活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「自我」について2

2024年01月16日 | その他

物心が付く頃に「相対的認識」が芽生えて来ます。

 

それが「自我」の始まりです。

 

しかし、そういう「自我」が発達するのも「法の働き」なのです。

 

「自我」そのものは、実体の無いものです。

 

「実体の無い物」ということは人類史上おシャカ様が初めて気づかれたものです。

 

これは非常に矛盾したことですが、「自我」が無ければ「迷い」はありませんし、「悟り」もありません。

 

他の動物は人間(にんげん)ほど相対的認識が強くないので「自我に因って迷い、自我に因って悟りを開く」という事は不可能です。

 

すべてのものに「法」は有(在)るのですが、人間(にんげん)だけが「法」を自分で納得のいくものとして受け取ることが出来るのです。


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