えっと、私この1年半で数名の指導者の方、協会関係者、学校の先生とお話しさせていただくことが出来ました。で、皆さん非常に真摯に「北海道サッカーの発展」を願っておられます。だた、それと同時に異口同音に「北海道サッカーの問題点」も憂いておられました。
といった事で、この方々を「一人の人物」と仮定し、インタビューさせていただいたらこんな風になるんじゃないか?ということで書いてみます。
語り手 某小学校教諭Kさん(38才・男性)
[経歴]
・学生時代 ・・・ 道国体代表
・社会人時代・・・ 名門チームに所属するも、道リーグ2部落ち、
そして廃部の経験をする。
・指導者 ・・・ 新設の小学校にてサッカークラブ設立。翌年に
は全道ベスト4へ。
その後、地区トレセンコーチとして活躍。教え
子には元コンサドーレ選手○○らがいる。
・現在 ・・・ 現場の一線を離れ、協会幹部としてもっぱら
経理処理等裏方の仕事に回る。 私 : 先生、今日はお忙しいところありがとうございました。
Kさん: イエイエ、ただ私も今年から協会の方の仕事させてもらってるんですけど、もう勝手が
分からなくて・・・。現場に戻りたいです。
私 : 早速ですが先生、先生がご指導された選手ってどのような方がおられますか?
Kさん: ウ~ン、もちろん山瀬とかは知ってますよ、ただ「指導した」とは言いにくい。
一般的に知られているのは静岡へ行ってコンサに入った奴は知られているのかな~。
私 : そう言えば先生が指導された子供は静岡に行く、っていうパターンが多い気がします
ね~。
Kさん: そうなんですよね~、実はあまり知られていないんですが、静岡というか藤枝市ってご
存じです?あそこの方々、かなり以前から北海道にお気遣いいただいていたんですよ。
例えばあそこで全国大会を開くと言えば必ず呼んでくれた・・・・、これまだ北海道、とい
うより札幌が体をなしていなかった頃からなんですよ。 私 : へぇ~、そうなんですか~。私、室蘭でしたので清水市と交流試合をやったりして
はいましたけど、藤枝というのは聞いたことがなかった。そのご縁で先生の所のナショ
ナルトレセンに行った子とかが藤枝に行ってるんですか?
Kさん: もちろんそう言った関係からです。ただ・・・、そうせざるを得ない背景というのもある
んです。
実は北海道の子供達、昔から身体能力は高かった。だから全国大会へいっても
そこそこやってしまうし、U-15位までならナショナルトレセンも、そう珍しいものじゃな
い・・・。ただ、U-18クラスになるとほとんど道内出身者の名前聞きませんでしょ?こ
れ何でだと思います?はっきり言って指導者の問題なんです。
私 : ウ~ン、そうなのかな~。
Kさん: 例えば去年の札幌選抜(U-12)、レギュラーの半数がサウスポーの小柄な子だっ
たことはご存じですよね。元々札幌って言うのは大柄な子がディフエンスラインを守っ
てひたすらトップの子にぶつける、というやり方だったんですよ、これがどういう訳
か・・・。「流行」なんていうと怒られちゃいますけど、どこのコーチもつなげることに全
力を上げるようになっちゃって。ついこの間までショートパス出すと怒鳴りつけていたよ
うな指導者までもが・・・。
私 : なんだか余裕がありませんね~
Kさん: そうなんですよ、やっぱり指導者にとっては実績が欲しい。これは偽らざる本音
です。ですからフォワードの子はフォワードのまま、ほかのポジションを経験すること
がないんですよ。
あんまし言いたくないですけど、小・中学生でサッカーを辞めていった子供達の
多いこと。ましてや高校生にもなりますと・・・。
私 : 指導者の問題は分かりました。続いて父母の在り方についてどのようにお考
えです?
Kさん: チョット話はずれるようですが、「伸びる子供の資質」って、どこで見分けると思
います?それは子供の「イマジネーション」なんですよ。どんなに身体能力が優れ
ていてもとっさの判断力、構成力がないとダメです。
で、親御さんの中にはこの子供のイマジネーションを奪っている方々がおられ
る・・。
私 : 言わんとされていること、分かる気がします。私自身、どうしてこんなに親が熱
くなってるんだろう?と何度も思いましたもの。
Kさん: どこの親も自分の子供が「将来のJリーガー」と信じて疑わない。ですからトレセ
ンの選抜行ったときなんか大変でしたよ、落ちた子供の親からの電話で・・。でも
結局伸びる子供は伸びるんですけどね。
まぁ、親御さん達に望むとしたら「点を取る前に、自分の靴は自分で磨かせる
ようにしろ」って所でしょうか。
私 : 話を変えまして、先生ご自身のプレーヤー時代のお話しをお聞かせください。
Kさん: まぁ、古い話になりますからね~。○○なんて言うチームご存じないですよね。
元々は北海道リーグのトップを行く所だったんですよ。それがスポンサー・親会社の
関係があって2部に落ちて、そして実質解散と・・・。
私 :あれ?そのクラブ今でもありませんか?札幌じゃないですけど・・。 Kさん: あぁ、それはそのときの一部の人達ががんばっているところです。実は・・・、登録が
変わると札幌の場合、もう一度7部とか8部とかからしか出発できない。なものでトッ
プリーグへはそれだけでものすごい年月がかかっちゃうんです。なもので地方へ出
て・・・。
私 : ふぅーん、なんか、コメントしようがない話ですね~。
Kさん: まぁ、社会人については独特の難しさがあります。それは別の機会と言うことで。
私 : それでは最後に子供達について一言お願いします。
Kさん: やっと、北海道にもJリーグ効果が現れてきた、という所でしょうか。トレセンのコーチ
にも元Jリーガーが珍しくなくなりました。彼らのいいところはトップから対極的にものを
見れる事だと思います。目先のことにとらわれず、子供達をのばしてくれると思いま
す。
私 : 先生、今日は長い時間ありがとうございました。
Kさん:ありがとうございました。[インタビューを終えて]
先生方のお答えに対し、終始「やっぱりな」と「ほんまかいな?」という言葉が私の頭をよぎっていました。
率直に言いますと、それぞれの方々が個別に見えない敵と戦っている、という印象です。
真実は何か?解決するためには何をしたらいいのか?誰にも答えは導けないのかもしれません。が、それにしても今の私にはこれらのお話をお聞きするのがやっとでした。
5年後、10年後、いやいつになるか分かりません。もう少し整理して書きたい、そんな気分です。
先生方、素人親父にお時間をいただきありがとうございました。
といった事で、この方々を「一人の人物」と仮定し、インタビューさせていただいたらこんな風になるんじゃないか?ということで書いてみます。
語り手 某小学校教諭Kさん(38才・男性)
[経歴]
・学生時代 ・・・ 道国体代表
・社会人時代・・・ 名門チームに所属するも、道リーグ2部落ち、
そして廃部の経験をする。
・指導者 ・・・ 新設の小学校にてサッカークラブ設立。翌年に
は全道ベスト4へ。
その後、地区トレセンコーチとして活躍。教え
子には元コンサドーレ選手○○らがいる。
・現在 ・・・ 現場の一線を離れ、協会幹部としてもっぱら
経理処理等裏方の仕事に回る。 私 : 先生、今日はお忙しいところありがとうございました。
Kさん: イエイエ、ただ私も今年から協会の方の仕事させてもらってるんですけど、もう勝手が
分からなくて・・・。現場に戻りたいです。
私 : 早速ですが先生、先生がご指導された選手ってどのような方がおられますか?
Kさん: ウ~ン、もちろん山瀬とかは知ってますよ、ただ「指導した」とは言いにくい。
一般的に知られているのは静岡へ行ってコンサに入った奴は知られているのかな~。
私 : そう言えば先生が指導された子供は静岡に行く、っていうパターンが多い気がします
ね~。
Kさん: そうなんですよね~、実はあまり知られていないんですが、静岡というか藤枝市ってご
存じです?あそこの方々、かなり以前から北海道にお気遣いいただいていたんですよ。
例えばあそこで全国大会を開くと言えば必ず呼んでくれた・・・・、これまだ北海道、とい
うより札幌が体をなしていなかった頃からなんですよ。 私 : へぇ~、そうなんですか~。私、室蘭でしたので清水市と交流試合をやったりして
はいましたけど、藤枝というのは聞いたことがなかった。そのご縁で先生の所のナショ
ナルトレセンに行った子とかが藤枝に行ってるんですか?
Kさん: もちろんそう言った関係からです。ただ・・・、そうせざるを得ない背景というのもある
んです。
実は北海道の子供達、昔から身体能力は高かった。だから全国大会へいっても
そこそこやってしまうし、U-15位までならナショナルトレセンも、そう珍しいものじゃな
い・・・。ただ、U-18クラスになるとほとんど道内出身者の名前聞きませんでしょ?こ
れ何でだと思います?はっきり言って指導者の問題なんです。
私 : ウ~ン、そうなのかな~。
Kさん: 例えば去年の札幌選抜(U-12)、レギュラーの半数がサウスポーの小柄な子だっ
たことはご存じですよね。元々札幌って言うのは大柄な子がディフエンスラインを守っ
てひたすらトップの子にぶつける、というやり方だったんですよ、これがどういう訳
か・・・。「流行」なんていうと怒られちゃいますけど、どこのコーチもつなげることに全
力を上げるようになっちゃって。ついこの間までショートパス出すと怒鳴りつけていたよ
うな指導者までもが・・・。
私 : なんだか余裕がありませんね~
Kさん: そうなんですよ、やっぱり指導者にとっては実績が欲しい。これは偽らざる本音
です。ですからフォワードの子はフォワードのまま、ほかのポジションを経験すること
がないんですよ。
あんまし言いたくないですけど、小・中学生でサッカーを辞めていった子供達の
多いこと。ましてや高校生にもなりますと・・・。
私 : 指導者の問題は分かりました。続いて父母の在り方についてどのようにお考
えです?
Kさん: チョット話はずれるようですが、「伸びる子供の資質」って、どこで見分けると思
います?それは子供の「イマジネーション」なんですよ。どんなに身体能力が優れ
ていてもとっさの判断力、構成力がないとダメです。
で、親御さんの中にはこの子供のイマジネーションを奪っている方々がおられ
る・・。
私 : 言わんとされていること、分かる気がします。私自身、どうしてこんなに親が熱
くなってるんだろう?と何度も思いましたもの。
Kさん: どこの親も自分の子供が「将来のJリーガー」と信じて疑わない。ですからトレセ
ンの選抜行ったときなんか大変でしたよ、落ちた子供の親からの電話で・・。でも
結局伸びる子供は伸びるんですけどね。
まぁ、親御さん達に望むとしたら「点を取る前に、自分の靴は自分で磨かせる
ようにしろ」って所でしょうか。
私 : 話を変えまして、先生ご自身のプレーヤー時代のお話しをお聞かせください。
Kさん: まぁ、古い話になりますからね~。○○なんて言うチームご存じないですよね。
元々は北海道リーグのトップを行く所だったんですよ。それがスポンサー・親会社の
関係があって2部に落ちて、そして実質解散と・・・。
私 :あれ?そのクラブ今でもありませんか?札幌じゃないですけど・・。 Kさん: あぁ、それはそのときの一部の人達ががんばっているところです。実は・・・、登録が
変わると札幌の場合、もう一度7部とか8部とかからしか出発できない。なものでトッ
プリーグへはそれだけでものすごい年月がかかっちゃうんです。なもので地方へ出
て・・・。
私 : ふぅーん、なんか、コメントしようがない話ですね~。
Kさん: まぁ、社会人については独特の難しさがあります。それは別の機会と言うことで。
私 : それでは最後に子供達について一言お願いします。
Kさん: やっと、北海道にもJリーグ効果が現れてきた、という所でしょうか。トレセンのコーチ
にも元Jリーガーが珍しくなくなりました。彼らのいいところはトップから対極的にものを
見れる事だと思います。目先のことにとらわれず、子供達をのばしてくれると思いま
す。
私 : 先生、今日は長い時間ありがとうございました。
Kさん:ありがとうございました。[インタビューを終えて]
先生方のお答えに対し、終始「やっぱりな」と「ほんまかいな?」という言葉が私の頭をよぎっていました。
率直に言いますと、それぞれの方々が個別に見えない敵と戦っている、という印象です。
真実は何か?解決するためには何をしたらいいのか?誰にも答えは導けないのかもしれません。が、それにしても今の私にはこれらのお話をお聞きするのがやっとでした。
5年後、10年後、いやいつになるか分かりません。もう少し整理して書きたい、そんな気分です。
先生方、素人親父にお時間をいただきありがとうございました。