると、彼のスペインでのサッカー人生は順調のようだ。

そして2冊目。これ、本のタイトルと著者の経歴だけで買ってしまった。タイトルは「美しいフットボールは生き残る」、著者は札幌市内私立高校サッカー部の監督、そしてまた、あの坂本龍馬の子孫とのことだ(サッカーとは関係ないけど)。
内容は、これまたスペインサッカーへの賛美。レアルVSバルサの背景やなんかをつづっている。もっとも、俺的にはほんの数ページにだけ刻まれた、道内サッカー界の問題点の方が遙かに共感出来たのだが・・・。

  実は俺自身、外国のサッカーについて特に思い入れはない。確かに一時のオランダや西ドイツのプレーはスゴイとは思ったが、プレミアなりブンデスリーガの試合を食い入るように見つめた記憶はない。
 スペインのサッカーにしても、両チーム相互に「打ち合い」を望むからあのような展開になるのであって、スペイン人・リーグそのものが「優れている」とは思えなかった。丁度、なんていうんだろう、明治の文豪がパリに異様な憧憬を抱くとか、戦後の文化人がアメリカを絶賛するのと同じような・・・(パリやアメリカを全否定している訳じゃないですからね)。



  ふっと意識が戻る。ルール改正などの講義が終わり質疑応答の時間になったようだ。
それまでののんびりムードが一転する。

ある人①: 先生、さっきオンプレー中にキーパーも交代できるって言ったけど、どういう意味?
       一回プレー切るって意味?

ある人②: そうしたら「オンプレー」にならないじゃないか・・・。

ある人③: そもそもキーパーが居ないとゲームは成立しないんですよね。だったらキーパーが抜け
       た瞬間、ゲームを中断させなくちゃいけないってことになりませんかね?

講師 : いや、プレーをチョット待ってあげて・・・。

ある人①: じゃぁ、その間に得点したらどうするの?

ある人④: そもそもこのルール改正自体違うんじゃないですか?キーパーが怪我をした場合と
       かって限定ありません?


[臨時解説]
今年からフットサルのルールが一部改正された(例年チョコチョコ改正されるらしい)。改正点の一つが
  
    ・オンプレー中にもGKの交代が認められる。
  
  とのこと。ということは、「今までは認められなかったの?」なんて聞かないでね(俺も知らん)。  なんだかね~、どっかの大学で学説やら判例の講義でも聴いているみたい。いや、雰囲気はPTAのお母さん達の熱気に近い。どの方のご意見ももっともであり、それに対しての「うまいこと試合を進行させることを良し」とする講師の考え方も分かる。

結局、講義終了後改めて説明することとなった。そしてもっと偉いヒトが淡々と説明する。それを聞いて素直に納得する受講者・・・。

気がつけば講師(若手有望審判員)の流ちょうなしゃべりは消えていた。次回からはこの人の説明口調も変わってしまうのだろうか? スペインがどんな国なのかは分からない。本当にアグレッシブなのか、そう見えるだけなのか。

大きな仮説が頭をよぎる。

「すべての欧州サッカー賛辞本は日本サッカー批判本なのではないか?」

 
日本の、そして北海道の生真面目さ・息苦しさを感じる。

サッカーは、決して蹴球道であってはならない。

なんて感じちゃったんですけど、どう思います?