ヴァンディッツ札幌Z(ぜぇぇ~っと)

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札幌地区少年サッカー入門 その1 ~チーム構成について~

2005-07-27 06:19:34 | 少年団サッカー関係
 まず、多くの方々にとって「少年サッカー」といいますと「ガキの球けり」的印象があるかと思います。で、これは主として昭和30~40年代前半に生まれ育った方々、つまり今の小学生の親御さんに当たる年代でしょうか。確かに当時の小学生サッカーと言いますと、学校のグラウンド、公園、そして近所の空き地と、まぁ正に「ストリートサッカー」であり、そういった意味では「ガキの球けり」といった印象を持つのは当然かも知れません。

ところが今日の少年団・クラブチーム、そんな時限ではないのです。統一した組織論、基本的なテクニック、そしてコーチ、父母を始めとする大人の支援があって初めて成り立っている状況です。現に一度実際のプレーをご覧になると、言わんとすることがご理解いただけるかと思います。

 とにかくスゴイものです。ですが・・、だからこそ「落とし穴」が。そう、大人の、しかもプロのプレーを見るのと同じ目線でとらえ、語る可能性を危惧します。そのような状況から、俺自身が見聞きしたことをまとめてみたいと思います。(間違ったことを書いていたらごめんなさい)


1 少年団とクラブチームの違い

[少年団]
 簡単に言うと、○○小学校でやっているサッカーチームです。ですから、学校行事の一環としてやっているわけですので、そこの小学校在籍の子供たちのみで構成しているわけです。

・メリット
基本的に学校の先生が顧問・監督といった形で指導してくれます。しかも授業を始めとする学校生活すべてがチーム全員で共有できるわけですから、自ずとチームワークも構築されていきます。
そして何よりも大きなメリットは、練習場の確保。夏のグラウンド、冬の体育館、もちろん野球やミニバス、そしてママさんバレーとライバルは多いのですが、少なくともノミネート権は確保されている。

・デメリット
やはり一番の問題は「少子化」です。これ、単純に子供の数が減ったということだけではありません。かつて各学年7~8クラス、各クラス45名在籍という小学校が多数ありました。これであれば各学年の男の子(女の子については別に書きます)160名くらいいるわけですから、野球をやりたい子、剣道をやりたい子、水泳をやりたい子に混じってサッカー好きの子11名を集めることは、そう至難の業ではなかった。それが2~3クラス、30名の現状では男の子の総勢45名、うち11名を確保することはかなり厳しい。
ですので、各学年6~8名程度で構成せざるを得ない。そしてこの6~8名のうち、いくら指導者が優れた方であっても「サッカーセンス」がある子はせいぜい2名です。ということは・・。

ちなみに昨今の大会、勝ち抜くためには1日4試合戦うと言うことも、そう珍しい話ではありません。そのためには5・6年生の混成チームにより、エースをFW乃至はトップ下に配置して、のこり8人はひたすらディフェンスに走るというカウンター的戦法しかとりようがない。そしてエースの子が体力的に消耗したり、その子を押さえ込むような相手ディフエンスがいた場合、あっけなく敗戦。そんなパターンを多く見ました。

[クラブチーム (合併パターン)]
上記少年団の問題を克服するために最近見られるのがこのパターン。単独で少年団を維持できなくなった学校が集まり、合同で少年団を結成。ただし、「少年団」とは名のれないため「クラブ化」する。

・メリット
もちろん活動を続けられることが最大のメリットです。

・デメリット
 いくら名称を変えても、実態は「中小合同少年団」です。にもかかわらず、やっぱり費用はかなりかかるようになります。コーチに対しても単なる「謝金」じゃ済まなくなりますし。で、こうなると月なにがしかの月謝を払えない子が出てくる。純粋クラブチームならある程度の「割り切り」は必要と思いますが、少年団の本質からはチョットはずれてくるような・・・。


[クラブチーム (独立パターン)]
よく耳にする有名クラブです。

・メリット
 コーチ陣、集まってくる子供達、少なくとも道内ではトップクラスです。専用グラウンド、専用移動バス、大人顔負けの設備を有しているところもそう珍しくありません。

・デメリット
 激しいレギュラー争い、全国規模の遠征、負けられないプレッシャー、どれも信じがたい部分があります。でこうなると・・・、レギュラー争いから漏れてしまった子が「サッカー嫌い」になる可能性が。もちろんサッカーだけの世界じゃありませんけど。



 で、このようなバックボーンの違いの中で同じ戦い(大会)に挑んでいるわけです。各試合ごとにフルメンバーを交代することも出来るクラブチームとギリギリのメンツで望む少年団。


なにかこう、勝敗の前に考えることがあるような気がしています。



※今後の予定

札幌地区少年サッカー入門 
 その2 ~少年団・クラブと父母のあり方について~
 その3 ~フェアプレー・フェア応援!~
その4 ~札幌地域の戦力図について~
その5 ~中学部活・ジュニアユースへの道~

ホントに書けるんだろうか・・・・?