活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「坐禅箴」事に触れずして知り縁に対せずして照らす2

2023年04月16日 | 

「縁に対せずして照らす」とは、その物それがそのままはっきりしていて、疑わしいところの無い、ということです。

 

玉の自ら光を発して自ら照らすが如きものです。

 

「虚明(きょめい)自照心力(しんりき)を労せざれ」です。

 

相手なりに相手が無いことです。

 

どうして喧嘩ができるでしょうか、ということです。

 

「不回互にして成ず」と同じです。

 

「対せず」とは、対しながら対する自己が無いことです。

 

ここのところを道元禅師は「一方を證すれば一方は暗し」といっています。

 

「暗し」とは同化ということです。


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