活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

山河は鏡中に在りて見えず

2017年07月30日 | 語録

「山河(さんが)は鏡中に在りて見えず」という

お言葉があります。

 

此方に鏡があって彼方から映るのではありません。

天地は一枚の「宝鏡三昧」なのです。

 

写すものと写されものとの相手があるのではありません。

 

「鏡」は初めから曇りのないものですから、磨けるもの

ではないのです。

 

無辺自在の世界です。

何が来ても来たものが映るのです。

 

これは「鏡」があると思ったら間違いです。

「心」がこの体にあると思ったら大変な間違いです。

 

我々自在の働きです。

「心」はコロコロと珠の盤を走るが如くに、人及び

天地と心は共通性のものです。

 

「無量無辺の大」を譬えただけなのです。

即ち「無我」です。

 

我の無いのが本当の鏡です。

「明鏡」はその譬えです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。