愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ラツィオ-ACミラン

2007-10-10 22:59:18 | セリエA
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
CLで魂全開のプレーでマドリーを苦しめたホームのラツィオ。
アウエーとは言え、格下セルティックに痛い敗戦を喫したミラン。
今週の状態だけを考えれば間違いなくラツィオが上。
それでもこの両チーム、セリエではさっぱり。
昨シーズンが3位と4位。
今は12位と11位。
このビッグマッチを機に上昇していきたいと考えてるはず。
どちらが、その上昇気流に乗ることができるか。
ミランはジラのワントップではなく、カカとの2トップを採用。
いつもより、カカを高い位置に置いて、もっとフィニッシュのシーンに絡ませようという魂胆か。
結果的にはこれが吉と出た。
このシステムが見事にはまったというわけではないが、カカが高い位置でプレーできたため、チャンスの数が増えたのは違いない。
ジラとのコンビが抜群ってシーンは、ラツィオから戦う意思がなくなってから。
互角の戦いを演じてるときは、可能性を感じたのはカカだけ。
ジラはいつものさっぱりジラだった。
ジラの調子が悪いのか、このビッグクラブでやれる力を持ち合わせてないのか、はたまたこの男を活かせない周りが悪いのか。
理由はどうあれ、ジラはよろしくない。
ドッピエッタのおまけ付きで、今シーズン初ゴールを上げたとはいえ、この点は参考外。
でも、取ったってことで何かが変わるはず。
あたたかく見守っていくしかない。
大量点で開幕戦以来の勝利をあげたミランだが、これはラツィオのしょぼしょぼGKムスレラに助けられたもの。
1点目はポジショニングミス、2点目は自分がやらかしたリゴーレ、3、4点目は股を抜かれる醜態、5点目は触るが弾けなかったもの。
1失点で済んだ。
こんな勝利だから、ミランは手放しでは喜べないはず。
これから勝負か。
ラツィオはほんとGKに泣かされた。
それとステンダルドがけがで途中交代したのも響いたか。
代わりがスカローニって。
他にCBをやれる選手はいなかったのか。
前半は右のベーラミ、デ・シルベストリが非常に魅力的な攻撃を見せてくれてワクワクした。
これに中のロッキ、パンデフがうまく絡み、逆サイドのマウリも中に来てフィニッシュまでいったりしてた。
マドリー戦では守備に重点を置いて、こんな素敵なサイドからの崩しはほとんど見れず。
この右の若手2人、うまく使っていってもらいたい。
残念だったのは、DF面において、あの魂が伝わってこなかったこと。
ムディンガイは全く違う人になってた。
毎試合同じコンディション、テンションでいけるとも思わないが、ここまで変わらなくても・・・。
それもこれもやっぱりGK。
あれだけミスされれば、守る方も気が抜けるだろう。
こうなるとまだ43歳のバロッタに頼るしかない。
ペルッツィの退団がここにきて大きく圧し掛かってきた。
ラツィオが浮上のきっかけをつかむには、ローマデルビーでの勝利しかないか。

スコア 2-2

<得点者> 
ラツィオ   マウリ
ACミラン  アンブロジーニ、カカ×2、ジラルディーノ×2
~愛丸's MVP~
カカ(だめだめミランでひとり気を吐いてる選手。この男がいなかったら点が入らないはず。このコンディションが1シーズンもつか心配)

リバプール-トットナム

2007-10-10 20:49:26 | プレミアリーグ
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
CLで痛い敗戦を喫したリバプール。
スパーズはUEFA杯から中2日の強行軍で、相性の悪いアンフィールドでの試合。
どちらもいい要素がない。
どちらが、この負の要素を払拭するか。
ホームのリバプールが多少有利なような気がするが。
スパーズもこのまま引き下がるわけにはいかない。
プレミアらしい激しい試合になることを期待する。
予想通り、ホームのリバプールが押し気味の試合展開。
もうアンフィールドのサポーターをがっかりさせるわけにはいかない。
ボロニンが気持ちのこもったプレーを見せてくれた。
スパーズのエースがベルバトフ。
レバークーゼンでは2トップを組んでたパートナー。
向こうばかり騒がせるわけにもいかないと思ったのか、運動量豊富に攻撃の軸になってた。
F・トーレスとのコンビもまずまずでチャンスを多く演出。
魂が溢れてた。
それが功を奏し、ジェラードのFKのこぼれにすばやく反応して先制点をゲット。
この先制点、ロビンソンはリフレクトしたボールをセーブしたまではよかったが、はじいた場所が悪かった。
もっと外にはじけたはず。
ロビンソンの調子の悪さがうかがえた。
この後もチャンスは多く作ったが、点がなかなか入らない。
ジェラードのスーパーFKがポスト直撃だったり、運も見放した。
こうなると、嫌な流れになるのがサッカーの面白いところ。
前半の終了間際にスパーズが追いついた。
流れに中では全く機能しなかった2トップがここでぴたりときた。
ロビンソンからのゴールキックをベルバトフがヘッドで落として、R・キーンが決める。
中盤でのポゼッションもオフ・ザ・ボールの動きも全くいらない。
プレミアの古き良き伝統。
キック力と強さのみ。
これで点が入るんだから戦術もへったくれも関係ないのか。
このプレミア伝統のゴールシーンが後半の頭にも見られた。
これをやってのけたのが、またまたスパーズ。
やった選手たちも同じ。
倉敷さんがこのゴールを1-9-10と命名。
縦関係の2トップの点の取り方の基本的なパターンだった。
1-2とリードされたリバプールはここから怒涛の攻撃を展開。
サイドをうまく使って、ボールポゼッションを高め、2列目以降の選手たちもばんばんフィニッシュに絡む。
いつ点が入ってもおかしくない状態だったが、そう簡単にはいかない。
ベナユンまで投入してさらにポゼッションを高めたが、これでも点は入らない。
この押してる時間、マスケラーノがよくフィニッシュシーンに顔を出してたが、ジェラードがなかなか攻撃に参加してこない。
低い位置でセカンドボールを狙ってたのか。
カウンターを食らいそうになったときのファーストディフェンダーは必ずジェラードだった。
これは何を意味してるのか。
ジェラードの一発がスパーズは一番怖かったはず。
これでアンフィールドで2連敗かと思われたアディショナルタイムにドラマが。
右からフィナンがやわらかいクロス。
これをF・トーレスがジャストタイミングのジャンプで見事なヘッド。
これでかろうじて同点に。
この同点ゴールのシーン、スパーズはボールウォッチャーになってた。
F・トーレスに2人もマーカーが付いてたが、ただいて飛んだだけ。
悔やんでも悔やみきれないシーンだろう。
これで、リバプールはまだプレミア無敗をキープ。
今シーズンこそは優勝争いに絡んでもらいたい。
スパーズもそろそろエンジンをかけないと、手遅れになる。
あのメンバーなんだから、ビッグ4の一角を崩してもらいたい。

スコア 2-2

<得点者> 
リバプール   ボロニン、F・トーレス
トットナム   R・キーン×2
~愛丸's MVP~
マスケラーノ(すっかりリバプールの中心選手に。攻守わたって活躍。これぐらいのことができて当たり前の選手)

フィオレンティーナ-ユベントス

2007-10-10 18:25:01 | セリエA
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
ヴィオラのティフォジはまだまだバッジョ問題を引きずってる。
開始前のアルテミオ・フランキは物々しい雰囲気。
デルビーみたいな感じだった。
このティフォジの盛り上がりがヴィオラにとっていい方に向くか、はたまたユーベがこれに反発するような力を見せるか。
よくよく考えると、この両チーム、どちらででもプレー経験のある選手がけっこういる。
チーム同士はいい関係を築いてるが・・・。
試合は完全にホームのヴィオラペース。
ユーベはカウンターにかけるしかないぐらいほぼ守備に回ってた。
ボールをキープできてるヴィオラだが、肝心なとこでのパスミスが目立った。
中盤でいくらボールを支配してても、フィニッシュにつながんないことには点は入らない。
イライラが募ってくると、パスミスも多くなる。
非常にもったいなかった。
前半はパッツィーニをセンターに右セミオーリ、左ムトゥの3トップ。
幅広く使おうと、モントリーボからパスが配給されるも、ユーベの堅いディフェンスにチャンスを作れない。
モントリーボは積極的にミドルを狙うも枠に行く回数が少なすぎ。
これを打破するため、後半は4-4-2にシステム変更。
最近のヴィオラの試合を見てると、プランデッリはよく試合の途中でシステム変更をする。
選手たちは戸惑うことなく、これにしっかり対応。
日ごろの練習の賜物か。
ムトゥがパッツィーニ、後半投入されたビエリの下をちょこちょこ動き回っていたが、なかなかいい落しを拾えない。
ビエリの強さも認めるが、ここはユーベのDF陣がよくからだを張ってた。
トップにボールが入っても、そこから繋がらず、ブフォンがセーブするシーンはほとんど見られなかった。
攻めあぐね、ヴィオラティフォジのイライラがマックスに達そうかという88分にリゴーレでなんとかドローに。
カウンターから一発食らって、このままの敗戦だったら、どんなことになってたか。
それにしても、よくリゴーレを取ってもらえたもんだ。
カルチョスキャンダルがなかったら、あの時間にユーベに不利になるような笛は吹かれなかったはず。
やっとセリエが正常に動きだした。
ユーベはしっかり守ってからのカウンターで見事に先制。
トレゼゲがDFと競ってこぼれたとこをヤクインタが見事なミドル。
ヤクインタは筋肉痛で小休止状態だったが、これで復活の狼煙を上げた。
3トップにするとネドベドが活きないこの状況を考えると、2トップはトレゼゲ、ヤクインタがベスト。
申し訳ないがデル・ピエロは今の状態だと使いづらい。
Aのレベルではもう輝けないのか。
ミランが欲しがってるみたいだが、ここはグッと堪えて生涯ビアンコネーロのユフォームを着ていてもらいたい。
あの頃みたいに動けないのはわかってるから、後半の勝負所で出てきて、いい仕事をできるようなコンディションにしてみてはどう?
この試合で後半から出てきたが、全くのノーインパクト。
やることをダイネッリ、ガンベリーニのCBコンビにことごとく読まれてた。
レグロッターリエ、キエッリーニの頼りないCBが2試合連続で完封するかに思われたが、最後にやらかしてしまった。
レグロッターリエが痛恨のハンド。
このプレー以外はそれなりにいい点数を上げれる。
アンドラーデの復帰が相当時間がかかるみたいだから、このふたりが踏ん張んないと。
トリノとのデルビー、因縁深いヴィオラとのアウエー戦という難しい試合をこなせたわけで、自信もついたことだろう。
ラニエリはこのDF陣をどう考えるか。

スコア 1-1

<得点者> 
フィオレンティーナ ムトゥ
ユベントス     ヤクインタ
~愛丸's MVP~
フレイ(カウンターからのシュートだからDF陣が薄いとこを突かれて全てがGK任せの状態でグッドセーブをいくつか。このセーブがドローという結果に)

マンチェスターU-ウィガン

2007-10-10 12:17:55 | プレミアリーグ
観戦日 10/10(水)       
 
愛丸’s チェック        
失点をしない代わりになかなか点が取れないユナイテッド。
まだ本来のユナイテッドサッカーにはなってないが、開幕当初のいけない状態からは完全に脱却した感じ。
ひとりが取り出せば、まわりもそれにつられて取りだすだろう。
誰がこの攻撃陣に火を着けるか。
ウィガンは申し訳ないが、この試合勝てる見込みはない。
このチームも点が取れない。
取られないユナイテッドと取れないウィガンの試合、もう結果は見えてる気が・・・。
ユナイテッドが得意の1-0から抜け出せるか、それだけが楽しみ。
試合は予想通りユナイテッドペース。
これはCKの数が物語ってる。
ボールポゼッションも大幅にユナイテッドが上。
いつ点が入ってもおかしくない状況。
それが、ウィガンの強固なディフェンスに合い、なかなか点が入らない。
カークランドを脅かすようなシーンも見られなかった。
イライラするような展開になり、ルーニーも主審に不満たらたら。
非常に危険な状態になっていた。
テベス、C・ロナウドとのコンビもまだしっくりきておらず、個人突破に頼る攻撃に終始。
こんなだらしない攻撃陣を支えてきたDF陣にここでアクシデント。
前半で、ヴィディッチ、オシェイがけがで交代。
ヴィディッチはリオとともに、この連続無失点試合の立役者。
オシェイは守備のマルチプレーヤーで、貴重なバックアッパー。
このふたりが前半のうちにけがでの交代ってのはサー・アレックスにとっても、チームにとっても大誤算だったはず。
ここまでに点が取れてれば問題なかったのだろうが、まだ得意の無得点。
ピケをセンターに回し、スコールズのパートナーをアンデルソンにして、この緊急事態を乗り切る構え。
後半に入ってもCKは多いがまだ点が取れる気がしない。
こんなじめっとした雰囲気を打開したのがテベス。
アンデルソンのスルーに反応し、DFふたりを強さで圧倒、出てきたカークランドは見事な技でかわし、待望の先制点をゲット。
これで、ユナイテッドは息を吹き返した。
しょっぱいウィガンの攻撃に手を焼くこともなく、攻撃により重点を。
こうなると、今までパッとしなかった、ルーニー、C・ロナウド、テベスのコンビもだいぶ見れるように。
それぞれが的確なポジションを取り、いろんなところからチャンスを演出。
C・ロナウドが2点、ルーニーが1点。
テベスが火を着けた攻撃陣がしっかり仕事をした。
この試合で、1-0を得意とするサッカーから脱却することだろう。
守備面での故障者は気になるが、ここはリオにしっかり頑張ってもらって、なおかつピケにも成長するチャンス。
この1週はインターナショナルウイークでリーグがお休みなのはユナイテッドにとって良かったかも。
ウィガンはヘスキー不在が響いた。
M・ベントひとりのFWにはなんの可能性も感じない。
守備中心でのメンバー構成で前半は頑張れたが、さすがにこれが1試合まるまる持つはずもない。
どこかで攻撃しないことには引き分けも厳しい。
もっと早い時間にバレンシアを投入してれば、まだ違った展開になったかも。
今シーズンのウィガンも苦労しそう。

スコア 4-0

<得点者> 
マンチェスターU   テベス、C・ロナウド×2、ルーニー
~愛丸's MVP~
テベス(テクニックもさることながら、あの溢れる魂がチームに火を着けた。サポーターの心も掴み、あとはルーニーとのコンビに磨きがかかれば)