The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
“ひょうご講座2018”の受講を終えて
先週は、入管難民法案が衆院強行採決された。それは田原総一朗の“朝生”のテーマで真剣に見ていた訳ではないが、そもそも人出不足は賃金を上げれば解消する話だという。人出不足は低賃金労働の仕事に顕著だとのこと。日本の最低賃金は韓国のそれを下回るとの指摘があった。つまり最早日本人は韓国人より安いという現実なのだ。
特に英国人コメンテータは、日本の中小経営者には工夫が無くこれまでの低賃金を前提として経営しているので、ITやAIを活用して経営革新をやって生産性を上げようとする意欲が全くなく、低賃金の外国人を受け入れようと躍起なのだ、と指摘していた。(その一方で外国人経営者の高額報酬とその欺瞞化が司法で検討・議論されているが、ここでグローバルなコモン・センスが発揮できるのか極めて危うい。)
私も中小零細企業の環境システム審査をやっているが、聞かれることは“他所はどうしているか事例を教えて欲しい”の一点張りばかりだ。 “自分で工夫して独自路線を歩む工夫がこれからは必要なのだ”と言われて久しいように思うが、自らの事業を今後どのように盛り上げるが考えようとしている経営者に出会ったことはない。経営者インタビューで“御社の『10年後の姿』を語ってほしい”と話を向けても“そんな難しいことを言われても・・・”となってしまう。経営学の教科書では、“自社の将来を語れない経営者は不可”とあるが、それが日本経済の実態なのだ。
確かに政権も“女性活躍”などと唱えながら、いい加減な政策を実施してきている。それに30代から40代前半の就職氷河期を経て引きこもっている人々が数十万から多くて200万人ぐらいいるのではないか。それは人出不足と言われる50万人を優に上回る数字ではないか、という。であれば、貧しい外国人を多量に雇用するという無理は必要ないのではないかの議論もあった。
アホアベ政権はこうした“事実”を議論せずに無視して、強行採決したのだ。要するに治安の良い日本社会を破壊しようと一生懸命になっているとしか思えないのだ。アホアベ応援団の議員もアホ丸出しで、移民には反対にもかかわらず、首相が“移民法ではない”と一言言えば、あっさり賛成してしまったのだ。一体、“美しい日本”の掛け声はどこに行ったのか。このように誰かに自分の将来を決めて欲しいという、反知性主義は日本全体を覆っている。実に御目出度いアホが蔓延しているのだ。
それにしても天皇の意向には真摯に寄り添わない政権の振る舞いがそこはかとなく伝わって来る。それがアホアベの目指す“美しい日本”の正体なのだろうか。それにしても静謐であるべき皇室に何かと騒動が少なからずある。結果として宮内庁は仕事をしていない印象だが、どうだろうか。
アホアベ政権は重要法案を全て強行採決で突破してきた。特に今回の入管難民法案は肝心な部分は政・省令で決定するというが、これ法案の名称だけを国会で決めて、中身は政府が決定するというのと同じだ。つまり立法の国会は機能していない。ならば国会議員をもっと削減できるのではないか。その究極は1人、つまり独裁だ。
それで良いのかと田原総一朗は吠えたが、“朝生”でも有効な議論とはならなかった。それ自体に疲れを覚えるがいかがだろうか。日本の民主主義は既に“死に体”なのだ。
アホアベ政権は究極の目標の憲法改正を伺って、憲法審査会を開催しようとしているが、野党は応じる気配が無く、自民の責任者は困っているようだ。何で、そこで困るのだろうか。ここでも得意の“強行”をやれば良いのではないか。変なところで形だけをきにするのか。奇妙な話だ。そうして民主主義を捨てて、“決められる”独裁を目指せば簡単なことではないか。
民主主義を捨てることは、脱欧米路線であり中露クラブに入ることを意味するのだが、それが日本の国益になることなのだろうか。アホアベ政権はこの初歩的矛盾を理解しているのだろうか。
中国には“公正と自由、法の支配”を説く一方、天皇の意向は無視するし、民主主義も捨てるという矛盾を抱えているのが、アホアベ政権の本質なのだ。アぁ~メデタやなぁ~メデタやなぁ~。
週末はG20首脳会議予測が大きな報道テーマだった。米中首脳会談と日露首脳会談が話題だった。アホ首相は矛盾した戦略でどのような外交を展開できるのだろうか。
さて先週で(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 研究戦略センター主催の“ひょうご講座”が終わった。
私は次の3分野、“防災・復興;災害多発時代におけるリスクに正しく備える”、“地球環境;兵庫の豊かな自然環境をはぐくむ”、“国際理解;混迷する世界を読む” を受講した。
各分野の講師、講演内容は以下の通りだが全てを受講できたわけではない。スタートの9月6日は手帳にこまめに予定を書いていなかったので、うっかりスッポカシ。最終の11月29日は当日午前大阪赤十字で健診後、難波と心斎橋のブックオフに徒歩で回ったのが祟って、このところ具合の悪かった腰痛を爆発させてしまい、欠席せざるを得なかった。それでも各分野7回以上の出席で“修了証書”が貰えるのだが、“防災・復興”と“地球環境” では各分野の最終日に受け取った。“国際理解”は多分郵送されるのではないかと思っている。以下が、そのシラバス詳細だ。
【防災・復興】災害多発時代におけるリスクに正しく備える
日本列島は災害多発時代を迎えたとも災害が常態化しているともいわれます。今後30年以内の発生率が70~80%程度とされる南海トラフ地震をはじめ、スーパー台風やカルデラ噴火など、巨大災害の発生も懸念されています。こうしたなか、様々な災害のリスクを正しく理解し、被害の最小化や早期の復旧・復興につなげるためにいかに取り組むべきか、安全安心な減災社会の実現に向けた方策について学びます。
第1回〔9月25日(火)〕 兵庫県を襲った地震:古代~近代・中西 一郎・ 京都大学大学院 理学研究科 教授
第2回〔10月2日(火)〕 近年の豪雨の特徴と災害から命を守る・沖村 孝・(一財)建設工学研究所 代表理事
第3回〔10月9日(火)〕 未来の巨大災害をイメージし、その危機に備える・紅谷 昇平・兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 准教授
第4回〔10月16日(火)〕火山大国に暮らす覚悟・巽 好幸・神戸大学 海洋底探査センター 教授・センター長
第5回〔10月23日(火)〕 災害情報と防災行動・近藤 誠司・関西大学 社会安全学部 准教授
第6回〔10月30日(火)〕 ICT時代の災害対策・仲谷 善雄・立命館大学 情報理工学部 教授
第7回〔11月12日(月)〕 地域を拠点とした共助による住宅減災復興・近藤 民代・神戸大学大学院 工学研究科 准教授
第8回〔11月19日(月)〕 企業防災の課題と対策:官民連携BCM(事業継続マネジメント)・渡辺 研司・名古屋大学大学院 社会工学専攻 教授
第9回〔11月26日(月)〕 災害教訓の語り継ぎと防災教育・舩木 伸江・神戸学院大学 現代社会学部 准教授
第10回〔11月28日(水)〕 地域コミュニティの防災力・渥美 公秀・大阪大学大学院 人間科学研究科 教授
【地球環境】兵庫の豊かな自然環境をはぐくむ
兵庫は、日本海から太平洋に至る広大な県土、変化に富んだ地形や気候など、自然環境に恵まれています。地球温暖化が懸念されるなか、豊かな環境をいかに守り育て、次代に引き継いでいくかということが問われています。こうした観点から、兵庫の環境を今一度見つめ直し、私たちは、今、何をすべきか学びます。
第1回〔9月12日(水)〕 待ったなしの地球温暖化対策・鈴木 胖・(公財)地球環境戦略研究機関 関西研究センター 所長
第2回〔9月19日(水)〕 都市環境と緑・山田 宏之・大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授
第3回〔9月26日(水)〕 動物生態学の理論に基づくコウノトリ野生復帰の進展・江崎 保男・兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科教授・研究科長
第4回〔10月3日(水)〕 里山の保全・服部 保・兵庫県立南但馬自然学校 校長
第5回〔10月10日(水)〕 地球温暖化と森林生態系・石井 弘明・ 神戸大学大学院 農学研究科 准教授
第6回〔10月17日(水)〕 森林生態系の保全と復元・石井 弘明・ 神戸大学大学院 農学研究科 准教授
第7回〔10月24日(水)〕 生物多様性の危機・角野 康郎・神戸大学 名誉教授
第8回〔10月31日(水)〕 増え続ける野生動物の管理の最前線・横山 真弓・兵庫県立大学 自然・環境科学研究所教授(併任 森林動物研究センター研究部長)
第9回〔11月7日(水)〕 海を越える大気汚染と国内大気汚染をとらえる-その影響と対策-・藍川 昌秀・公立大学法人北九州市立大学 教授
第10回〔11月14日(水)〕 海辺の楽しみ:美しく豊かになった大阪湾・藤原 建紀・京都大学 名誉教授
【国際理解】混迷する世界を読む
今年も世界情勢は混迷の度を深めています。超大国の米国は自国第一主義を一段と鮮明にしており、盟主なき世界は求心力を失ったままです。政治的軍事的に台頭する中国の勢いは、国際社会とりわけ近隣諸国に期待とともに摩擦や緊張関係を生み出しています。人々の不安につけ込むポピュリズムの波は勢いを増し、欧州では極右政党が台頭しEUへの不信感が高まっているほか、移民・難民問題や英国の離脱などで混迷を深めています。基軸を失った今日の国際社会を取り巻く諸課題を明らかにするとともに、今後のあるべき国際関係について考えます。
第1回〔9月6日(木)〕 民主主義とポピュリズム・薬師院 仁志・ 帝塚山学院大学 リベラルアーツ学部 教授
第2回〔9月13日(木)〕 トランプ政権と国際社会・井口 治夫・関西学院大学 国際学部 教授
第3回〔9月27日(木)〕 分裂の進むアメリカ合衆国-価値観の対立の行方-・井上 弘貴・神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授
第4回〔10月4日(木)〕 台頭する中国と国際秩序・谷川 真一・神戸大学大学院 国際文化学研究科 教授
第5回〔10月19日(金)〕 文在寅政権の外交政策と朝鮮半島情勢・ 木村 幹・神戸大学大学院 国際協力研究科 教授
第6回〔10月25日(木)〕 巨大新興市場インドの課題-インフラ問題から考える-・福味 敦・兵庫県立大学 経済学部 准教授
第7回〔11月1日(木)〕 中国経済の現状と課題・萩原 弘子・兵庫県立大学 経済学部 教授
第8回〔11月8日(木)〕 岐路に立つEU・安井 宏樹・神戸大学大学院 法学研究科 教授
第9回〔11月16日(金)〕 東アジア情勢とロシア・河原地 英武・京都産業大学 外国語学部 教授
第10回〔11月29日(木)〕 混迷を深める中東情勢を探る・中川 恵・羽衣国際大学 現代社会学部 教授
受講者は高齢者ばかりだ。多分ヒマを持て余しているのだ。にもかかわらず、何故か夕刻6時30分から8時の時間帯の開催だ。それに3か月間に圧縮されているので、結果として相当な負荷になってしまった。つまり翌日に結構影響するのだ。かつて “21世紀文明研究セミナー” という同じようなシリーズの講演会があったが、これは分野ごとではなく各講演ごとに受講希望するもので、昼間午後3時までの時間帯で半年間だったので、ほぼ負荷を感じずに受講できていた。これを何とかして欲しいと思うが、変更されることはあるまい。
防災・復興での巽 好幸・神戸大学 海洋底探査センターセンター長の“火山大国に暮らす覚悟”は、パンフレットを見た当初からの受講希望だった。同教授の講演はこのところ他の講演会でも聞いていたのだが年々どのように進化しているか最新情報が知りたかった。初めて聞いた人は、地の神の激発がどのような地獄をもたらすのか絶望的になるものだが、現実を知ることは大切なことだ。毎年、海事科学研究科附属練習船・深江丸を使って、鹿児島県鬼界カルデラを探査しておられるので、探査の現状を知りたくなるのだ。鬼界海底カルデラは7千年前に破局的噴火し、縄文文化が繁栄していた南九州一帯を壊滅させ、草木一切が無くなった、という。どうやら今回は新たな劇的知見が加わった訳ではなかったようだった。
“地球温暖化と森林生態系”や“森林生態系の保全と復元”の石井 弘明・神戸大学大学院 農学研究科 准教授の講演が、事実上“もののけ姫”の解説になっていて面白かった。これについては、このブログでも既に紹介している。
“増え続ける野生動物の管理の最前線”の横山 真弓・兵庫県立大学 自然・環境科学研究所教授は、意外にも日本の野生動物は、戦前を底に今や増加の一途だとの説明だった。シカ肉はジビエと称して食べるのが森林保護には有意義であることを教わったのだ。
“里山の保全”の服部 保・兵庫県立南但馬自然学校 校長の話で、日本の山には原生林はほとんどない。あの屋久島にあるかと思ったが、良く調べると人の手が入っていたとの話だった。ここで、海底カルデラの巽教授の話がつながってくる。屋久島の森林は7千年前の鬼界海底カルデラの破局的噴火で壊滅している。屋久島杉言えども、その後の植生なのだと。
このように、地球環境分野の講演内容は結構学びが多かった。しかし、受講者は一番少なく、私には適度な数のように思えた。
防災・復興分野では、終盤の“企業防災の課題と対策:官民連携BCM”や“災害教訓の語り継ぎと防災教育”、“地域コミュニティの防災力”が面白かった。レジリエンス(しなやかな再生力)は街の共助力から始まるという実践的野外科学の結論であることが分かった。特に、社会的弱者(ハンディキャップト・パーソン)への視線の“優しさ”の重要性が強調されていた。
そうした場で、“緊急持ち出しであなたは何を選びますか”という演習があったが、私は“常備薬”を選んでいたところ、隣席の男性から“薬が要るのですか。私は飲んだことがないので・・・”とお元気なご様子でマウンティングされてしまった。そして得意気に持ち歩いているというジェネレータ付ライトを持ち出して見せつけられてしまった。そんな意識でボランティアして貰ってもネ。と後から思う次第だった。
国際理解分野は受講者が非常に多い。定員40名だったはずだが、それをはるかに上回るではないかと思われる。何故この分野に受講希望者が多いのか良くわからない。政治談議の延長と思われる部分があるのかも知れない。
ところで、講演の最後に質問時間が割り当てられている。高齢者の質問は、恐らく長い間温めてきたと思われる持論の演説から始まるのが多い。“私は~・・・~と思うのですが、先生はどう御思いですか。”と言うのだが、 “~・・・~”の部分が極めて長いのだ。特に、国際理解分野の受講者にこの傾向が強いのは不思議だ。政治談議する相手が居ない不幸な高齢者が多いせいなのかも知れない。そういう状態こそ共助力の乏しいレジリエンス・レス社会であることの証明なのではないか。

特に英国人コメンテータは、日本の中小経営者には工夫が無くこれまでの低賃金を前提として経営しているので、ITやAIを活用して経営革新をやって生産性を上げようとする意欲が全くなく、低賃金の外国人を受け入れようと躍起なのだ、と指摘していた。(その一方で外国人経営者の高額報酬とその欺瞞化が司法で検討・議論されているが、ここでグローバルなコモン・センスが発揮できるのか極めて危うい。)
私も中小零細企業の環境システム審査をやっているが、聞かれることは“他所はどうしているか事例を教えて欲しい”の一点張りばかりだ。 “自分で工夫して独自路線を歩む工夫がこれからは必要なのだ”と言われて久しいように思うが、自らの事業を今後どのように盛り上げるが考えようとしている経営者に出会ったことはない。経営者インタビューで“御社の『10年後の姿』を語ってほしい”と話を向けても“そんな難しいことを言われても・・・”となってしまう。経営学の教科書では、“自社の将来を語れない経営者は不可”とあるが、それが日本経済の実態なのだ。
確かに政権も“女性活躍”などと唱えながら、いい加減な政策を実施してきている。それに30代から40代前半の就職氷河期を経て引きこもっている人々が数十万から多くて200万人ぐらいいるのではないか。それは人出不足と言われる50万人を優に上回る数字ではないか、という。であれば、貧しい外国人を多量に雇用するという無理は必要ないのではないかの議論もあった。
アホアベ政権はこうした“事実”を議論せずに無視して、強行採決したのだ。要するに治安の良い日本社会を破壊しようと一生懸命になっているとしか思えないのだ。アホアベ応援団の議員もアホ丸出しで、移民には反対にもかかわらず、首相が“移民法ではない”と一言言えば、あっさり賛成してしまったのだ。一体、“美しい日本”の掛け声はどこに行ったのか。このように誰かに自分の将来を決めて欲しいという、反知性主義は日本全体を覆っている。実に御目出度いアホが蔓延しているのだ。
それにしても天皇の意向には真摯に寄り添わない政権の振る舞いがそこはかとなく伝わって来る。それがアホアベの目指す“美しい日本”の正体なのだろうか。それにしても静謐であるべき皇室に何かと騒動が少なからずある。結果として宮内庁は仕事をしていない印象だが、どうだろうか。
アホアベ政権は重要法案を全て強行採決で突破してきた。特に今回の入管難民法案は肝心な部分は政・省令で決定するというが、これ法案の名称だけを国会で決めて、中身は政府が決定するというのと同じだ。つまり立法の国会は機能していない。ならば国会議員をもっと削減できるのではないか。その究極は1人、つまり独裁だ。
それで良いのかと田原総一朗は吠えたが、“朝生”でも有効な議論とはならなかった。それ自体に疲れを覚えるがいかがだろうか。日本の民主主義は既に“死に体”なのだ。
アホアベ政権は究極の目標の憲法改正を伺って、憲法審査会を開催しようとしているが、野党は応じる気配が無く、自民の責任者は困っているようだ。何で、そこで困るのだろうか。ここでも得意の“強行”をやれば良いのではないか。変なところで形だけをきにするのか。奇妙な話だ。そうして民主主義を捨てて、“決められる”独裁を目指せば簡単なことではないか。
民主主義を捨てることは、脱欧米路線であり中露クラブに入ることを意味するのだが、それが日本の国益になることなのだろうか。アホアベ政権はこの初歩的矛盾を理解しているのだろうか。
中国には“公正と自由、法の支配”を説く一方、天皇の意向は無視するし、民主主義も捨てるという矛盾を抱えているのが、アホアベ政権の本質なのだ。アぁ~メデタやなぁ~メデタやなぁ~。
週末はG20首脳会議予測が大きな報道テーマだった。米中首脳会談と日露首脳会談が話題だった。アホ首相は矛盾した戦略でどのような外交を展開できるのだろうか。
さて先週で(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 研究戦略センター主催の“ひょうご講座”が終わった。
私は次の3分野、“防災・復興;災害多発時代におけるリスクに正しく備える”、“地球環境;兵庫の豊かな自然環境をはぐくむ”、“国際理解;混迷する世界を読む” を受講した。
各分野の講師、講演内容は以下の通りだが全てを受講できたわけではない。スタートの9月6日は手帳にこまめに予定を書いていなかったので、うっかりスッポカシ。最終の11月29日は当日午前大阪赤十字で健診後、難波と心斎橋のブックオフに徒歩で回ったのが祟って、このところ具合の悪かった腰痛を爆発させてしまい、欠席せざるを得なかった。それでも各分野7回以上の出席で“修了証書”が貰えるのだが、“防災・復興”と“地球環境” では各分野の最終日に受け取った。“国際理解”は多分郵送されるのではないかと思っている。以下が、そのシラバス詳細だ。
【防災・復興】災害多発時代におけるリスクに正しく備える
日本列島は災害多発時代を迎えたとも災害が常態化しているともいわれます。今後30年以内の発生率が70~80%程度とされる南海トラフ地震をはじめ、スーパー台風やカルデラ噴火など、巨大災害の発生も懸念されています。こうしたなか、様々な災害のリスクを正しく理解し、被害の最小化や早期の復旧・復興につなげるためにいかに取り組むべきか、安全安心な減災社会の実現に向けた方策について学びます。
第1回〔9月25日(火)〕 兵庫県を襲った地震:古代~近代・中西 一郎・ 京都大学大学院 理学研究科 教授
第2回〔10月2日(火)〕 近年の豪雨の特徴と災害から命を守る・沖村 孝・(一財)建設工学研究所 代表理事
第3回〔10月9日(火)〕 未来の巨大災害をイメージし、その危機に備える・紅谷 昇平・兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 准教授
第4回〔10月16日(火)〕火山大国に暮らす覚悟・巽 好幸・神戸大学 海洋底探査センター 教授・センター長
第5回〔10月23日(火)〕 災害情報と防災行動・近藤 誠司・関西大学 社会安全学部 准教授
第6回〔10月30日(火)〕 ICT時代の災害対策・仲谷 善雄・立命館大学 情報理工学部 教授
第7回〔11月12日(月)〕 地域を拠点とした共助による住宅減災復興・近藤 民代・神戸大学大学院 工学研究科 准教授
第8回〔11月19日(月)〕 企業防災の課題と対策:官民連携BCM(事業継続マネジメント)・渡辺 研司・名古屋大学大学院 社会工学専攻 教授
第9回〔11月26日(月)〕 災害教訓の語り継ぎと防災教育・舩木 伸江・神戸学院大学 現代社会学部 准教授
第10回〔11月28日(水)〕 地域コミュニティの防災力・渥美 公秀・大阪大学大学院 人間科学研究科 教授
【地球環境】兵庫の豊かな自然環境をはぐくむ
兵庫は、日本海から太平洋に至る広大な県土、変化に富んだ地形や気候など、自然環境に恵まれています。地球温暖化が懸念されるなか、豊かな環境をいかに守り育て、次代に引き継いでいくかということが問われています。こうした観点から、兵庫の環境を今一度見つめ直し、私たちは、今、何をすべきか学びます。
第1回〔9月12日(水)〕 待ったなしの地球温暖化対策・鈴木 胖・(公財)地球環境戦略研究機関 関西研究センター 所長
第2回〔9月19日(水)〕 都市環境と緑・山田 宏之・大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授
第3回〔9月26日(水)〕 動物生態学の理論に基づくコウノトリ野生復帰の進展・江崎 保男・兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科教授・研究科長
第4回〔10月3日(水)〕 里山の保全・服部 保・兵庫県立南但馬自然学校 校長
第5回〔10月10日(水)〕 地球温暖化と森林生態系・石井 弘明・ 神戸大学大学院 農学研究科 准教授
第6回〔10月17日(水)〕 森林生態系の保全と復元・石井 弘明・ 神戸大学大学院 農学研究科 准教授
第7回〔10月24日(水)〕 生物多様性の危機・角野 康郎・神戸大学 名誉教授
第8回〔10月31日(水)〕 増え続ける野生動物の管理の最前線・横山 真弓・兵庫県立大学 自然・環境科学研究所教授(併任 森林動物研究センター研究部長)
第9回〔11月7日(水)〕 海を越える大気汚染と国内大気汚染をとらえる-その影響と対策-・藍川 昌秀・公立大学法人北九州市立大学 教授
第10回〔11月14日(水)〕 海辺の楽しみ:美しく豊かになった大阪湾・藤原 建紀・京都大学 名誉教授
【国際理解】混迷する世界を読む
今年も世界情勢は混迷の度を深めています。超大国の米国は自国第一主義を一段と鮮明にしており、盟主なき世界は求心力を失ったままです。政治的軍事的に台頭する中国の勢いは、国際社会とりわけ近隣諸国に期待とともに摩擦や緊張関係を生み出しています。人々の不安につけ込むポピュリズムの波は勢いを増し、欧州では極右政党が台頭しEUへの不信感が高まっているほか、移民・難民問題や英国の離脱などで混迷を深めています。基軸を失った今日の国際社会を取り巻く諸課題を明らかにするとともに、今後のあるべき国際関係について考えます。
第1回〔9月6日(木)〕 民主主義とポピュリズム・薬師院 仁志・ 帝塚山学院大学 リベラルアーツ学部 教授
第2回〔9月13日(木)〕 トランプ政権と国際社会・井口 治夫・関西学院大学 国際学部 教授
第3回〔9月27日(木)〕 分裂の進むアメリカ合衆国-価値観の対立の行方-・井上 弘貴・神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授
第4回〔10月4日(木)〕 台頭する中国と国際秩序・谷川 真一・神戸大学大学院 国際文化学研究科 教授
第5回〔10月19日(金)〕 文在寅政権の外交政策と朝鮮半島情勢・ 木村 幹・神戸大学大学院 国際協力研究科 教授
第6回〔10月25日(木)〕 巨大新興市場インドの課題-インフラ問題から考える-・福味 敦・兵庫県立大学 経済学部 准教授
第7回〔11月1日(木)〕 中国経済の現状と課題・萩原 弘子・兵庫県立大学 経済学部 教授
第8回〔11月8日(木)〕 岐路に立つEU・安井 宏樹・神戸大学大学院 法学研究科 教授
第9回〔11月16日(金)〕 東アジア情勢とロシア・河原地 英武・京都産業大学 外国語学部 教授
第10回〔11月29日(木)〕 混迷を深める中東情勢を探る・中川 恵・羽衣国際大学 現代社会学部 教授
受講者は高齢者ばかりだ。多分ヒマを持て余しているのだ。にもかかわらず、何故か夕刻6時30分から8時の時間帯の開催だ。それに3か月間に圧縮されているので、結果として相当な負荷になってしまった。つまり翌日に結構影響するのだ。かつて “21世紀文明研究セミナー” という同じようなシリーズの講演会があったが、これは分野ごとではなく各講演ごとに受講希望するもので、昼間午後3時までの時間帯で半年間だったので、ほぼ負荷を感じずに受講できていた。これを何とかして欲しいと思うが、変更されることはあるまい。
防災・復興での巽 好幸・神戸大学 海洋底探査センターセンター長の“火山大国に暮らす覚悟”は、パンフレットを見た当初からの受講希望だった。同教授の講演はこのところ他の講演会でも聞いていたのだが年々どのように進化しているか最新情報が知りたかった。初めて聞いた人は、地の神の激発がどのような地獄をもたらすのか絶望的になるものだが、現実を知ることは大切なことだ。毎年、海事科学研究科附属練習船・深江丸を使って、鹿児島県鬼界カルデラを探査しておられるので、探査の現状を知りたくなるのだ。鬼界海底カルデラは7千年前に破局的噴火し、縄文文化が繁栄していた南九州一帯を壊滅させ、草木一切が無くなった、という。どうやら今回は新たな劇的知見が加わった訳ではなかったようだった。
“地球温暖化と森林生態系”や“森林生態系の保全と復元”の石井 弘明・神戸大学大学院 農学研究科 准教授の講演が、事実上“もののけ姫”の解説になっていて面白かった。これについては、このブログでも既に紹介している。
“増え続ける野生動物の管理の最前線”の横山 真弓・兵庫県立大学 自然・環境科学研究所教授は、意外にも日本の野生動物は、戦前を底に今や増加の一途だとの説明だった。シカ肉はジビエと称して食べるのが森林保護には有意義であることを教わったのだ。
“里山の保全”の服部 保・兵庫県立南但馬自然学校 校長の話で、日本の山には原生林はほとんどない。あの屋久島にあるかと思ったが、良く調べると人の手が入っていたとの話だった。ここで、海底カルデラの巽教授の話がつながってくる。屋久島の森林は7千年前の鬼界海底カルデラの破局的噴火で壊滅している。屋久島杉言えども、その後の植生なのだと。
このように、地球環境分野の講演内容は結構学びが多かった。しかし、受講者は一番少なく、私には適度な数のように思えた。
防災・復興分野では、終盤の“企業防災の課題と対策:官民連携BCM”や“災害教訓の語り継ぎと防災教育”、“地域コミュニティの防災力”が面白かった。レジリエンス(しなやかな再生力)は街の共助力から始まるという実践的野外科学の結論であることが分かった。特に、社会的弱者(ハンディキャップト・パーソン)への視線の“優しさ”の重要性が強調されていた。
そうした場で、“緊急持ち出しであなたは何を選びますか”という演習があったが、私は“常備薬”を選んでいたところ、隣席の男性から“薬が要るのですか。私は飲んだことがないので・・・”とお元気なご様子でマウンティングされてしまった。そして得意気に持ち歩いているというジェネレータ付ライトを持ち出して見せつけられてしまった。そんな意識でボランティアして貰ってもネ。と後から思う次第だった。
国際理解分野は受講者が非常に多い。定員40名だったはずだが、それをはるかに上回るではないかと思われる。何故この分野に受講希望者が多いのか良くわからない。政治談議の延長と思われる部分があるのかも知れない。
ところで、講演の最後に質問時間が割り当てられている。高齢者の質問は、恐らく長い間温めてきたと思われる持論の演説から始まるのが多い。“私は~・・・~と思うのですが、先生はどう御思いですか。”と言うのだが、 “~・・・~”の部分が極めて長いのだ。特に、国際理解分野の受講者にこの傾向が強いのは不思議だ。政治談議する相手が居ない不幸な高齢者が多いせいなのかも知れない。そういう状態こそ共助力の乏しいレジリエンス・レス社会であることの証明なのではないか。

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