貪欲から離れるというのは「求心(ぐしん)」をやめるということです。
「求心をやめる」ということは、例えば、苦しい、痛い、悲しいという
「今の事実」を、自己を介在させて、他によって解決しようと思うことを
やめることです。
自分の様子を振り返って「やっぱりこのようにやればこうなるんじゃ
なかろうか」と、必ず期待するものが出て来るものです。
一所懸命になっている時こそ、不思議なくらいにそれが出て来るものです。
修行をした結果というものを知らず識らずの内にどうしても求めてしまう
ものなのです。