活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「活かして生きる」について

2016年02月08日 | 仏教

活かして生きるとは、「只 活かして生きる」 ことであり、

「道」 は 「活かして生きる」 という添え物がついていてはいけないのです。

 

総てが 「道」 であるという道理からすれば、一木一草にも、相(すがた)があってはいけないということです。

即ち、一切のものの本当の相(すがた)は、相(すがた)が無、ということです。

 

そこを覚知してもらいたく思います。

無相を覚知する為の 「道」 は、一般に言われている目的を持った 「道」 とは大いにその内容を異にします。

 

何故ならば、「道」 は 「道人」 でなければ行持られないからです。

自由と安心を得られぬまま、「このままが道」 であると高尚なことを言っても何の役にも立ちません。

 

日常生活の総てが、何か目的を持った生活のように感じられるのですが、実はそうではなく、

「成るべくして成った状態が結果」 です。

ですから、その結果も無相でなくてはなりません。

 

「道の人」 に到達することです。

真に、「道の人」となって頂きたいと思います。

生活のすべてを 「道」 を見立てて 修行(今の事実に徹する) して頂きたく思います。