goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

今、気になる日本のニュース

最近の日本を取り巻くニュースとは何か。私は数末の土曜日、関西ローカル・テレビ番組“教えて!ニュースライブ 正義のミカタ”を気楽に、時にボーッと見ることにしている。先週も当然のようにこの番組を見た。次の4つのテーマだったが、夏休み明けの今後の話題としては結構よいテーマだったように思う。
①日露北方領土交渉
②アフリカへの投資3兆円
③北朝鮮、幹部粛清
④築地市場移転問題

日露交渉は“北方領土返還を見据えた「新たなアプローチ」とは?そもそも今、北方領土はどうなっている?プーチン大統領、来日発言の真意は?”という視点での話題提供だった。プーチンは何を考えているのかが、メインテーマだったように思う。
この問題について、私は日本のロシアへの申し立ては本来国際的には言いがかりのようなものであって、公平な立場からは認められ難いものだと思っている。それは、米国から押し付けられたサンフランシスコ平和条約で、日本は北方領土の全てを放棄したと見做せるからだ。時の吉田政権は日本の独立を最優先しすぎて、焦って南千島を見捨ててしまったのだ。その事実を日本側は何故か無視し、マスコミは頭から理屈抜きに“日本固有の領土”と言い立てている。
しかし、ロシア側は何故かこの言いがかりを全く無視しようとはしていない。何故なのか。何にロシアは後ろめたさを感じているのか。日本はそれを知るべきで、それを梃子にして交渉することが、成功のカギだと私は思っている。だが、番組では既に経済協力(8項目の協力)をエサに交渉するかのような解説であったが、これでは失敗するのではないかと思う。何故ならば既にロシアは終始経済と政治は別と言う姿勢で交渉に臨んでいる、ということだったからだ。闇雲に、何かを提供すれば相手はそれに応えてくれるハズだ、等と言う日本人的妄想に依拠した交渉は全くのムダ、ということを心に銘じて交渉するべきなのだ。このままでは、経済協力だけ成立して、領土問題はそのままとなるのではないか。

安倍政権は、例えば対韓政策の従軍慰安婦問題解消のため、最近10億円の拠出を実施してしまった。これで、日本はかつて従軍慰安婦の制度を国策として採用していたことを公式に認めたことになった、ということで国際的に話題になったという。しかし、それにもかかわらず、在韓日本大使館前の従軍慰安婦像は撤去されていない、という。一体、安倍氏は何を考えているのか。代償なしの取られ損、マヌケの限りだ。同じことを、ロシアにもやらかしてしまう可能性は非常に高い。まさにアホ政権ではないか。にもかかわらず、日本のマスコミは真実を伝えず、ためにこのアホ政権の支持率は高い。
日本の右派は、概してカッコばかり付けたがるが、マヌケが多い。尖閣問題にしても右派の大物が島の所有者から買い取ると騒いだのがきっかけで、時の政権も先回りして国有化せざるを得なくなり、中国との摩擦の度合いを上げてしまったのだ。寝ている子を起こし、これが如何に国益を損ねたことになったか。ここにも日本の右派のマヌケがある。この大物、作家だが人をののしる時は“国賊”という品性も知性もない言葉をお使いだ。だが、そのことばそのまま御本人にお返ししたいものだ。

次の話題は、先週ケニアのナイロビで開催されたアフリカ開発会議で、安倍首相は中国に対抗して3兆円の投資をすると約束したことだ。アフリカには金属鉱物資源、特にレアメタルが多く、地球上最後の経済フロンティアになる可能性が高く、日本の国連安保理の常任理事国入りへの協力を得られるなどから、かねてより力点を置いてきたが、最近は中国に先を越された観が否めない。だが中国は既に6兆円規模の支援をしており、対アフリカの貿易額は、日本の3.2兆円に対し、中国の14兆円であり、さらに在留者に至っては日本人が8千人であるのに、中国人は100万人という数字を挙げていた。安倍首相はそのことへの対抗策として、少し言ってみたまでと思った方が良いらしい。
3兆円の支援というが、実は官民合わせての投資額であって、その一翼を真剣に担う日本の会社がどれだけあるか、疑わしいというのが、この話題後半で取上げられた懸念であった。確かに政情不安のある地域での活動は日本人には不向きであろう。自衛隊の南スーダンでの活動についても、これからは駆けつけ警護を積極的にすることになっていて、紛争に巻き込まれる懸念があるからだ。もし、隊員に死者でもでれば又大問題になるのではないか。中国人にはこういった問題も、ものともしない精神構造がある。

3番目は、最近、また実施されたのではないかと言われる北朝鮮の幹部粛清の話だった。辺真一氏の解説だったが、非常に興味深い内容だった。
粛清は、金勇進副首相と黄民農業相の高射機関銃による公開処刑と、金英哲統一戦線部長、崔輝宣伝扇動部第一副部長の革命家教育つまり強制労働を課せられたという話だ。北朝鮮では金日成以来、伝統的に食糧増産に注力するが結局は上手く行かず、農業担当幹部が処刑される経過をたどるという。例えば、金正日は徐寛煕農業担当書記を処刑したとのこと。
こんなことで、政権維持は可能なのか不思議だ。しかし、それでなくても最近 テ・ヨンホ駐英北朝鮮公使一家の亡命があったとのことで、その引き締めで一連の制裁があったのではないかとのこと。
特に、金英哲統一戦線部長は金元弘国家安全保衛部長が密告されたのだろうとのこと。この金元弘氏は金 正恩のおじ張成沢氏を逮捕した人物という。国家安全保衛部とは、政権内部の規律違反を取り締まる部署であるから職務に忠実なだけなのかもしれない。
しかし、この金元弘氏とチョウ・ヨンチョル保衛司令官、尹正麟護衛司令官の3人の大将の間で、何かのはずみでバランスが崩れると金正恩氏の暗殺も起こりうる、と辺真一氏は指摘していた。南の朴正煕大統領が暗殺されたのと同じアナロジーが起きないとも限らないからだという。興味深い見解だった。
核武装とSLBM開発進展で日本の安全保障が危うくなっている状態での政権不安定は非常に心配なところではある。

4番目は築地市場移転問題であったが、驚いたのはレギュラー・コメンテータの間では一様に延期発表は意味ないことだという見解だったことだ。本来、東京の問題なので私としてはどうでも良い話だが、レギュラー・コメンテータの見解が真実ならば、テレビでのあの騒ぎ様は一体何なのか不思議ではないか。小池氏もパフォーマンスの過ぎる人なので要注意ではあり、それだけに問題は一層複雑化するかもしれない。
しかし、築地にも様々な利権の闇が横たわっている印象だ。全国各地の卸売市場が流通革命の中、さびれて行く現状に在って、東京市場だけが繁栄しているという現実を見せつけられる思いがする。考えてみれば、全国の食を東京一極集中に乗じて東京中心で流通する仕組にしたのだから、そこに利権が生じるのは当たり前なのだろう。
本当はそういう背景にも実は目を配る必要があるのではないかと思うのだが、今のマスコミにはそういう深読みの能力はないのだろう。これは田舎モンの意味のない僻事であろうか。

いずれも今後の日本に関わる問題となるので興味ある話題だった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« リオ五輪を見... 今、気になる... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。