活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

飲食欲(おんじきよく)1

2019年06月08日 | 仏教

仏教では五種の欲望があるとされ、それを「五欲」といいます。

財欲、色欲、飲食欲、名誉欲、睡眠欲です。


その五欲の中の一つ、「飲食欲(おんじきよく)」。

即ち、食べ物や飲み物に対する欲です。


「五観之偈(ごかんのげ)」という食事の時に必ずお唱えするお経の中の

第三番目に「三つには心(しん)を防ぎ 過(とが)を離るることは 貧等(とんとう)

を宗(しゅう)とす」というお示しがあります。


「心を防ぎ」とは「貪顚痴(とんじんち)・・・むさぼり、怒り、愚痴」の三毒を

防ぐということです。


何故ならば、これは諸々の罪過の根源になるからです。

一般的にはそれを「無明(むみょう)」と言います。


無明とは本来分かれていながら一つであるものを、二つに見ることです。