今日、十二月八日はおシャカ様が菩提樹の下で悟りを開いた日にあたります。
禅門では、おシャカ様 成道の故事に学び、その恩徳に報いるため、十二月一日より十二月の八日の朝まで、昼夜を分かたず、又、横に臥して眠ることなく、ひたすらに坐禅修行をする「臘八摂心会(ろうはつ せっしんえ)」が行われます。
「接(摂)心」とは、心を接(摂)める [おさめる] のではないのです。
すでに接(摂)まっているのです。
色々な細かい心意識が出て来ても、それはそれでちゃんと接(摂)まっているのです。
ですから接(摂)まっているものを自ら肯えばいいわけです。
迷いは迷いのまま、分からないは分からないまま。
そのものに成り切る、分からないものに成ってしまう。
それが「接(摂)心」です。