今回は、工程作業内容の軽重に応じた資格認定のあり方についての論議です。
自動車部品の加工・組立を行なっているA社では、品質にもっとも影響を与える工程は、旋盤を使った精密部品を加工する工程です。この工程はベテラン作業者が担当していますが、特に資格認定をしているわけではありません。
一方、加工後の寸法・外観の検査には それほど高度な技能は必要ありませんが、検査員としての資格認定された人が従事することになっています。
このやり方は合理的でしょうか、という課題です。 . . . 本文を読む
お金のかかる処置には 経営的な判断が必要ですが、予防処置は“起こりうる不適合”に対処することですので、損害が未だ生じていません。従って、実施しようとしている処置が経済的に意味があるのかどうか、経営的な判断が必要である、というのが今回の趣旨です。
ISO9001認証取しているコンビニエンスストアのA店で、天井の蛍光灯の交換をしていました。よく見ると、店内の全ての蛍光灯の取替えをしており、これは、チェーン・ストア本部の指示で、毎年12月に全ての蛍光灯を交換することになっているためだ、とのことでした。 . . . 本文を読む
今回は “予防処置が機能していない”ことに どのように対処するかがテーマです。
ISO9001認証取している建設業のA社では、プロセスの監視・測定項目として、建設機械の点検や建設工事現場の安全パトロールをしています。社長は こういうISO9001に従ったやり方で、品質がよくなることを期待しているということです。
しかし、最近の定期審査で予防処置のプロセスが機能していないと指摘され、是正処置すら上手く機能していない状態で、予防処置など困難ではないか、と戸惑っているとのことです。 . . . 本文を読む
今回は ISO9001がPL事故対策に有効な影響を及ぼすものであるか、という議論です。
加工食品会社のA社では、PL事故に対し、ISO9001認証取していることが 有利に機能するかどうかについて議論が巻き起こっているとのことです。
品質保証の規格であるISO9001の認証取得は当然、万一のPL事故発生後の裁判にも有利になる、という意見がある一方で、それは疑問だとする意見も、あるということです。 . . . 本文を読む
今回は 購買先の評価の仕方についてです。
ISO9001認証取得している工作機械メーカーのA社では、供給者(購買先:部品材料の供給者と外注委託先)の評価を、取引開始時と その後定期的に実施することで運営しています。
この評価の方法は、どの場合にも一律に 同じ“標準化したチェックリスト”を使用して実施しているとのことです。 . . . 本文を読む
今回は 受発注時のトラブル解消法についてです。
プラスチック製品製造のA社では、顧客B社との間に、受注時のコミュニケーションの問題が多発していました。顧客からの注文変更が電話連絡によるもので、間違いが多かったのです。しかし、ISO9001の認証取得により、受注プロセスの内容が改善され、顧客満足度が向上したとのこと。
ところが、今度は材料供給業者C社との間の発注プロセスに問題が残っているとのことです。A社は口頭で発注していますが、ISO9001をどのように活用すればよいのか という課題です。 . . . 本文を読む
今回は サービス業の設計・開発についてです。
コンビニエンスストアA社の各チェーン店では、本部で作成したサービスマニュアルに基づいて業務が行われています。しかし、製造業で言われるような“設計・開発”プロセスは、コンビニエンスストアのような流通サービス産業では 当てはまるプロセスがないと考えています。したがって、A社ではISO9001認証には、“設計・開発”は 適用除外としています。これは 適切な考え方と言えるかという課題です。 . . . 本文を読む
今回は ISO9001マネジメントの精神というか 考え方の基礎についての説明になっています。
あるOA機器メーカーの定期審査において、管理責任者から“ISO9001認証を取得したが顧客のクレームは減らない”との話がありました。そこで 著者はその管理責任者に“ISO9001の序文を読んだことがありますか。またISO9000規格を読んだことがありますか”と尋ねたのですが、読んだことはないということだった、という話題です。 . . . 本文を読む
今週は外部文書の最新版管理の実用上の問題についてです。
建設会社のA社の内部監査で、次のことが判明しました。総務部で保管されている法規制に関する外部文書が最新版でない。製造部では、顧客図面が、設計部で保管されているものとは日付が違い、最新版でない。
また、これまで、旧図面で作られた製品が出荷されてしまったトラブルがありました。
ISO9001にもとづいて、外部文書はどのように管理すればよいのでしょうか、という課題です。 . . . 本文を読む
今回は 文書の定期的レビューというか見直しの必要性についてです。
電器メーカーのA社では、製品ごとにQC工程図があります。これは、5年前のISO9001認証取得時に作成したのですが、現在では当時の製品の半分が生産中止となっています。一方、現在も生産されている残り半分の製品は設計変更や、工程変更がなされており、QC工程図が陳腐化したままになっています。
ISO9001ではこのQC工程図のような文書はどのようにすればよいのでしょうか、という課題です。 . . . 本文を読む