愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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セビージャ-スラビア・プラハ

2007-10-05 22:36:54 | チャンピオンズリーグ
観戦日 10/5(金)       
 
愛丸’s チェック        
なかなか調子の上がらないセビージャと、アヤックスを予備戦3回戦で破り、ステアウアからも勝ち点3をゲットしたスラビア・プラハの一戦。
開幕当初からのハード日程に加え、プエルタの死。
フィジカルにもメンタルにも響いてる。
それに、昨シーズンまでの好調セビージャを支えたD・アウベスが移籍交渉の拗れでまだトップフォームになってない。
CLにも初挑戦で、いかに戦っていくか、楽しみ。
この明らかに格下相手に勝って、上昇のきっかけを作りたい。
試合は予想通りセビージャペース。
セビジスタの少ないサンチェス・ピスファンだったが、選手たちは熱い魂で戦ってた。
スラビアがサイド攻撃を意識しすぎて、4-5-1でサイドの守備をがっちり固めてきた。
こうなると頼みはCFのふたり。
カヌーテ、L・ファビアーノがどれだけ仕事できるか。
この仕事、簡単なものだった。
スラビアの守備は酷い。
サイドを意識するのはわかるが、中のプレッシャーが全くかかんない状態だと、やりたい放題。
カヌーテには当たりにはいかないし、L・ファビアーノには簡単に裏を取られる。
そこのパスを出す選手もノーマーク。
練習よりも簡単にこの危険な場所にパスが通ってた。
カヌーテの落としは100%決まってた。
こんなDF陣でよくアヤックスを破ることができたなと、ある意味感心した。
ただ、サイドの守備に関してはまずまず。
J・ナバス、アドリアーノが決定的な仕事をしたシーンはあまり見られなかった。
D・アウベスもやっぱり完調じゃないのか、いい突破がみられない。
ただ、リーガでの出来よりもいい感じはした。
もうちょっと時間が経てば、あのD・アウベスが復活するだろう。
それに比べ、アドリアーノはあの輝きは戻らないかも。
プエルタというライバルがいなくなって、モチベーションが下がったのか。
こういう状態のアドリアーノを使うなら、若手のカペルに賭けるのも手か。
U-20W杯での活躍ができれば、セビージャでも十分通用する。
若手を育てるのには定評のある、J・ラモスだから、一流のサイドアッタカーに仕立て上げてくれることだろう。
あとは縦突破というセビージャの型を変えるなら、ドゥダでもいいかも。
マラガにいた頃、CLに出れるなんか夢にも思ってなかったんだろうな~。
攻撃の問題点もあったが、守備でもあった。
あのスラビア相手に2失点はいただけない。
それもどちらもミス絡み。
勝てるとふんで気が抜けてたのか。
こういう油断みたいなものは昨シーズンまでは見られなかった。
スラビアは前半の4-5-1から、後半4-4-2にして、多少は見られるようになった。
それでも、CLでやっていけるレベルではない。
可能性を感じたのは中盤センターにいたベライドぐらい。
アーセナルを何点に押さえることができるか、それだけが楽しみ。

スコア 4-2

<得点者> 
セビージャ    カヌーテ、L・ファビアーノ、エスキュデ、A・コネ
スラビア・プラハ プディル、カリボダ
~愛丸's MVP~
S・ケイタ(積極的な攻撃参加に、中盤でのフィルター役。左サイドをドリブル突破したときはアドリアーノより切れがあった)

ラツィオ-R・マドリー

2007-10-05 00:29:25 | チャンピオンズリーグ
観戦日 10/4(木)       
 
愛丸’s チェック        
好調マドリーをオリンピコに迎え撃つラツィオ。
選手層は圧倒的にマドリーの方が上。
ヨーロッパ戦の経験値でもマドリーにかなわない。
これをラツィオはどう対応していくか。
満員のオリンピコを熱狂の渦に巻き込めるか、落胆させるだけなのか。
マドリーは今シーズン一番のできの悪さ。
最後の最後までバタバタしてた。
このバタバタ感をもろに出してたのがエインセ。
普段やらないCBでの起用。
全くできないわけでもないが、最近はアルゼンチン代表でも左SBが本職になっており、不安要素は多々あった。
軽いプレーは目立つし、キックミスも多い。
これを考えると、エルゲラ、パボンを放出したのは痛手だったかも。
メッツェルダー、ペペと早くけがから復帰してこないと、大変なことになるかも。
それか、S・ラモスをCBで使うか。
これがベストのような気もするが、シュスターはS・ラモスをSBで使うと明言した手前、なかなか戻しづらいのか。
チームの安定を考えるなら、けが人が戻ってくるまでは、S・ラモスのCBが一番しっくりくる。
パッとしなかったのはこの男だけではない。
グティにはいつもの切れがないし、マルセロはロッベンとのコンビが無茶苦茶。
スネイデルも見せ場はほとんど作れなかった。
中盤でボールを奪われるシーンも多くみられ、好調マドリーの姿はそこにはなかった。
バジャドリー戦でもそうだそうだったが、気持ちでぶつかってくるチームが相手だと、このバタバタ感が出てくる。
それでも、しっかり2点を取り、負けないところは今シーズンのマドリーのいいところ。
強いチームは簡単に試合を落とさない。
ニステル、ラウルが健在なら、なんとかこの窮地を乗り越えていける。
しっかり点を取れるCFがいるのは心強い。
ラツィオはほんと気持ちが伝わってきた。
見ていて清清しかった。
どこまで魂全開のプレーが続くかと思ったら、なんとか最後まで戦い抜いた。
先制されても屈することなく、追いつき、突き放されても、まだ諦めずに再び追いついてみせた。
このラツィオの魂にはあっぱれ。
ロッキ、パンデフはチームで奪ってくれたボールをしっかりゴールに結び付けれるようなプレーをしてくれるし、そこにボールを預けようと、中盤以降の選手は必死にディフェンスした。
こういうチームには上にいってもらいたい。
大物食いをできるチーム。
選手層が厚くなく、セリエとの二足のわらじになると、つらい部分も出てくるだろうが、あの気持ちとラツィアーレの声援があればなんとかできるだろう。
ムディンガイ、ベーラミ、ステンダルドの鬼気迫るプレーは誰が相手でも通用しそう。
ベーラミはすっかり右SBが板に付いてきた。
ほんとはもっと攻撃したいんだろうが、ここはチームのため、このポジションの一流プレーヤーになってほしい。
勝ち点は1しか取れてないが、自信はついたはず。
ブレーメン戦がかぎになる。

スコア 2-2

<得点者> 
ラツィオ   パンデフ×2
R・マドリー V・ニステルローイ×2
~愛丸's MVP~
ムディンガイ(中盤というよりピンチの場面には必ず顔を出してしっかり守備。2点目もこの男のカットから。魂のこもったプレーに感動)