久々に、少年団(ジュニアユース)関係ネタを。
といっても我が家のガキども、二人とも年内はサッカー出来そうもありません。ということで、去年ヴァンディッツのキャプテンだった子について。
去年のヴァンディッツのキャプテン、仮に「A君」としますか。当たり前と言えば当たり前ですが、大のサッカー好き。そして後輩の面倒見もよく、ウチの子供達も随分とお世話になりました。
実はこのA君、中学は我が家と同じ学校。そしてそのお母さんはPTAの活動などを通してウチの奥さんとも仲が良かったりして。
そんなA君、去年の今頃は進路について悩んでいたそうで。
というのも、ジュニアユースのキャプテンをやっていればやっぱりドコかしらの私立高校からのオファー(?)もあって当然。でもA君はことごとく辞退していたんだとか。
その理由は、A君のお兄さん。
A君のお兄さん、実はこの子もヴァンディッツの元キャプテン。この子は某有名高校に「特待生」として進学したそうなんです。が、「特待生」と言っても勉強の「特待生」、俗に言う「特進コース」です。
こうして進学し、当然にサッカー部へ入部した彼、わずか3か月で退部したんだとか。もちろんその理由を詳しく聞くわけには行きませんが、とにかくその後
サッカーは楽しむモノ
という彼なりの哲学を貫き、その後ずっと社会人チームでサッカーを「楽しんで」いるそうです。
そんな兄さんの姿を見てきたからなんでしょうか?A君が進んだのは札幌市内では強豪の道立高校。ここでサッカーのレギュラーを目指し、将来は体育の先生を夢見ていたそうです。
高校生活も半年を過ぎたある日、偶然近所のスーパーでA君のお母さんに出会いました。「A君元気かい?」なんて軽く声をかけると、お母さんからこんな衝撃的な言葉が。
もう、サッカー出来ない体になっちゃったのよ・・・ と。
エッ、と驚くとともに詳しく聞いてみると、どうやら腰の軟骨周辺がすり減ってしまい、要は永遠に治らない「ガラスの腰」になってしまったんだとか。
これ、俺が中学2年の時になった症状と同じなんですよねぇ。俺みたいな「チンピラ・サッカー」しかやってなかった者でも医者から面と向かって
君、一生サッカー出来ないからね
って言われたときはしばらく寝込みましたからねぇ。A君の衝撃はいくばかりかと。ところがこのお母さん、そんなに暗い感じでも無いんですよね。(余計なお世話ですが)大丈夫?と聞いたところ、
これからはサッカー部のマネージャーをやるって張り切ってるわ
って。思わず涙ぐみそうになったりして。
これ以上聞くのは流石に・・・、と思ったらウチの妻、追い打ちをかけるように
「でも将来の夢、体育の先生だったんだよねぇ?」 って。思わず真っ青になったんですが、
あ~、そんなことも言ってたわねぇ。最近は社会の先生になるんだって
って笑って返してくれるんですわ。
この話をウチの子供達に話してみました、わざと淡々と。二人が何をどう感じたか、今は解りません。何はともあれ、
A君、陰ながら君を応援し続けます。
君は、イイ先生になるよ