活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

四苦八苦について

2015年01月09日 | 仏教
娑婆世界で生活を営む上で必ず体験するのが四苦八苦ではないでしょうか。

四苦とは根本苦とも言われますが

生 老 病 死 (しょう ろう びょう し) のことです。

1-生苦......娑婆世界で生活を営む訳ですが、活かして生きる智慧(知恵) がなければ苦のままです。

2-老苦......だれでも肉体は老います、しかし心までは老いさせないでください。

3-病苦......必ず誰でも病(やまい) は生じます、しかし病気(びょうき) には自分からしないでください 。

4-死苦......死期を悟ることは出来ても、自分が生まれた瞬間を識らないように死の瞬間も、誰も識りません。



さらに次の苦を加えて八苦といいます。

5-愛別離苦(あいべつりく)......誰もがいずれ愛する人と別れなければなりません。しかも最も苦しい別れは愛する自分自身と別れなければならないことです。

6-怨憎会苦(おんぞうえく)......どんなに自分が正しいことをしていても、他人から妬みや憎しみを受ける苦しみです。

7-求不得苦(ぐふとっく)......求めても求めても安心が得られない苦しみです。

8-五蘊盛苦(ごおんじょうく)......生身の肉体や繊細な心から受ける苦しみです。

そこで、おシャカ様は世の無常を説き、各人に自覚をうながしたのです。