ヴァンディッツ札幌Z(ぜぇぇ~っと)

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稚内ヴァンディッツ物語

2004-08-29 21:09:34 | サッカー一般
今から4年前、突然俺に地方への転勤話が持ち上がった。「転勤話」といっても俺に判断できる話じゃない、一方的な通告だ(当たり前だけど)。
 当時、札幌を離れたくなかった。別に子供じみた「都会への憧れ」ではない(つもりだった)。理由は・・・、どうしても単身赴任せざるを得ない。そう、家族の病気のことを考えると、医療機関が整った地域を離れるわけにはいかなかったのだ・・。
  
たどり着いたのは道北の街。人口4万人位なんだろうか?レンタルビデオ屋はある、コンビニもある、飲み屋もそこそこ、そして時間はたっぷりとある、だが・・・暇だった。

俺に与えられた小遣いは8万円。これを多いと見るか少ないと見るかはわからないけど、家賃、ガソリン代、最低限の食費これらを差し引くと残り1万円弱。もう、「居酒屋で晩酌」ナンテことは夢と消えた。 さて、そうはいっても「育ち盛りの中年」、ジッとしているわけにもいかない。一人でキャンプ場やら公園へ出かけた。どう見てもデブデブのオッサンが一人でシュート練習をしている、なんて家族にも言えなかったが、取り付かれたようにサッカーボールを蹴り続けていた。

そんなこんなのある日、ふと気づいた。

 「近くの体育館が空いている・・・」

この街は、先のキャンプ場や公園のとおり、やたら公共施設が充実している。札幌の比じゃない。街の真ん中の体育館がすっぽり暗闇に浮かんでたりする。

思い切って同僚に声をかけてみた。

「サッカー、やらないか?」

だれも乗ってくるとは思っていなかったのだが、集まったのは
 ・40代   5人
 ・30代後半 5人
 ・30代前半 4人
 ・20代   5人
 ・10代   若干名
みたいな感じだっただろうか?正確には覚えてないけど。

最初はボールの蹴り方から始めて、ヘディング、トラップ、そしてフォーメーション。ぎこちなかった彼らが徐々に俺を追い抜いていくのが分かった。

 もちろん40代よりは30代、30代よりは20代のほうが遙かに伸びがスゴイ。だが、3年間楽しくやれた。誰も大怪我することなく、そして「年寄り」を気遣ってくれながらうまくなっていった。 今年(2004年)4月、札幌へと戻ることになった。うれしい反面、もう彼らと戯れる事もないんだ、とチョット感傷的になったりして。
でも、ある言葉が浮かんだ。

「サッカーをやっていれば、いつかは逢える」

そう、どんなに歳を取ろうとも、五体満足であればサッカーを続けていける・・・。

さて憧れのSAPPORO CITY、取りあえずは40歳以上のオッサンでも入れてくれるチームを探した。

 1カ所目 40代以上のみのチーム。
   
まぁ楽勝かな?なんて甘い気持ちは3秒で吹き飛んだ。元○○大学の選手、元国
体選手・・・、とても素人が入り込むような集団じゃない!

2カ所目 少年団(クラブチーム)のお父さんチーム。

当然といえば当然なのだが、子供がそのクラブに入っていることが条件。でも、俺がその
チームに入りたいがために子供を移籍させるわけにはいかない・・・。

3カ所目 某フットサル場の同好会チーム。
   
最高齢が49才なんだそうで・・・。ただ、その次が36才。ほとんどが20代前半の若
者、無理だ。


てな感じで探していたのだが、仮に探し当てたとしても大きな障害が・・・。

① 移動距離
なんだかんだで札幌は広い! 仮に職場が中央区にあったとして、真駒内やら東雁  
来やら厚別やらに行くためには1時間半くらいの時間が。平日には無理だ~、で,
土日も妻子持ちにはつらい・・。

② 勤務時間
地方には失礼になっちゃうかもしれないけど、札幌はやっぱり忙しい(特に相手 方の
ある仕事の場合)。よほど綿密に計画を立てないと、「7時上がり」は困難。で も、仕
事あってのサッカーだもんな~。 てな事を考えながら、あの街を思い出す・・・。



~稚内ヴァンディッツの皆さんへ~
皆さん、俺のわがままに付き合ってくれてありがとうございました。
 
・(ここにもたまに来てくれる)モミキュウさん
     いつか、ホノルルマラソン一緒に出ましょう。
   
・北見へ行ったOさん
     40才を過ぎてもあれだけの瞬発力があるとは驚きでした、さすが「ラガーマン」です。

・旭川へ行ったTさん
     一度培われたフィジカル、簡単に失われるものではないんですね~。そして何よりもT
さんの人柄。あなたがいたから若い連中がついてきたんだと思います。
   
・室蘭へ行ったWさん
     経験者なのに俺の訳わかんない指導?におつきあいくださりありがとうございました。

・そして稚内にいる連中へ
みんながサッカーで見せたコンビネーション、これは絶対に仕事にも生きると思います。
どうか焦らず腐らず、前向きに過ごしてください。
俺ら年寄りが出来ること、それはこの程度のことでした。あとは自分の力で、そのセン
スを磨き抜いてください。 そして、もう一言

「生きていれば、またどっかでサッカーできるさ」
 その時は、リバープレート風のユニフォーム作ろうよ~補足:「稚内ヴァンディッツ」は登録チーム名ではありません。勝手にそう呼んでただけです。
    
    「札幌ヴァンディッツ」、作りたいな・・・。

「なでしこ」の花の咲く頃

2004-08-04 21:13:30 | サッカー一般
嫁さんとドライブなんぞしていると。

 信号待ちの時、チラッと、本当にほんの少しだけ横断歩道を渡る女子高生を見たりする、
すると・・・。

「チョットあんた、何見てんの!
  本当にもう幾つになってもやらしいんだから~」

などと叱られたりする。

 どうしてそんな俺の目の動き解るの?そんなに俺のこと気になるの?ひょっとしてオメェはエスパーか?なんて感じてしまうのだが、どうやらこれは彼女だけが持つ「特殊能力」ではないらしい。  誰でもいい。女の人と一緒にサッカーを見るとする。オフサイドも知らない、サッカーが11人でやることも知らないような人でも、サッカーマニアの男達が絶対に気づかない世界が見えるようだ。
 例えば・・・、

 「あの選手とこの選手、仲悪いわよ。」

とか

 「ほらあの人、監督と目を合わせない。
 多分来年ここにはいないわ・・・」

などなど。

別に「女の人が変だ」とか「女はサッカーに向かない」などとほざく訳じゃない。「同じ目線ではない」ということを言いたいのだ。  さて、女子サッカー。近年なんだかブレイクしちゃって、日本代表に至っては「なでしこ」なんていう言い方までされている。が、俺自身特に関心はなかった。そう、ほんの数年前までは。



ところが昨年から、「女子サッカー選手」を見る機会に恵まれている。といっても、全員少年団がらみなのだが。

 一人目:元Lリーガー。現在、クラブチームのコーチ。
 二人目:少年団の監督。
 三人目:小6。「札幌選抜」にも選ばれてるスンゴイ子。
 四人目:小5。そこそこ器用な子。
 五人目:小6。決して「ウマイ」とは言えない・・・。

 日本の頂点を極めたような人から「エ?なんで?」っていう位の子までには、なんだか共通点が感じられるんですよ。

それは


「孤高であること」



 少年団関係者の皆さん口をそろえておっしゃられるのは、「伸びる子供は自立心がある」ってこと。もう、この点では女子選手達、完璧に満点です。

 小学生高学年の女の子ったら、友達同士便所にまで連れ立って行っちゃうような年頃ですよ。それが男の子に混じって黙々とトレーニングに励んでいる・・・。

で、彼女らを阻む(はばむ)もの、これまた多い・・・。その代表といえば、

【友達の視線】

 今の時代、やっぱり陰険な子はいるものです。人と違うことをやってるだけで、もういじめの対象に。


【男の偏見】
 
 「女の子」というだけでやっぱり特別扱いしちゃうんですね。で、これがいいのか悪いのか・・。

 
 上に書いた女子選手のいる某チーム監督に言わせれば、

  「あの子にはサイドバックをやってもらっている。
  彼女ならセンターフォワードも出来るかもしれないが、
つぶす(怪我させる)訳にはいかない・・・」

この考え方、どうなんでしょうね~。でも、もし俺が監督をやってたとしたら、わからん分けでもない、テナ気がするんですよ~。



【同性からの嫉妬】

特に「少年団関係お母さん」から感じるんですけど、なんかものすごい厳しい視線があるような気がするんです。
 
 具体的には、

① 女子選手が素晴らしいプレーをすると、「まぁ、あの子女の子なの
に・・・」。下手なプレーをすると「女の子だもんね~」。まるで
「女子」が劣悪人種みたい・・・。

② 女性コーチ・監督に対する態度が余りにも違う・・・。男性コーチ・監督には薄ら笑いで忍び寄る彼女らも、女性コーチに対しては無理難題を。で、この背景には一種の対抗心、あるいはなにがしかのジェラシーがあるような気がしてならないんですね。


まぁこれは俺がタマタマ見た世界だけかもしれませんけど、いろんな困難を乗り越えて女子選手は成長してるんだと思います。

 北海道にも女子チーム、あるいは女子少年団があります。女子の「視野の広さ」「細やかな感性」、本当に男には成し遂げられないサッカーがあると思うんですね。そして「自立した心」、これはもう「体格的に恵まれた男子」には得られない財産だと思うんですよ。

 日本代表、Lリーグ、そして道内女子チーム。本当に心から活躍を願います。

 月並みですけど、

「ガンバレ!ニッポン!
 ガンバレ!道内女子サッカー! 」