愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-アルメリア

2007-10-30 22:18:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 10/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
ビジャレアル戦を落とし、レンジャース戦はエンパテ・ア・セロ。
ここにきてまた調子を落としつつあるバルサ。
デコがけがしたみたいで、更に状況は悪化。
それでもトゥーレ・ヤヤ、ザンブロッタ、マルケスと復帰する面々も出てきて、どっちに転がるか。
相手は昇格のアルメリア。
現在9位とまずまずの成績。
カンプ・ノウでそれなりのパフォーマンスができれば、自信につながりそうだが。

バルサはこの試合、メッシを温存。
代わりはドス・サントス。
メッシほどの安定感とキープ力はないが、個人で突破しようと意気込みは感じられた。
まだ若いし、トップチームに合流して日が浅いため、周りとの連携には難があるが、使われ使われで良くなっていくだろう。
1つこのドリブルからPKを得たわけで、合格点を与えてもいい。
合格点を与えられるのはあとはイニエスタぐらい。
先発はデコの代役、トゥーレ・ヤヤが下がってからはアンカー。
こんなユーティリティな選手はそうはいない。
それにどのポジションもハイレベルにこなす。
この試合でもボールを奪われるシーンはほとんど見られなかった。
けががちなプジョル、コンディションが上がらないホナウジーニョ、輝きがないチャビ、今までバルサの象徴だったこの男たちに代わって、メッシとふたりでこのバルサを引っ張っていってる。
ほんとに欠かせない存在になった。
イニエスタのいないバルサはおそらく輝くことができないだろう。
イニエスタがいたら、ホナウジーニョはいらない。
この試合、パスをカットされるシーンが多すぎた。
周りとの連携が取れてない。
アンリとのコンビもお世辞にもいいとは言えないし、消えてる時間も多い。
チームがボールを奪って、まずホナウジーニョにってサッカーではなくなった。
あの笑顔も見られないし、長い休養が必要かも。
ボージャン、ドス・サントスと人間はちゃんといるからもうホナウジーニョに頼らなくてもいいだろう。
ライカールトは決断を迫られてる。
アルメリアは思ったより攻撃的で見ていて清々しかった。
カンプ・ノウってことで気後れするかに思われたが、積極的だった。
トップのネグレド、左のクルサと見ててこれはと思わせる選手もいた。
ネグレドはマドリーカスティージャの出身で、このバルサ戦にかける意気込みが他と違ったのだろう。
トップで起点になり、なおかつフィニッシュにも絡んで、惜しいシーンも多々あった。
まだ若い選手だし、もっと経験を積めば面白いFWになりそう。
F・メロがもうちょっとやってくれたら点は取れたかも。
攻撃的にいってはいたが、どこか中途半端。
バルサ相手ってことを一番意識していた選手。
他の選手ぐらいガツガツいってくれてたらよかったのに。
それなら、ビダンゴシが見たかったな~。
ビジャレアルに移籍って話だったが、まさかアルメリアにいるとは・・・。
リーガで暴れるシーンを早く見てみたい。

スコア 2-0

<得点者> 
バルセロナ   アンリ、メッシ
~愛丸's MVP~
イニエスタ(ホナウジーニョを超えた存在に。今、バルサで一番必要な選手。ドリブル、パス、どちらも切れきれ)

ACミラン-ローマ

2007-10-30 20:02:51 | セリエA
観戦日 10/30(火)       
 
愛丸’s チェック        
サン・シーロで全く結果が出せないミラン。
CLでの調子がセリエで出せないのはどうしてか。
結果を出せないどころか、勝ち星をあげれない。
カカがしっかり仕事をしてくれないと、今のミランは全く怖くない。
ローマはトッティを欠く厳しい状況。
CLもあり、なおかつ、次節はローマデルビー。
この過酷な日程をどう乗り切るか。
ここでいい結果が出せるようだと、ローマは一気に上昇気流に乗れそう。

ミランはマルディーニが左SB、カフーが右SBとベテランに頼る布陣。
攻撃陣はいつものパターン。
最近調子が上がりつつあるジラのワントップ。
CLでの2ゴールをあげ、ここでも期待されてたんだろうが・・・。
確かに切れのあるヘディングをいくつか見せてたが、これがゴールに結びつかない。
ただ、いいティロをするだけだと、そこら辺のFWでも出来る。
一流のストライカーならしっかり点を取んないと。
カカはそれなりに動いてチャンスを演出したが、いつもよりフィニッシュに絡むシーンが少なかったような。
強引なドリブル突破もなかなか見れなかった。
これはローマのDF陣がしっかり対応してたから。
こうやってカカが押さえられたとき、輝いて欲しいのがセードルフ。
そのセードルフがパッとしなかった。
ここはローマDF陣が押さえたというより、セードルフ自身のコンディションがいまいちだった。
この日のサン・シーロはミラニスタの声援が非常に大きかった。
いつもはおとなしいイメージだったが、こうも不甲斐無い試合ばかりだと、大声も出したくなるか。
取れるときに取れず、先に点を取られる最悪の展開。
これで、セリエが開幕して5試合あったホームゲームは3分け2敗。
インテルの姿が遠のくばかり。
セリエはもう諦めたほうがいいかも。
一方ローマは攻撃の軸トッティを欠きながらもいいサッカーを披露し、アウエーで勝ち点3をゲット。
ペロッタの状態もいまいちだったが、それでもチーム全員で戦っての勝利。
誰かに頼るサッカーではなく、チームとして戦うこのローマサッカーだったから、多少のけが人が出てもパフォーマンスがそう落ちることはない。
左サイドにトネット、カッセティとSBの選手を並べた守備的布陣も功を奏した。
さすが策士スパレッティ。
トッティの代役、ヴチニッチが全く代わりを務められずにいたが、いいとこで点を決めることができた。
シシーニョのクロスをニアに走りこんでのダイビングヘッド。
ネスタの前に入ったとこで勝負あり。
このゴールはトッティでは無理。
なんとか違いを見せつけることが出来た。
でも誉められるのはこのシーンのみ。
まだまだこれだと満足できる内容ではなかった。
このローマの勝利はメクセスとフアンのCBコンビの安定感がもたらしたもの。
フアンはカカを見事に押さえ込み、メクセスは気の利いたカバーリングに魂のディフェンス。
熱くなることもなく冷静に90分プレーできてた。
カッとすることがなかったら、メクセスは世界でも指折りのCB。
このディフェンスが常時できると、ローマはそうは失点しないはず。
この勝利で、気持ちよくローマデルビーを戦えるだろう。
昨シーズンは勝つことができなかったから、今シーズンこのデルビーにかける意気込みは並々ならないものがあるだろう。
流れるようなローマサッカーを見たい。

スコア 0-1

<得点者> 
ローマ   ヴチニッチ
~愛丸's MVP~
シシーニョ(かなりのアップダウン。カフーに引導を渡すかのような出来だった。だいぶチームにもフィットし、パヌッチをベンチへ)