活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

自覚3

2022年09月19日 | その他

天桂禅師曰く「人人(にんにん)事(じ)を明むる時は、皆 涅槃に到るかと言うと、実に明むるは本より涅槃とていう物無きなり」と。

 

「涅槃」というのは、「楽に成る」事です。

 

遠くから見る桜と、山の麓から見る桜という物は、大いに趣きが違います。

 

吉野山の奥にたくさん桜を植えたので、吉野の桜というものが出来たのであって、唯一本有(在)っただけでは、何でも無いのです。

 

それを遠くから見るからきれいなのです。

 

「生死(しょうじ)」という物もそれと同じです。

 

思惑さえ切ってしまえば、後には何も残る物は、無いのです。

 

生まれる時は、「縁起」に因って生まれるのです。

 

死ぬ時は「縁起」に因って死ぬのです。

 

此れが「生死即涅槃」です。


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