私たち衆生は、生まれた時からもうすでに名前が付いているように考えています。
しかし、その名前は生まれた後から付けられた自分の「象徴」に過ぎません。
私たち衆生は、生まれた時のことを知(識)らない自分と何時の間にか名前を付けられている自分を自分だと思っている自分との「二人三脚で日常生活」を送っているのです。
その「象徴」にすぎない名前を認める心の働きを「自我」といいます。
世界の多くの宗教といわれるものは、「結び目のある宗教」です。
例えば「神と人、仏と人、自然(しぜん)と人」との結び目です。
しかし本来は「結び目」があってはいけないのです。
わざわざ縫い目を付けて、結び合わせようとする心の働きを「自我」といっています。
人類で始めて「自我」を捨て去ったお方が、おシャカ様なのです。