
ロンドンオリンピックも佳境に入り、特にサッカーは男女共に決勝リーグへ進み、しかも準決勝進出まで駒を進めている。女子のなでしこジャパンはW杯優勝チームであり、金メダル狙いという目標を考えると通過点でしかないが、男子は正直決勝リーグへ進出しただけでも御の字だと思っていた。ところがここまで無失点で強豪を抑えてきていると、否が応にもメダルに期待がかかる。そんな大事な男子の決勝リーグ初戦のエジプト戦は、なんとJリーグの第20節と被ってしまった…。
てなワケで、オリンピックも大事だけど、なんていってもリーグ戦も大事です。暗雲立ちこめる埼玉スタジアムへ向ったのであった。この日は宿敵浦和レッズとの一戦。前回、東京のホーム、味の素スタジアムでは浦和に先行されるも終盤に追い付き、しかも両チームがアグレッシブに戦った素晴らしいゲームを披露した。この日はその結論を出す日でもあった。
スタジアムには浦和のスポンサーである三菱自動車が新型のミラージュを展示していた。コレちょっと興味あったんだよね。色が緑ってのが東京への嫌がらせか…とは考えすぎですかね(笑)
このケータリングカーで売っていたから揚げがめっちゃ美味かったです。サルサソースがかかってるんだけど、とってもジューシー。味スタにも来て欲しいなぁ~。
浦和側のゴール裏は既に真っ赤に染まっていた。選手のウォーミングアップの時からヒートアップ。もの凄い圧力を感じる。
18時過ぎにキックオフ。この日、オリンピックで出張中のGK権田選手に代わって塩田選手、右SBのOA枠徳永選手に代わって加賀選手が入っていた。4-2-3-1の布陣には変わりなく、1トップは横浜時代から浦和キラーと呼ばれたFWのカズマこと渡辺選手が入っている。また控えには昨年、浦和から突然追い出されたエジミウソン選手が居り、ウォーミングアップ時に浦和サポータに挨拶してたが、選手紹介時には盛大なブーイング。愛されていた証拠だね。
前半の東京は、前節の負けた新潟戦を思い出すような動き。躍動感がない感じ。そこそこボールは持つものの、浦和のカウンターは強烈だ。そんな中、11分に宇賀神選手にセットプレーのクリアを決められてしまった。その後もパスの出しどころを探るようにダラダラボールを回し、ミスしたところをカウンターという形が続く。そんな時に35分、マルシ・オリシャルディス選手が飛び込んで追加点。前半で2点のビハインドになってしまった。東京のゴール裏では浦和サポータの大声援と、スタジアムの構造上の問題もあってこちら側のチャントがうまく聞こえないことから、応援チャントが上段と下段でバラバラになってしまう。今節負けたらどうなるんだろ、という不安を抱きながらハーフタイムとなった。
後半はいきなり選手を入れ替えてきた。FWのカズマを下げ、DFの中村北斗選手が入った。2列目のルーカス選手をトップに置き、右SBだった加賀君がCB、その右SBに北斗で4-2-3-1は変わらないと思っていた。そしてちょっと動きが良くなったような気がしてたときに、東京の10番、梶山選手の登場だ。トップ下の田邉ソータン選手と交代だ。これで一気にポゼッションが上がったような感じを受けたのだが、その直後、石川選手が相手ゴール脇に深く切り込み角度のないところからのシュート…かな?ネットが揺れて1点目。おぉ、ナオさんやったぞ!と思ったら、最後はムックンこと椋原選手が押し込んだようだ。ま、誰も良いわ。後は得点を重ねてくれれば。その後もパス回しと選手の動きが連動し始めて、浦和を押し込む。完全にペースは掴んだ。後でわかったのだが、両SBを高めに配置し、CB3名の3バックシステムを取っていたらしい。浦和も3バックだ。この方が数的にもやりやすいのかな。大なり小なり相手ゴールを脅かす。そして27分、ルーカス選手が上げたクロスに長谷川アーリアジャスール選手が合わせて同点。ゴール裏が大爆発した。これ勝てるんじゃね?みたいな…。動きの悪くなった浦和に対して、一気に覚醒した東京で、この後も攻め立てるが、この日はこのまま終了。またしても追いついてのドローに終わった。同じ引き分けでも追いつかれるのと追い付くのではきっと受ける印象が真逆だろう。ゲーム終了と同時に浦和サポータから地鳴りのようなブーイングが沸き上がっていた。
システムを変えるとこんなにも違うのか、だったら何故最初から、と素人は思ってしまうが、そこが采配の難しいところだろう。この日のイメージは、同じDNAを持つ広島にもきっと参考になると思う。8月末の広島戦は観戦する予定である。
で、リーグ戦はここまで。歓喜が残る中、後ろ髪を引かれながらも埼玉スタジアムを脱出。ケータイのワンセグでオリンピック戦を見ながら浦和美園駅を目指す。途中でニッポンが先制!永井選手が決めたようだ。うぉー!!早く見たい。埼玉高速鉄道、武蔵野線と乗り継いで我が家への帰路を急ぐ。後半の15分くらいだけど、自宅で見ることができた。そしてもちろん勝利の美酒にも酔いました。サッカー冥利な1日だったけど、欲を言えば浦和には勝ちたかったなぁ。
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