活かして生きるとは、「只 活かして生きる」 ことであり、
「道」 は 「活かして生きる」 という添え物がついていてはいけないのです。
総てが 「道」 であるという道理からすれば、一木一草にも、相(すがた)があってはいけないということです。
即ち、一切のものの本当の相(すがた)は、相(すがた)が無、ということです。
そこを覚知してもらいたく思います。
無相を覚知する為の 「道」 は、一般に言われている目的を持った 「道」 とは大いにその内容を異にします。
何故ならば、「道」 は 「道人」 でなければ行持られないからです。
自由と安心を得られぬまま、「このままが道」 であると高尚なことを言っても何の役にも立ちません。
日常生活の総てが、何か目的を持った生活のように感じられるのですが、実はそうではなく、
「成るべくして成った状態が結果」 です。
ですから、その結果も無相でなくてはなりません。
「道の人」 に到達することです。
真に、「道の人」となって頂きたいと思います。
生活のすべてを 「道」 を見立てて 修行(今の事実に徹する) して頂きたく思います。