愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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カターニャ-リボルノ

2007-10-11 23:09:09 | セリエA
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
まだ気温が30度を越えるカターニャのホームアンジェロ・マッシミーノ。
シチリア島は夏の陽気。
カターニャは前節ミランをかなり苦しめた。
このサッカーが出来れば、リボルノ相手なら楽に勝てそう。
リボルノは早く勝ち点3が奪いたいところ。
ビッグクラブとはもうだいぶ実力差があるから、プロンビンチャ相手に初勝利をあげたい。
しかし、アウエーだということを考えると、勝ち点1でもいいような・・・。
昨シーズンとがらり変わったリボルノがどこまでチームになってるか。
カターニャはあの3トップが依然好調をキープ。
スピネージを中央に、右にマルティネス、左にマスカーラ。
サン・シーロでも大暴れだったが、ここアンジェロ・マッシミーノでも全開バリバリ。
やっぱりマスカーラがいい。
左にとらわれることなく、中でも攻撃の起点に。
ほんとテクニックがある。
大きいからだじゃないが、なかなかボールを取られない。
ここから出るパスもかなりの高性能。
スピネージ、マルティネスは非常に受けやすいのか、プレーに無駄がない。
この前線を中盤のバイオッコ、ビアジァンティがしっかり支えてる。
このふたり、攻撃だけでなく、守備もしっかりこなす。
特に若いビアジャンティ。
ガットゥーゾ2世なんて現地では言われてるみたいだが、ボールを追って、相手選手に食らいついていくところは確かにそうだが、足元の技術に関しては本家より数倍うまい。
インコントリスタとしてではなく、レジスタまたはトラクァルティスタとしてもやっていけそうな逸材。
戦術面でかどうかわからいが、後半の10分ぐらいに交代し、もっと見ていたかった。
この若者とマスカーラの織り成すファンタジーが今のカターニャの攻撃を支えてる。
ここまで誉めてはみたものの、点を取ったのはセットプレーから。
バルガスのFKにどんぴしゃでサルドがヘッド。
左SBがアシストし右SBがレテ。
まっ、入るときなんてこんなもんですよ。
このあとも魅力的な攻撃は何度も見られたが、点には結びつかなかった。
後半時間が経ってくると、スピネージの元気がなくなってきたのが気になった。
リボルノはまだチームになりきれてない。
前の選手たちには連動性が感じられないし、可能性も感じない。
特にタバーノ。
昨シーズンのバレンシア移籍の失敗をまだ引きずってそう。
開始まもなくの決定的シーンを外すのなんか考えられない。
GKを交わしてもゴールにボールを蹴れず。
あのエンポリでの輝きは幻だったのか。
ボグダニもいたのかいなかったのか。
効果的なポストプレーは見られないし、自分で仕掛ける意欲も感じられない。
2トップとして個々の名はそれなりに知れてるふたりだが、コンビとしてはBでなんとかってクラス。
時間が解決してくれるか。
ただ、後半、アルバレスが入ってきてから多少よくなってきた。
なんとなく可能性も感じられるようになってきた。
それでも点は入らないわけで、改善の余地はたくさんある。
このチームはやっぱりルカレッリのチーム。
残留するために、遠いロシアの地からなにかしらの援助をしているらしいルカレッリ。
チームを思っての移籍だったんだろうが、残ってくれるのがチームにとっての一番の孝行だったかも。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   サルド
~愛丸's MVP~
マスカーラ(カターニャで一番輝いてる選手。スピネージを生かすも殺すもこの男次第。チャンスの場面には必ず顔を出してる)

アーセナル-サンダーランド

2007-10-11 20:24:28 | プレミアリーグ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
公式戦9連勝中のアーセナル。
エミレーツスタジアムでは今季無敗。
アンリの離脱がいい方に向いてるアーセナルには今のところ敵なしか。
昇格チームに負けるわけにはいかに。
サンダーランドは前回プレミアに昇格してきたときの印象がまだ残ってるが、ロイ・キーンがどこまでチームを作ってるか。
あの闘将が、監督としてどれだけのものか非常に楽しみ。
それでもアーセナルの有利には変わりないが・・・。
その予想通り、アーセナルは開始早々からエンジン全開。
あの流れるようなパス回しに、最近多様するようになったミドルもまずまず。
一皮も二皮も向けたアデバイヨールと、切れきれV・ペルシのコンビもだいぶ機能している。
セスクの調子も良く、今のアーセナル攻撃陣には非の打ち所がない。
先制点はあっという間だった。
セスクがエリアのちょっと手前で倒されて得たFKをV・ペルシが豪快に決めて見せた。
あの強烈さであのコースに飛ぶとどんなGKでも止めることはできない。
このキックを見てるとV・ペルシの調子の良さが伺える。
この得点からそんな時間をおかず、CKからの流れでセンデロスが決めた。
なんか当たりそこないのキックだったが、これがゴールに吸い込まれるあたり、運もアーセナルにはある。
乗ってるチームってのはたいていこんなもん。
このまたすぐ後にゴールかと思われたシーンがあったが、これがオフサイドでノーゴールに。
この判定からサンダーランドの動きが変わってきた。
このときはベンゲルもまだ笑顔だったが・・・。
中盤の底で守備に攻撃に起点になってたヨークがだいぶボールに絡めるように。
あのホットセットとして大暴れしていた頃の面影は全く感じられないが、存在感は今も変わらない。
チームの中心。
これにトップのジョーンズがまた良かった。
ヨークの同胞で、心強い味方がいてくれるも頼もしいか。
このジョーンズ、サポートがいなくても味方が上がって来てくれるまでしっかりキープできる。
強いし早いし、ひょっとしたら化けるかも。
1点を返したときは、このジョーンズがクリシを強さで振りほどき、シュートにいったのが全て。
アルムニアもよくセーブしたが、そのこぼれをウォレスが落ち着いてよく決めた。
これで俄然サンダーランドは勢いづいた。
ジョーンズ、ヨーク、これにミラーを含めた攻撃はなかなかのもんだった。
ミラーはユナイテッドで燻ってたところをロイ・キーン監督が連れたきたらしい。
アイルランド出身でロイ・キーンを崇拝しているとのこと。
本家みたいなあの激しさはまだないが、近づくことはできそうな存在。
後半に入ってもサンダーランドの勢いは止まらない。
その勢いの中、ジョーンズがヘッドで同点ゴール。
2点差をエミレーツスタジアムで追いついてみせた。
諦めない魂は監督の指導の賜物か。
あの魂はサンダーランドの選手たちにしっかり伝わってる。
それでも相手はアーセナル。
いい時間に好調V・ペルシがうまい左足のトラップから、左足シュートで勝ち越しゴールを。
あのうまいシュートはさすがのゴードンもどうしようもなかった。
それまでゴードンはグッドセーブを連発し、サンダーランドのゴールを守ってきた。
大差がついてもおかしくない試合をここまでおもしろくしてくれたサンダーランドの選手、監督に感謝。

スコア 3-2

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ×2、センデロス
サンダーランド ウォレス、ジョーンズ
~愛丸's MVP~
V・ペルシ(この好調さがいつまで続くか。今は生涯一かもしれない。うまさ、強さ、どれも申し分ない)

トリノ-サンプドリア

2007-10-11 17:30:42 | セリエA
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
好調さをキープしてる割にはまだセリアでの勝利がないホームのトリノ。
DFラインにけが人が多いとはいえ、若手の頑張りとベテランの老獪さでなんとか4分け2敗の成績。
サンプはセリエではまずまずだが、UEFA杯は1回戦敗退。
明らかに格下相手だったが、イタリアのチームはどうもUEFA杯に重きを置かない。
4チーム中3チームが敗退。
これを考えると、そこまでのショックはないか。
かえって、セリエに集中できる分怖い存在になるかも。
試合はそのセリエに集中してるサンプのペースで進んだ。
中盤の攻撃的な位置にいたデルベッキオがなかなかの動き。
もっとモンテッラと絡めればよかったのだが、どうも個人で行きたがる傾向が強い。
チャンスは作るも点を取るまではいかず。
中盤の底で攻守に渡ってヴォルピが光るプレーを見せてた。
今、サンプの舵を取ってるのはこの男。
トリノはこの男の対応にかなり手を焼いていた。
そのヴォルピがやってしまった。
トリノの左で活発に動いてた若いルビンにボールコンタクトの際いきなりの逆水平。
これがルビンの顔に入り、一発カルテッリーノ・ロッソ。
ここからサンプは劣勢に。
ただ10人になっただけでなく、チームの中心のカピターノがいなくなり全てにおいてバタバタしだした。
ここからトリノの猛攻。
なかなか機能してなかったベントラ、ブエラノビッチの2トップを諦め、ブエラノビッチを削って若いマロンガを右ワイドに配する4-3-2-1に。
これによりロジーナの動くスペースも広がり、好機を演出。
ただ、ベントラやマロンガと絡むシーンはほとんどなく、個人での突破が全て。
この辺のコンビがもっとうまくいけば、簡単に点が入りそうだが・・・。
この布陣で攻め立てるもまだ得点できず。
ここでノベッリーノは切り札を。
けがでベンチスタートだったレコバを投入。
この試合が勝負だと、気持ちをピッチに伝えたかったのだろう。
これで4-2-3-1に。
レコバは何度かいいミドルを放つがゴールには至らず。
素敵なラストパスを出すも、ベントラが決めれず。
イライラを募らせながら時間はもう88分。
ここで仕事をしてくれたのが、コリーニ。
今シーズン加入したこのベテランはもうすっかりトリノのカピターノ。
精神的にも戦術的にも中心選手。
この試合も年齢を感じさせない運動量で、攻撃の起点に、守備のファーストディフェンダーに、はたまたDF陣のカバーにMVP級の活躍。
このコリーニがマロンガのミドルをゴール前でコースを変え、貴重な先制点をゲット。
やっぱりやる男は違う。
ゴール後、全員でゴール裏のティフォジの元へ向かう光景にはなんか感動した。
カッサーノにかなり手こずったDF陣もしっかり無失点に抑えることができた。
これでトリノは今季初勝利。
若手とベテランの融合が思いのほか進んでる感じで、この勝利がきっかけになっていきそう。
ここからがトリノの本番。
楽しみなチームがセリエに出てきた。

スコア 1-0

<得点者> 
トリノ   コリーニ
~愛丸's MVP~
コリーニ(どのチームに行っても中心選手でやれるってのはすごいこと。それに年齢からくる衰えが全く感じられない。世界一の37歳かも)

アストンヴィラ-ウエストハム

2007-10-11 14:34:55 | プレミアリーグ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
名将が率いる両チーム。
ヴィラはオニール、ハマーズはカービッシュリー。
組織されたチーム同士の激しい試合になるはず。
ヴィラには昨シーズンまでハマーズの中心としてからだを張ってきた選手がちらほら。
どのような展開になるかワクワクする。
前半は4-3-3の布陣でピッチを大きく使ったホームのヴィラペース。
両サイドのA・ヤングとアグボンラホールのスピードを存分に活かした流れるようなサッカー。
センターのムーアもたびたび攻撃の組み立てに積極的に参加。
この前の3人、非常に若い。
アグレッシブさが気持ちよく伝わってきた。
サイドの突破を主とするA・ヤングにニールだけで対応できず、ユングベリまで守備に借り出される始末。
こうなると、ハマーズはうまく攻撃に転じれない。
ユングベリが攻撃の起点になるケースが多く、ここが守備に廻ってしまうと、前のアシュトン、H・カマラの個人突破でしか局面を打開できない。
このヴィラのサッカーは攻撃こそ最大の防御って言葉をそのまま体現。
若い3人と、G・バリー、レオ・コーカーが中盤からしっかりサポートできれば、もっと早い時間に先制できたかも。
この中盤の選手たちの動きがいまいち。
ボールを持つとそれなりに働きはするが、なかなかここにボールが入らない。
センターではハマーズのボウヤー、マリンズがしっかり守備。
いくら前でスピードをいかしても、3人だけでは点が取れない。
2列目からの攻撃参加が重要。
それでも、アグボンラホールが中に入ってきて仕掛け、ガビドンがたまらずファール。
いい位置でのFKをゲットし、ガードナーが壁の下を通す強烈なシュートを叩き込んだ。
そうとうな駆け引きがあったのか、壁は全員がジャンプ。
裏をついたガードナーはお見事だった。
このFK、壁の背後にいたガビドンにリフレクトして入ったもので、ガビドンにとっては踏んだり蹴ったり。
後半は、このヴィラペースから180度転換して、ほぼハマーズペース。
ユングベリが多くボールを触れるようになり、何度も右からチャンスを作った。
ニールもこの攻撃に参加。
ふたりで右を突破できたときはかなりのチャンスに。
こうなると、A・ヤングはほぼ守備に。
前半と全く逆になった。
H・カマラが前半でけがをし、C・コールに交代、アシュトンとの2トップになっていたが、こうなるとアシュトンが活きてこない。
似たタイプのCFで、アシュトンが引く場面が多くなった。
決定力やらからだの強さやらを考えるとアシュトンが前にいた方がいいと思うが・・・。
ベラミー、ダイアーあたりがけがから復帰してこないと、ちょっと苦しい。
何度も何度もチャンスは作ったが、ハマーズは点が奪えず。
アーセナル戦の再現みたいだった。
ハマーズは期待の新戦力がけがで出れないこの時期をどう乗り切るかがかぎ。
うまく切り抜ければ、昨シーズンみたいな失態は犯さないだろう。
ヴィラはこの調子をキープすること。
UEFA圏内も夢ではない。
名将がこの古豪を復活させてくれることだろう。

スコア 1-0

<得点者> 
アストンヴィラ   ガードナー
~愛丸's MVP~
ラウルセン(ひさびさこの男がプレーしてることを見た。長いけがからの復帰だが、スマートなDFでハマーズに得点を与えず)

サラゴサ-レバンテ

2007-10-11 12:01:22 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/11(木)       
 
愛丸’s チェック        
UEFA杯で失意の敗戦を喫したサラゴサ。
このコンペティションにかなりの重きを置いて戦うと宣言していたため、このショックはそうとうなもんだろう。
リーガではだいぶ調子を上げてるが・・・。
レバンテはただ勝てないだけでなく、大量失点での負けが非常に気になる。
ベテランが多いチームで、投げ出してる選手たちが多いのか。
これはもう監督の更迭は時間の問題。
この試合をスカッと勝つことができれば、事態も変わってくるかも。
サラゴサはUEFA杯の敗戦から見事に立ち直ってた。
中盤での崩しはかなりのクオリティの高さ。
ドブレピボーテの守備が安定してきたのが、この好調さの要因のような。
サパテル、リュクサンが自分の仕事をしっかりこなしてる。
開幕当初はマツザレムを加えたトリボーテを採用してたが、これがあの攻撃サッカーを実現できなかった原因。
やっぱり、攻撃的なMFアイマールとダレッサンドロを同時起用しないと、あの攻撃サッカーはできない。
ダレッサンドロをスタメンに戻してから、サラゴサは調子を取り戻した。
この試合でも、ふたりからD・ミリート、S・ガルシアに決定的なパスがいくつも通った。
これをサクッと両FWが決めてくれてればよかっただが、なかなかそうもうまくいかなかった。
D・ミリートはどんだけ決定機を不意にしたか。
嫌な流れで後半も時間が進んできたが、D・ミリートがフィニッシャーとしてではなく、パサーとしていいパスを通したとき、やっと先制点が生まれた。
なんとも皮肉なもん。
いいパス出しだったが、D・ミリート自身は絶対点が取りたかったはず。
このアシスト直後、R・オリベイラと交代。
またまた皮肉なことに、この後、R・オリベイラは2得点。
S・ガルシアは広範囲に動いて、チャンスメイクもできるセカンドトップタイプで純粋なトップはD・ミリートとR・オリベイラ。
このふたりの2トップがなかなか機能しておらず、こうなると、D・ミリートはベンチってことに。
ただ今だけ調子が悪いだけならいいが。
中盤のアルゼンチン人コンビ、アジャラと同胞が好調なだけに、D・ミリートにもこの波に乗ってもらいたい。
弟の移籍がショックだったのか・・・。
アジャラがひさびさプレー。
やっぱりいるといないとでは威圧感が違う。
あのずるさ満点の守備を発揮することもなく、簡単にレバンテ攻撃陣を封じた。
この試合でアジャラは前線へのフィードでチームに貢献。
アイマール、ダレッサンドロにいいボールを配給。
完全にチームにフィットしてない状態だが、いつものリーダシップを発揮できるようになると、サラゴサの守備は強固なものになる。
レバンテはほんとどうしようもない。
特に守備。
誰がリーダーってわけでもなく、ズルズル下がる一方。
サイドからも中央からも簡単に突破される。
サラゴサのフィニッシュのミスに助けられただけで、あれがしっかり決められてたら、酷いこといなったはず。
この崩壊したDF陣を立て直す方法があるのか、ないのか。
現在、リーガでの降格候補ナンバー1。
攻撃もリガノ、リガの2トップはお世辞にも機能するとは言いがたい。
まだ時間がかかりそう。
サビオにももうあの頃の切れは全くない。
若手のP・レオンあたりが起爆剤になんないと。
監督の交代でどれだけ変わることができるか・・・。

スコア 3-0

<得点者> 
サラゴサ   S・ガルシア、R・オリベイラ×2
~愛丸's MVP~
S・ガルシア(あの先制点がなかったら、サラゴサはどうなっていたことか。あの一発で全ての悪夢から払拭された)