活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

信心脱落脱落信心2

2021年12月31日 | 法理

道元禅師が如浄禅師「中国での師匠」の下で、本来の自己に目覚められました。

 

其の目覚めの因縁は、隣りの修行僧が居眠りをしていたのです。

 

然うすると如浄禅師は、其の修行僧の肩を靴で叩いて「参禅は信心脱落である、お前の様に居眠りをしていてどうなるか」と言われたのです。

 

其の時如浄禅師のお言葉を聞いて、道元禅師は本来の自己に目覚められました。

 

然うして如浄禅師に、自分は「自分は信心脱落をして来ました」と自分の状態を話しました。

 

然うしますと如浄禅師は、「そうじゃない其れは違う」と斯う言いました。

 

「脱落信心だ、信心脱落は、いけないんだ、元々脱落している身心でないといけないんだ」と、斯う言われました。

 

其れに気が付いた道元禅師は、次のようなお言葉を述べられたのです