愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-A・マドリー

2007-10-09 23:00:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/9(火)       
 
愛丸’s チェック        
カンプ・ノウで最も相性の悪いアトレチコを迎え撃つバルサ。
ホナウジーニョも復活し、チーム状態は上向き。
アトレチコも最近は点が取れて、点を取られない好調ぶり。
いい試合になるのは間違いなし。
現在両チームのエース、メッシ対アグエロの若きアルゼンチンFW対決も見もの。
試合は開始からアトレチコがペースを握る。
アギーレは慎重な立ち上がりで、点をやらないように、じっくり守備から入るサッカーをすると見られたが。
攻撃的な両サイドが積極的。
レジェスにはそこまでの魅力は感じられなかったが、シモンはオレゲルを手玉に取ってた。
簡単に裏をとって、そこからチャンスを演出。
このサイドにいいボールを配給したのが、ドブレピボーテ。
マニシェとR・ガルシア。
リーガが開幕したときはR・ガルシアがパッとせず、相棒にも悩んでたらしいが、そんな悩みは微塵も感じられず。
このふたりのパス回しで、バルサDF陣を翻弄したシーンもあった。
現在リーガ1、2を争うドブレピボーテ。
バルサ相手に攻撃も守備もしっかりやれてたのは評価できる。
オレゲルサイドを突いてたのはシモンだけでなく、ペルニアも同じ。
効果的なオーバーラップで何度もチャンスを。
昨シーズンまでアトレチコではこれといった印象を残せずにいたが、今シーズンはやってくれそうな予感。
この押してる時間に点が取れてれば、完全にアトレチコペースで試合が進めんたんだろうが、そうはうまくいかない。
1つのミスがこの試合を大きく左右した。
やらかしたのはアッビアーティ。
今シーズン加入したイタリア人GK。
レオ・フランコっていういいGKがいるのに、どうしてこの男を獲得したのかがずっと気になってた。
確かにメッシのドリブル突破からのグラウンダーのクロスってのは見事だった。
それでも、このクロス、どんあGKでもしっかり取ることはできる。
これをアッビアーティがポロリ。
デコがしっかりつめてて簡単にゴール。
ここからはもうバルサペース。
2点目はアンリ、メッシ、ホナウジーニョの3トップが全員左サイドに集まり、アンリ~メッシ~ホナウジーニョ~メッシでゴール。
メッシとホナウジーニョのワンツーでDFラインをいとも簡単にDFラインを突破。
やるべき選手がしっかり仕事をこなしてた印象。
メッシの調子は落ちることがなく、アンリはだいぶチームにフィットし、ホナウジーニョも徐々に調子を上げてきてる。
それにデコがいい。
バルサの攻撃陣を支えてるのはデコ。
広範囲に動いて、フィニッシュにも絡んでくるし、守備もする。
中盤の3人は今代えがきかない。
CLでけがをしてヒヤッとしたプジョルだが、この試合は元気にスタメン。
オレゲルが散々突破されたが、そこはこのカピタンがしっかりカバー。
魂のDFが戻って来た。
G・ミリートとのカーリーコンビも今季初。
これが今後のバルサの守備を支えていくことになりそう。
ここに来て、バルサが本来の輝きを取り戻してきた。
CLだけしか見れてないが、マドリーに開幕当初の好調さが感じられないし、バレンシアは負のスパイラルに陥ったくさいし、セビージャはどん底だし、バルサがリーガを引っ張っていきそう。
とうとう来たって感じ。

スコア 3-0

<得点者> 
バルセロナ   デコ、メッシ、チャビ
~愛丸's MVP~
デコ(困った顔は相変らずだが、プレーは光輝いてる。ミスをついてしっかりあの位置にいるあたりさすがって感じだった)

セビージャ-デポルティボ

2007-10-09 19:31:49 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/9(火)       
 
愛丸’s チェック        
CLでひさびさ勝利の美酒を味わったセビージャ。
それでもリーガでは勝ち星から遠ざかってる。
これはデポルも同じ。
現在の順位は18位。
降格圏を彷徨う始末。
あの頃の面影は微塵も感じられない。
両チームともここで勝って、今後のリーガに弾みをつけたいところ。
キックオフ前にはデポルの選手がプエルタに献花を捧げ、サンチェス・ピスファンは何とも言えない雰囲気に。
プエルタの死がリーガに与えた影響の大きさがまざまざと伝わってきた。
試合は、カーサのセビージャがほぼペースを握ってた。
ドブレピボーテにヘナト、S・ケイタと攻撃的なふたりを並べてきたあたり、J・カパロスのこの試合に賭ける意気込みが伝わってきた。
トップはカヌーテとA・コネの2トップ。
このコンビ、初の合体らしい。
相手が絶不調デポルと言うこともあり、ここで試そうってことか。
カヌーテはいつものプレーができてたように思うが、A・コネはまだまだリーガに溶け込めてない。
カヌーテの落としをってパターンがあまり見られない。
ここに反応してるのはJ・ナバスが一番多かった。
こうなると右サイドが空いてくるが、まだコンディションが上がってこないD・アウベスはここをうまく使えない。
イライラする一方で、グアルタードに当たるシーンが多く見られた。
確かに、グアルタードは効いてたが、あんな若造にむきになるようだと、D・アウベスもまだまだ。
軽くいなすぐらいじゃないと。
左のアドリアーノは相変らず。
中に切れ込んでの右足シュートが唯一の見せ場だった。
縦への突破はなかなか成功しない。
後半はその姿をピッチで見ることはなかった。
ヘナトもピボーテとなると、守備を意識しすぎるのか自慢の攻撃参加が鳴りを潜める。
デポル相手ならもっと積極的に行ってほしかった。
いい攻撃ができてないわけではなかったが、どうにも点が入らない。
D・カペルがどうにかしようと必死で勝負を仕掛けるもゴールをこじ開けるまでには至らず。
大事な場面でのトラップミスやらパスミスが目立ち、リーガではまだ浮上できそうにもない。
サイドアタックを早く機能させないと、危うい目に合うかも。
デポルは90分ほぼ劣勢。
それでも、あのコロッチーニを中心としたDF陣が踏ん張った。
アワットも要所要所でいいプレーを見せてた。
この守備陣で効いてたのがピボーテのデ・グスマン。
素早いチェックからのボール奪取、空いたスペースのカバーリング、どれも合格点。
魂のこもったプレーを見させてもらった。
これだけ守備にまわってると、いいリズムができてくる。
攻撃にはあまりつながることはなかったが、守備に関してはこのリズムの良さでセビージャを完封。
この徹底した守備から一発のカウンターが炸裂。
グアルタードが自慢のスピードで持ち上がり、DFふたりを引き付けて、中でフリーになったリキへ。
これを落ち着いて決めて、見事に決勝点をゲット。
サンチェス・ピスファンで貴重な勝ち点3を取ることに成功。
これがデポルの浮上の要因になってくるかも。
セビージャは非常にまずい展開になってきた。
どうすれば勝つことができるのか、プエルタも天国で心配してるはず。

スコア 0-1

<得点者> 
デポルティボ   リキ
~愛丸's MVP~
コロッチーニ(高さ勝負ではカヌーテに及ばなかったが、その分を魂でカバー。なんか一皮剥けた感じ。リーダーとしての自覚が出てきた)

バレンシア-エスパニョール

2007-10-09 17:16:29 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/9(火)       
 
愛丸’s チェック        
CLでのチェルシー戦の敗戦がバレンシアにどう響いてるか。
このチーム、一回崩れだすと、立て続けに敗戦、エンパテってパターンが多い。
好調時はそれを維持できる力があるにも関わらず、負のスパイラルに陥ると、そこから抜け出す力は持ち合わせてない。
この試合はメスタージャでの試合だから、気落ちすることもなく戦えると思うが・・・。
相手は、メスタージャでの相性がいいエスパニョール。
チームの要デ・ラ・ペーニャを欠いてるだけに、苦しい試合になるのは間違いないか。
立ち上がりからバレンシアは攻勢だった。
リーガではバレンシア初登場のジキッチとビジャの2トップ。
D・シルバ、ホアキンはお休み。
それでも、ビジャを中心にいい攻撃ができてた。
2トップのコンビプレーはなかなか見られなかったが、ジキッチに人が割かれる分、ビジャの前にはけっこうスペースがあった。
点にはならなかったが、ハーフウェイラインからの強引なドリブル突破からのシュートには痺れた。
カメニじゃなかったらあっさりだったかも。
このふたりのコンビがもっと良くなってくれば、ビジャはピチッチが狙えるぐらいの得点が期待できそう。
そのビジャが前半17分に左足首の故障で交代してから、チームがおかしくなってきた。
中盤でのパスミスが多くなり、ボールキープができない。
エスパニョールがビジャがいなくなって生き返ったのもあるが。
ドブレピボーテのマルチェナ、バラハから全くいいボールの散らしがない。
ジキッチを狙うハイボールも出ない。
個人で持っては取られ、持っては取られの繰り返し。
これじゃ点は取れない。
どこかでしっかりキープできないことには攻撃になりません。
アリスメンディを使ってたのがそもそも間違い。
ろくそこトラップもできず、効果的な突破なんかは微塵もない。
いい位置でボールをもらっても仕掛けることなく、バックパス。
こんな選手、バレンシアには必要ありません。
後半に入ったら、こんな使い勝手の悪い選手はベンチに下げられてた。
ここは休ませたかったであろう、D・シルバ、ホアキンを投入するも悪い流れを変えることはできなかった。
ミゲウは攻撃参加の数も少ないし、守備も軽い。
気分が乗ってなかったのか、それともチェルシー戦の敗戦が響いてるのか。
この試合、いつもの悪いときのバレンシアそのもの。
今週はインターナショナルウイークで、バレンシアにとってはずるずるいかなくてよくなるかも。
それでも代表に呼ばれてる選手が多く、コンディションだけが気になる。
もうカーサでの敗戦は許されない!!
エスパニョールはデ・ラ・ペーニャがいなくても、しっかりした中盤からの攻撃を披露。
一発で局面を打開するようなパスが出てたわけではないが、チーム全体での攻撃が非常によかった。
代表に初召集されたリエラが左でいい働き。
いけてないミゲウを子供扱い。
気持ちが入ってる選手は動きが良くなる。
それと、ピボーテのスミリャニッチ。
新加入の20歳のセルビア人。
運動量は豊富だし、確かな戦術眼も持ち合わせてる。
守備力はとても20歳とは思えない玄人っぷり。
こういういい若手をどうしてバレンシアは発見できなかったかな~。
タムード、L・ガルシア、バルドも好調さをアピール。
タムードってのはずば抜けたスピード、テクニックがあるわけではないが、守備をする人間にとってはいやなFW。
決定力もあるし、ひとりでフィニッシュまでいける。
ここに気を使うあまり、L・ガルシアにしてやられた。
アルビオル、アレクシスと将来はとんでもないCBコンビになると思うが、この試合では完全にエスパニョールの攻撃陣が上を行ってた。

スコア 1-2

<得点者> 
バレンシア   バラハ
エスパニョール リエラ、L・ガルシア
~愛丸's MVP~
スミリャニッチ(20歳とは思えない落ち着きっぷり。チームの中心として輝いてた。早くデ・ラ・ペーニャとのコンビが見てみたい)