愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

ルーマニア-オランダ

2007-10-15 22:13:54 | 各国代表戦
観戦日 10/15(月)       
 
愛丸’s チェック        
EURO予選のGLで勝ち点19で並ぶ両チーム。
得失点の差でルーマニアが首位。
オランダはこの試合でいわゆる強豪と呼ばれるチームとの対戦はこれが最後。
アウエーでの試合だけにドローで御の字。
ルーマニアはまだブルガリアとのアウエー戦を残してるだけに、相手がオランダといえども、なんとしてでも勝ちたいホーム戦。
それにしても、酷い天候。
強い雨だけではなく、強風。
この悪天候が両チームにどれだけの影響を与えるか。
オランダはけが人に加え、サスペンションの選手がちらほら。
好調V・ペルシはそのひとり。
ニステルをトップに、左ロッベン、右V・デルファールト。
中盤はデゼウ、セードルフ、V・ブロンクホルスト。
DFはハイティンハ、マタイセン、オーイエル、ボウマ。
GKはセテレケンブルク。
なんだかんだ言ったって、これだけのメンバーで戦える。
足元へのパス回しで攻撃を組み立てようとしてたが、ピッチ状態が悪く、なかなかうまく攻撃できない。
ロングボールは風の影響で、うまくさばけない。
それでも個人の力でどうにかしようとしてたが・・・。
ロッベンの切れがなく、ここからチャンスを作れなかったのが痛かった。
あのドリブルでの突破はひとつも成功せず。
ピッチの問題もあったんだろうが、ルーマニアのDF陣がしっかり対応してた。
ニステル、V・デルファールトにしてもそう。
ニステルは一回だけ、エリア内でDFをふたり引きつれ、外に流れながらファーサイドを狙ういいシュートがあったが、ロボントの攻守に。
V・デルファールトはもともとこのポジションの選手じゃないから、うまく機能しないのはわかるが、ミドルでしかチャンスに絡めず。
この悪天候じゃなくても、ここは機能しなかっただろう。
攻撃的なSBを起用せず、かなり守備的にいって、なんとかドローにってかんがえだったが、セットプレーから痛い失点。
オランダは90分間、風への対応がうまくできてなかった。
ルーマニアの方がしっかり対応し、前半後半風向きが変わってもそれに合わせたサッカーでオランダよりもチャンスを多く作った。
ルーマニアはホームということもあり、気持ちがしっかり伝わってきた。
先に述べたが、ブルガリア戦を残してるだけに、負けは許されない。
一番気持ちが伝わってきたのが、ムトゥ。
攻撃だけでなく、自陣のゴールエリア付近まで下がってのディフェンスも見られた。
マリカともっとうまく絡めたら、攻撃面での貢献ももっと増えたはず。
ルーマニアはチームとしてのまとまりも非常によかった。
特に守備。
よく組織されており、アンカーの位置に入ったキブを中心に穴がない。
あのオランダに全く攻撃させなかったのは、今後に向けての自信になるだろう。
貴重なゴールはこんな守りから得たリズムから、気持ちで奪ったもの。
しっかり守れると、結果は自ずとついてくるもの。
ルーマニアはオランダ相手に勝利したのはこれが初。
このいい流れで本選に出場してもらいたい。
GLぐらいは突破できそうなチーム力はある。

スコア 1-0

<得点者> 
ルーマニア   ゴヤン
~愛丸's MVP~
ロボント(非常に難しい対応もなんなくこなす。なかなかキャッチしにくい状況でもしっかりパンチング。強固なDFの中心選手)

ボタフォゴ-コリンチャンス(コパ・スダメリカーナ)

2007-10-13 22:15:55 | その他
観戦日 10/13(土)       
 
愛丸’s チェック        
8月にマラカナンで行われた試合。
ボタフォゴは今季好調らしい。
それに引きかえコリンチェンスはあの頃の勢いが全くない。
カンピオナット・ブラジレイロでは降格圏をさまよう体たらくぶり。
テベス、マスケラーノ、ニウマール、輝いてた頃のC・アウベルト、いいメンバーが揃ってリベルタでも大暴れしていたチームにはとうてい及ばない。
ブラジルではフラメンゴに次ぐ2番目に人気のあるチームがこんなんでいいのか。
好対照なチームがどんな試合をするのか楽しみ。
試合はこの予想通り、ホームのボタフォゴの一方的なペース。
コリンチャンスは凌ぐので精一杯。
っていいても前半の1分に右から崩され、あっという間にレイナウドに押し込まれた。
気が入ってないというか、なんというか。
コリンチャンスはカンピナットにそうとう力を入れてるみたいで、この大会のこの試合はかなりメンバーを落としてたらしい。
それなら立ち上がりが不安なのもわかる。
この開始早々の失点で目が覚めるわけでもなく、こっからもボタフォゴが好き放題攻めた。
ボールを持つとなかなか取られないジョルジェ・エンリケ。
右サイドで爆発的なスピードを披露したジョリウソン。
それになんといっても、トップのアンドレ・リマ。
カンピオナットで現在得点王の選手。
こお試合の次の日にヘルタ・ベルリンへ向けって出発するみたい。
ボタフォゴのエースはこの日がラストマッチ。
点が欲しいって気持ちが十分伝わってくる魂バリバリのプレーが目立った。
これだけ気合が入ると空回りしそうなもんだが、やる選手はしっかりやれる。
C・アウベルトの不用意なバックパスをしっかり狙っていて、見事にゴールしてみせた。
サポーターの前まで一目散に走っていって、プラトーンポーズをしたシーンは感動的だった。
この点が3点目だったんだが、2点目となったFKも見事だった。
決めたのはL・フラビオ。
短い助走で強いキックではなかったが、かなり曲がって落ちるFKを披露。
さすがブラジル人って感じの技ありFKだった。
ボタフォゴは3バックプラスダブルボランチで鉄壁の守備。
1失点は喫したが、このシーン以外は危ない場面はなかった。
ただ、GKはかなり不安定。
よくもまあ、あんなGKでカンピナットで上位にいれるもんだと感心する。
ここの補強がしっかりできてれば、まだ首位争いができてたかも。
なんだかすごくもったいない。
コリンチャンスはほんと見るべきシーンが少なかった。
G・ネリとかいたが、セレソンに呼ばれていたときの輝きは微塵も感じられなかった。
よかったのはデンチーニョぐらいか。
U-18のブラジル代表の選手なんだが、後半の途中から出てきて、リズムを変えた。
テクニックはなかなかのもん。
唯一の得点もこの男。
左からのグラウンダーのクロスをうまく左足で合わせ、ニアサイドの上に突き刺した。
今後の活躍が楽しみだが、これぐらいの選手はブラジルにはわんさかいそう。
この試合、これが1legだったんだが、おそらくボタフォゴが次へ勝ち上がるはず。
そうすると、相手はリーベル。
放送されるのであれば、ちょっと見てみたい。

スコア 3-1

<得点者> 
ボタフォゴ   レイナウド、L・フラビオ、アンドレ・リマ
コリンチャンス デンチーニョ
~愛丸's MVP~
ジョリウソン(ちょっと線は細いが、スピードはかなりのもんがある。当たりにも負けず突破してたし、楽しみな選手。若いならいいんだが・・・)

リバプール-マルセイユ

2007-10-12 21:48:32 | チャンピオンズリーグ
観戦日 10/12(金)       
 
愛丸’s チェック        
先週のミッドウイークのCL。
アンフィールドのサポーターが試合終了を待たずに帰路へついたという情報を仕入れたため、どうのような試合だったのか見てみたかった。
あのアンフィールドのサポーターですよ。
チームがどんな状況でも心から応援する人たちなのに。
マルセイユの出来があまりにも良すぎて、どうしようもなかったのか。
それともミスが多く、魂の抜けたプレーに終始したのか。
リーグでの好調さを考えると、どちらも考えづらいんだが・・・。
この試合、リバプールから気持ちが全く伝わってこなかった。
もろもろの理由でターンオーバー。
大事なCLで、このメンバーで挑むってことは、ラファは今シーズン、プレミアに重点を置いてそう。
トップはプレミアでは好調なF・トーレスとめっきり出番の減ってるクラウチの2トップ。
中盤は左にレト、右にベナユン、センターはジェラードとシソコ。
DFラインはアルベロアを休ませF・アウレリオ。
マルセイユにけが人が多いからといっても、このメンバー構成にははてなマーク。
わたくし、アルゼンチンリーグもそれなりには見ておりましたが、左に入ったレトって選手は全くの初耳。
ラヌースにいたみたいだが、ラヌースでリバプールみたいなビッグクラブに移籍できるような輝いた選手は記憶にない。
そんな選手だったから、この試合でも全くのノーインパクト。
しょぼしょぼF・アウレリオとの左のコンビはプレミアでも下位のチームクラス。
F・アウレリオはもうスタメンで使われることがないかもってぐらい酷い内容だった。
この男、左足のFKだけ。
流れの中のプレーはCL、プレミアのレベルに到底達してない。
酷かったのはこの男だけではない。
シソコもかなり酷かった。
パスミスは多いし、トラップもろくそこできない。
攻撃でも守備でも足を引っ張るだけ。
失点シーンでもこの男がうまくパスを出せず、もたついたとこを掻っ攫われてからのもの。
この敗戦の第一責任者。
ジェラードは非常にやりにくそうっだった。
F・トーレスもいまいち。
CLってことで気負いが見られる。
クラウチとのコンビも最悪。
っていうか、クラウチがどうしようもない。
出れないことに腹を立ててるのかどうかわからないが、自分のセールスポイントを全く活かしきれてない。
下がってきての組み立てへの参加なんか誰も望んでないはず。
ジベ、ロドリゲスあたりにドンとこられるとすぐ倒れる。
ユーベが狙ってるみたいだから、出て行った方がいいかも。
でも、セリエだったらもっとやばいことになるけどね。
こんなしょぼしょぼな選手たちの気の入ってないプレーを見せられると、そりゃサポーターは帰りたくなる。
マルセイユはナスリがいない穴をジアニとヴァルビエナがしっかり埋めてる。
これにトップのニアングとかなりの運動量を誇る3トップ。
リバプールじゃなくてもこの攻撃陣には手を焼くはず。
これでナスリが戻ってくると、もっとこの攻撃陣は活きてきそう。
そうすると、マルセイユは怖い存在になる。
守備面でも安定感ばつぐん。
GKのマンダンダはそこまで守備機会はなかったが、持ってるものはそうとうなもんらしいから、キャラッソのけがもそんなに痛手になってない。
あまり調子に乗せたくないチームだったんだろうが、リバプールが乗せてしまったかも。
ポルトはさぞ焦ってることだろう。

スコア 0-1

<得点者> 
マルセイユ   ヴァルビエナ
~愛丸's MVP~
ジアニ(ヴァルビエナとのポジションチェンジを何度も繰り返し、左右、中央とどこからでもいいパス、シュートができてた)

カターニャ-リボルノ

2007-10-11 23:09:09 | セリエA
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
まだ気温が30度を越えるカターニャのホームアンジェロ・マッシミーノ。
シチリア島は夏の陽気。
カターニャは前節ミランをかなり苦しめた。
このサッカーが出来れば、リボルノ相手なら楽に勝てそう。
リボルノは早く勝ち点3が奪いたいところ。
ビッグクラブとはもうだいぶ実力差があるから、プロンビンチャ相手に初勝利をあげたい。
しかし、アウエーだということを考えると、勝ち点1でもいいような・・・。
昨シーズンとがらり変わったリボルノがどこまでチームになってるか。
カターニャはあの3トップが依然好調をキープ。
スピネージを中央に、右にマルティネス、左にマスカーラ。
サン・シーロでも大暴れだったが、ここアンジェロ・マッシミーノでも全開バリバリ。
やっぱりマスカーラがいい。
左にとらわれることなく、中でも攻撃の起点に。
ほんとテクニックがある。
大きいからだじゃないが、なかなかボールを取られない。
ここから出るパスもかなりの高性能。
スピネージ、マルティネスは非常に受けやすいのか、プレーに無駄がない。
この前線を中盤のバイオッコ、ビアジァンティがしっかり支えてる。
このふたり、攻撃だけでなく、守備もしっかりこなす。
特に若いビアジャンティ。
ガットゥーゾ2世なんて現地では言われてるみたいだが、ボールを追って、相手選手に食らいついていくところは確かにそうだが、足元の技術に関しては本家より数倍うまい。
インコントリスタとしてではなく、レジスタまたはトラクァルティスタとしてもやっていけそうな逸材。
戦術面でかどうかわからいが、後半の10分ぐらいに交代し、もっと見ていたかった。
この若者とマスカーラの織り成すファンタジーが今のカターニャの攻撃を支えてる。
ここまで誉めてはみたものの、点を取ったのはセットプレーから。
バルガスのFKにどんぴしゃでサルドがヘッド。
左SBがアシストし右SBがレテ。
まっ、入るときなんてこんなもんですよ。
このあとも魅力的な攻撃は何度も見られたが、点には結びつかなかった。
後半時間が経ってくると、スピネージの元気がなくなってきたのが気になった。
リボルノはまだチームになりきれてない。
前の選手たちには連動性が感じられないし、可能性も感じない。
特にタバーノ。
昨シーズンのバレンシア移籍の失敗をまだ引きずってそう。
開始まもなくの決定的シーンを外すのなんか考えられない。
GKを交わしてもゴールにボールを蹴れず。
あのエンポリでの輝きは幻だったのか。
ボグダニもいたのかいなかったのか。
効果的なポストプレーは見られないし、自分で仕掛ける意欲も感じられない。
2トップとして個々の名はそれなりに知れてるふたりだが、コンビとしてはBでなんとかってクラス。
時間が解決してくれるか。
ただ、後半、アルバレスが入ってきてから多少よくなってきた。
なんとなく可能性も感じられるようになってきた。
それでも点は入らないわけで、改善の余地はたくさんある。
このチームはやっぱりルカレッリのチーム。
残留するために、遠いロシアの地からなにかしらの援助をしているらしいルカレッリ。
チームを思っての移籍だったんだろうが、残ってくれるのがチームにとっての一番の孝行だったかも。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   サルド
~愛丸's MVP~
マスカーラ(カターニャで一番輝いてる選手。スピネージを生かすも殺すもこの男次第。チャンスの場面には必ず顔を出してる)

アーセナル-サンダーランド

2007-10-11 20:24:28 | プレミアリーグ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
公式戦9連勝中のアーセナル。
エミレーツスタジアムでは今季無敗。
アンリの離脱がいい方に向いてるアーセナルには今のところ敵なしか。
昇格チームに負けるわけにはいかに。
サンダーランドは前回プレミアに昇格してきたときの印象がまだ残ってるが、ロイ・キーンがどこまでチームを作ってるか。
あの闘将が、監督としてどれだけのものか非常に楽しみ。
それでもアーセナルの有利には変わりないが・・・。
その予想通り、アーセナルは開始早々からエンジン全開。
あの流れるようなパス回しに、最近多様するようになったミドルもまずまず。
一皮も二皮も向けたアデバイヨールと、切れきれV・ペルシのコンビもだいぶ機能している。
セスクの調子も良く、今のアーセナル攻撃陣には非の打ち所がない。
先制点はあっという間だった。
セスクがエリアのちょっと手前で倒されて得たFKをV・ペルシが豪快に決めて見せた。
あの強烈さであのコースに飛ぶとどんなGKでも止めることはできない。
このキックを見てるとV・ペルシの調子の良さが伺える。
この得点からそんな時間をおかず、CKからの流れでセンデロスが決めた。
なんか当たりそこないのキックだったが、これがゴールに吸い込まれるあたり、運もアーセナルにはある。
乗ってるチームってのはたいていこんなもん。
このまたすぐ後にゴールかと思われたシーンがあったが、これがオフサイドでノーゴールに。
この判定からサンダーランドの動きが変わってきた。
このときはベンゲルもまだ笑顔だったが・・・。
中盤の底で守備に攻撃に起点になってたヨークがだいぶボールに絡めるように。
あのホットセットとして大暴れしていた頃の面影は全く感じられないが、存在感は今も変わらない。
チームの中心。
これにトップのジョーンズがまた良かった。
ヨークの同胞で、心強い味方がいてくれるも頼もしいか。
このジョーンズ、サポートがいなくても味方が上がって来てくれるまでしっかりキープできる。
強いし早いし、ひょっとしたら化けるかも。
1点を返したときは、このジョーンズがクリシを強さで振りほどき、シュートにいったのが全て。
アルムニアもよくセーブしたが、そのこぼれをウォレスが落ち着いてよく決めた。
これで俄然サンダーランドは勢いづいた。
ジョーンズ、ヨーク、これにミラーを含めた攻撃はなかなかのもんだった。
ミラーはユナイテッドで燻ってたところをロイ・キーン監督が連れたきたらしい。
アイルランド出身でロイ・キーンを崇拝しているとのこと。
本家みたいなあの激しさはまだないが、近づくことはできそうな存在。
後半に入ってもサンダーランドの勢いは止まらない。
その勢いの中、ジョーンズがヘッドで同点ゴール。
2点差をエミレーツスタジアムで追いついてみせた。
諦めない魂は監督の指導の賜物か。
あの魂はサンダーランドの選手たちにしっかり伝わってる。
それでも相手はアーセナル。
いい時間に好調V・ペルシがうまい左足のトラップから、左足シュートで勝ち越しゴールを。
あのうまいシュートはさすがのゴードンもどうしようもなかった。
それまでゴードンはグッドセーブを連発し、サンダーランドのゴールを守ってきた。
大差がついてもおかしくない試合をここまでおもしろくしてくれたサンダーランドの選手、監督に感謝。

スコア 3-2

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ×2、センデロス
サンダーランド ウォレス、ジョーンズ
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(この好調さがいつまで続くか。今は生涯一かもしれない。うまさ、強さ、どれも申し分ない)

トリノ-サンプドリア

2007-10-11 17:30:42 | セリエA
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
好調さをキープしてる割にはまだセリアでの勝利がないホームのトリノ。
DFラインにけが人が多いとはいえ、若手の頑張りとベテランの老獪さでなんとか4分け2敗の成績。
サンプはセリエではまずまずだが、UEFA杯は1回戦敗退。
明らかに格下相手だったが、イタリアのチームはどうもUEFA杯に重きを置かない。
4チーム中3チームが敗退。
これを考えると、そこまでのショックはないか。
かえって、セリエに集中できる分怖い存在になるかも。
試合はそのセリエに集中してるサンプのペースで進んだ。
中盤の攻撃的な位置にいたデルベッキオがなかなかの動き。
もっとモンテッラと絡めればよかったのだが、どうも個人で行きたがる傾向が強い。
チャンスは作るも点を取るまではいかず。
中盤の底で攻守に渡ってヴォルピが光るプレーを見せてた。
今、サンプの舵を取ってるのはこの男。
トリノはこの男の対応にかなり手を焼いていた。
そのヴォルピがやってしまった。
トリノの左で活発に動いてた若いルビンにボールコンタクトの際いきなりの逆水平。
これがルビンの顔に入り、一発カルテッリーノ・ロッソ。
ここからサンプは劣勢に。
ただ10人になっただけでなく、チームの中心のカピターノがいなくなり全てにおいてバタバタしだした。
ここからトリノの猛攻。
なかなか機能してなかったベントラ、ブエラノビッチの2トップを諦め、ブエラノビッチを削って若いマロンガを右ワイドに配する4-3-2-1に。
これによりロジーナの動くスペースも広がり、好機を演出。
ただ、ベントラやマロンガと絡むシーンはほとんどなく、個人での突破が全て。
この辺のコンビがもっとうまくいけば、簡単に点が入りそうだが・・・。
この布陣で攻め立てるもまだ得点できず。
ここでノベッリーノは切り札を。
けがでベンチスタートだったレコバを投入。
この試合が勝負だと、気持ちをピッチに伝えたかったのだろう。
これで4-2-3-1に。
レコバは何度かいいミドルを放つがゴールには至らず。
素敵なラストパスを出すも、ベントラが決めれず。
イライラを募らせながら時間はもう88分。
ここで仕事をしてくれたのが、コリーニ。
今シーズン加入したこのベテランはもうすっかりトリノのカピターノ。
精神的にも戦術的にも中心選手。
この試合も年齢を感じさせない運動量で、攻撃の起点に、守備のファーストディフェンダーに、はたまたDF陣のカバーにMVP級の活躍。
このコリーニがマロンガのミドルをゴール前でコースを変え、貴重な先制点をゲット。
やっぱりやる男は違う。
ゴール後、全員でゴール裏のティフォジの元へ向かう光景にはなんか感動した。
カッサーノにかなり手こずったDF陣もしっかり無失点に抑えることができた。
これでトリノは今季初勝利。
若手とベテランの融合が思いのほか進んでる感じで、この勝利がきっかけになっていきそう。
ここからがトリノの本番。
楽しみなチームがセリエに出てきた。

スコア 1-0

<得点者> 
トリノ   コリーニ
~愛丸's MVP~
コリーニ(どのチームに行っても中心選手でやれるってのはすごいこと。それに年齢からくる衰えが全く感じられない。世界一の37歳かも)

アストンヴィラ-ウエストハム

2007-10-11 14:34:55 | プレミアリーグ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
名将が率いる両チーム。
ヴィラはオニール、ハマーズはカービッシュリー。
組織されたチーム同士の激しい試合になるはず。
ヴィラには昨シーズンまでハマーズの中心としてからだを張ってきた選手がちらほら。
どのような展開になるかワクワクする。
前半は4-3-3の布陣でピッチを大きく使ったホームのヴィラペース。
両サイドのA・ヤングとアグボンラホールのスピードを存分に活かした流れるようなサッカー。
センターのムーアもたびたび攻撃の組み立てに積極的に参加。
この前の3人、非常に若い。
アグレッシブさが気持ちよく伝わってきた。
サイドの突破を主とするA・ヤングにニールだけで対応できず、ユングベリまで守備に借り出される始末。
こうなると、ハマーズはうまく攻撃に転じれない。
ユングベリが攻撃の起点になるケースが多く、ここが守備に廻ってしまうと、前のアシュトン、H・カマラの個人突破でしか局面を打開できない。
このヴィラのサッカーは攻撃こそ最大の防御って言葉をそのまま体現。
若い3人と、G・バリー、レオ・コーカーが中盤からしっかりサポートできれば、もっと早い時間に先制できたかも。
この中盤の選手たちの動きがいまいち。
ボールを持つとそれなりに働きはするが、なかなかここにボールが入らない。
センターではハマーズのボウヤー、マリンズがしっかり守備。
いくら前でスピードをいかしても、3人だけでは点が取れない。
2列目からの攻撃参加が重要。
それでも、アグボンラホールが中に入ってきて仕掛け、ガビドンがたまらずファール。
いい位置でのFKをゲットし、ガードナーが壁の下を通す強烈なシュートを叩き込んだ。
そうとうな駆け引きがあったのか、壁は全員がジャンプ。
裏をついたガードナーはお見事だった。
このFK、壁の背後にいたガビドンにリフレクトして入ったもので、ガビドンにとっては踏んだり蹴ったり。
後半は、このヴィラペースから180度転換して、ほぼハマーズペース。
ユングベリが多くボールを触れるようになり、何度も右からチャンスを作った。
ニールもこの攻撃に参加。
ふたりで右を突破できたときはかなりのチャンスに。
こうなると、A・ヤングはほぼ守備に。
前半と全く逆になった。
H・カマラが前半でけがをし、C・コールに交代、アシュトンとの2トップになっていたが、こうなるとアシュトンが活きてこない。
似たタイプのCFで、アシュトンが引く場面が多くなった。
決定力やらからだの強さやらを考えるとアシュトンが前にいた方がいいと思うが・・・。
ベラミー、ダイアーあたりがけがから復帰してこないと、ちょっと苦しい。
何度も何度もチャンスは作ったが、ハマーズは点が奪えず。
アーセナル戦の再現みたいだった。
ハマーズは期待の新戦力がけがで出れないこの時期をどう乗り切るかがかぎ。
うまく切り抜ければ、昨シーズンみたいな失態は犯さないだろう。
ヴィラはこの調子をキープすること。
UEFA圏内も夢ではない。
名将がこの古豪を復活させてくれることだろう。

スコア 1-0

<得点者> 
アストンヴィラ   ガードナー
~愛丸's MVP~
ラウルセン(ひさびさこの男がプレーしてることを見た。長いけがからの復帰だが、スマートなDFでハマーズに得点を与えず)

サラゴサ-レバンテ

2007-10-11 12:01:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
UEFA杯で失意の敗戦を喫したサラゴサ。
このコンペティションにかなりの重きを置いて戦うと宣言していたため、このショックはそうとうなもんだろう。
リーガではだいぶ調子を上げてるが・・・。
レバンテはただ勝てないだけでなく、大量失点での負けが非常に気になる。
ベテランが多いチームで、投げ出してる選手たちが多いのか。
これはもう監督の更迭は時間の問題。
この試合をスカッと勝つことができれば、事態も変わってくるかも。
サラゴサはUEFA杯の敗戦から見事に立ち直ってた。
中盤での崩しはかなりのクオリティの高さ。
ドブレピボーテの守備が安定してきたのが、この好調さの要因のような。
サパテル、リュクサンが自分の仕事をしっかりこなしてる。
開幕当初はマツザレムを加えたトリボーテを採用してたが、これがあの攻撃サッカーを実現できなかった原因。
やっぱり、攻撃的なMFアイマールとダレッサンドロを同時起用しないと、あの攻撃サッカーはできない。
ダレッサンドロをスタメンに戻してから、サラゴサは調子を取り戻した。
この試合でも、ふたりからD・ミリート、S・ガルシアに決定的なパスがいくつも通った。
これをサクッと両FWが決めてくれてればよかっただが、なかなかそうもうまくいかなかった。
D・ミリートはどんだけ決定機を不意にしたか。
嫌な流れで後半も時間が進んできたが、D・ミリートがフィニッシャーとしてではなく、パサーとしていいパスを通したとき、やっと先制点が生まれた。
なんとも皮肉なもん。
いいパス出しだったが、D・ミリート自身は絶対点が取りたかったはず。
このアシスト直後、R・オリベイラと交代。
またまた皮肉なことに、この後、R・オリベイラは2得点。
S・ガルシアは広範囲に動いて、チャンスメイクもできるセカンドトップタイプで純粋なトップはD・ミリートとR・オリベイラ。
このふたりの2トップがなかなか機能しておらず、こうなると、D・ミリートはベンチってことに。
ただ今だけ調子が悪いだけならいいが。
中盤のアルゼンチン人コンビ、アジャラと同胞が好調なだけに、D・ミリートにもこの波に乗ってもらいたい。
弟の移籍がショックだったのか・・・。
アジャラがひさびさプレー。
やっぱりいるといないとでは威圧感が違う。
あのずるさ満点の守備を発揮することもなく、簡単にレバンテ攻撃陣を封じた。
この試合でアジャラは前線へのフィードでチームに貢献。
アイマール、ダレッサンドロにいいボールを配給。
完全にチームにフィットしてない状態だが、いつものリーダシップを発揮できるようになると、サラゴサの守備は強固なものになる。
レバンテはほんとどうしようもない。
特に守備。
誰がリーダーってわけでもなく、ズルズル下がる一方。
サイドからも中央からも簡単に突破される。
サラゴサのフィニッシュのミスに助けられただけで、あれがしっかり決められてたら、酷いこといなったはず。
この崩壊したDF陣を立て直す方法があるのか、ないのか。
現在、リーガでの降格候補ナンバー1。
攻撃もリガノ、リガの2トップはお世辞にも機能するとは言いがたい。
まだ時間がかかりそう。
サビオにももうあの頃の切れは全くない。
若手のP・レオンあたりが起爆剤になんないと。
監督の交代でどれだけ変わることができるか・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
サラゴサ   S・ガルシア、R・オリベイラ×2
~愛丸's MVP~
S・ガルシア(あの先制点がなかったら、サラゴサはどうなっていたことか。あの一発で全ての悪夢から払拭された)

ラツィオ-ACミラン

2007-10-10 22:59:18 | セリエA
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
CLで魂全開のプレーでマドリーを苦しめたホームのラツィオ。
アウエーとは言え、格下セルティックに痛い敗戦を喫したミラン。
今週の状態だけを考えれば間違いなくラツィオが上。
それでもこの両チーム、セリエではさっぱり。
昨シーズンが3位と4位。
今は12位と11位。
このビッグマッチを機に上昇していきたいと考えてるはず。
どちらが、その上昇気流に乗ることができるか。
ミランはジラのワントップではなく、カカとの2トップを採用。
いつもより、カカを高い位置に置いて、もっとフィニッシュのシーンに絡ませようという魂胆か。
結果的にはこれが吉と出た。
このシステムが見事にはまったというわけではないが、カカが高い位置でプレーできたため、チャンスの数が増えたのは違いない。
ジラとのコンビが抜群ってシーンは、ラツィオから戦う意思がなくなってから。
互角の戦いを演じてるときは、可能性を感じたのはカカだけ。
ジラはいつものさっぱりジラだった。
ジラの調子が悪いのか、このビッグクラブでやれる力を持ち合わせてないのか、はたまたこの男を活かせない周りが悪いのか。
理由はどうあれ、ジラはよろしくない。
ドッピエッタのおまけ付きで、今シーズン初ゴールを上げたとはいえ、この点は参考外。
でも、取ったってことで何かが変わるはず。
あたたかく見守っていくしかない。
大量点で開幕戦以来の勝利をあげたミランだが、これはラツィオのしょぼしょぼGKムスレラに助けられたもの。
1点目はポジショニングミス、2点目は自分がやらかしたリゴーレ、3、4点目は股を抜かれる醜態、5点目は触るが弾けなかったもの。
1失点で済んだ。
こんな勝利だから、ミランは手放しでは喜べないはず。
これから勝負か。
ラツィオはほんとGKに泣かされた。
それとステンダルドがけがで途中交代したのも響いたか。
代わりがスカローニって。
他にCBをやれる選手はいなかったのか。
前半は右のベーラミ、デ・シルベストリが非常に魅力的な攻撃を見せてくれてワクワクした。
これに中のロッキ、パンデフがうまく絡み、逆サイドのマウリも中に来てフィニッシュまでいったりしてた。
マドリー戦では守備に重点を置いて、こんな素敵なサイドからの崩しはほとんど見れず。
この右の若手2人、うまく使っていってもらいたい。
残念だったのは、DF面において、あの魂が伝わってこなかったこと。
ムディンガイは全く違う人になってた。
毎試合同じコンディション、テンションでいけるとも思わないが、ここまで変わらなくても・・・。
それもこれもやっぱりGK。
あれだけミスされれば、守る方も気が抜けるだろう。
こうなるとまだ43歳のバロッタに頼るしかない。
ペルッツィの退団がここにきて大きく圧し掛かってきた。
ラツィオが浮上のきっかけをつかむには、ローマデルビーでの勝利しかないか。

スコア 2-2

<得点者> 
ラツィオ   マウリ
ACミラン  アンブロジーニ、カカ×2、ジラルディーノ×2
~愛丸's MVP~
カカ(だめだめミランでひとり気を吐いてる選手。この男がいなかったら点が入らないはず。このコンディションが1シーズンもつか心配)

リバプール-トットナム

2007-10-10 20:49:26 | プレミアリーグ
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
CLで痛い敗戦を喫したリバプール。
スパーズはUEFA杯から中2日の強行軍で、相性の悪いアンフィールドでの試合。
どちらもいい要素がない。
どちらが、この負の要素を払拭するか。
ホームのリバプールが多少有利なような気がするが。
スパーズもこのまま引き下がるわけにはいかない。
プレミアらしい激しい試合になることを期待する。
予想通り、ホームのリバプールが押し気味の試合展開。
もうアンフィールドのサポーターをがっかりさせるわけにはいかない。
ボロニンが気持ちのこもったプレーを見せてくれた。
スパーズのエースがベルバトフ。
レバークーゼンでは2トップを組んでたパートナー。
向こうばかり騒がせるわけにもいかないと思ったのか、運動量豊富に攻撃の軸になってた。
F・トーレスとのコンビもまずまずでチャンスを多く演出。
魂が溢れてた。
それが功を奏し、ジェラードのFKのこぼれにすばやく反応して先制点をゲット。
この先制点、ロビンソンはリフレクトしたボールをセーブしたまではよかったが、はじいた場所が悪かった。
もっと外にはじけたはず。
ロビンソンの調子の悪さがうかがえた。
この後もチャンスは多く作ったが、点がなかなか入らない。
ジェラードのスーパーFKがポスト直撃だったり、運も見放した。
こうなると、嫌な流れになるのがサッカーの面白いところ。
前半の終了間際にスパーズが追いついた。
流れに中では全く機能しなかった2トップがここでぴたりときた。
ロビンソンからのゴールキックをベルバトフがヘッドで落として、R・キーンが決める。
中盤でのポゼッションもオフ・ザ・ボールの動きも全くいらない。
プレミアの古き良き伝統。
キック力と強さのみ。
これで点が入るんだから戦術もへったくれも関係ないのか。
このプレミア伝統のゴールシーンが後半の頭にも見られた。
これをやってのけたのが、またまたスパーズ。
やった選手たちも同じ。
倉敷さんがこのゴールを1-9-10と命名。
縦関係の2トップの点の取り方の基本的なパターンだった。
1-2とリードされたリバプールはここから怒涛の攻撃を展開。
サイドをうまく使って、ボールポゼッションを高め、2列目以降の選手たちもばんばんフィニッシュに絡む。
いつ点が入ってもおかしくない状態だったが、そう簡単にはいかない。
ベナユンまで投入してさらにポゼッションを高めたが、これでも点は入らない。
この押してる時間、マスケラーノがよくフィニッシュシーンに顔を出してたが、ジェラードがなかなか攻撃に参加してこない。
低い位置でセカンドボールを狙ってたのか。
カウンターを食らいそうになったときのファーストディフェンダーは必ずジェラードだった。
これは何を意味してるのか。
ジェラードの一発がスパーズは一番怖かったはず。
これでアンフィールドで2連敗かと思われたアディショナルタイムにドラマが。
右からフィナンがやわらかいクロス。
これをF・トーレスがジャストタイミングのジャンプで見事なヘッド。
これでかろうじて同点に。
この同点ゴールのシーン、スパーズはボールウォッチャーになってた。
F・トーレスに2人もマーカーが付いてたが、ただいて飛んだだけ。
悔やんでも悔やみきれないシーンだろう。
これで、リバプールはまだプレミア無敗をキープ。
今シーズンこそは優勝争いに絡んでもらいたい。
スパーズもそろそろエンジンをかけないと、手遅れになる。
あのメンバーなんだから、ビッグ4の一角を崩してもらいたい。

スコア 2-2

<得点者> 
リバプール   ボロニン、F・トーレス
トットナム   R・キーン×2
~愛丸's MVP~
マスケラーノ(すっかりリバプールの中心選手に。攻守わたって活躍。これぐらいのことができて当たり前の選手)