遠くへ行きたい

サイクリングの原点みたいなもの

数鹿流ヶ滝(すがるがたき)の紅葉状況

2005年11月03日 | サイクリング
 
 阿蘇は立野の「数鹿流ヶ滝」を間近でみえるポイントがある。
車の方は少し歩かなくてはならないが、自転車はガードレールをまたぎ、施錠して50mも歩くだろうか、左下に落差60mの男性的な大滝、右側正面に女性的な白糸の滝が見えてくる。
 
 ここのイチョウが黄色に色付くとそれは見事で、その時期を探っていた。
某情報サイトを尋ねたが、要を得ない。
午後から好天のきざしに、サイクリングを楽しむことにする。
 イチョウはまだまだだが、滝の周辺は見頃を迎えていた。
 
 ここには落合直文の「孝女白菊の碑」がある。
発表当時、全国で愛唱されたという。
 「阿蘇の山里秋更けて、眺めさびしき夕間暮れ、いづこの寺の鐘ならん、諸行無常と告げわたる。折りしもひとり門に出で、父を待つなる少女あり、年は十四の春浅く色香ふくめるそのさまは梅か桜かわかねども末たのもしくみえにけり。父は先つ日狩猟にいで、今なほ おとづれなしとかや。軒に落ちくる木の葉にも、筧の水のひびきにも父や帰ると疑われ、夜な夜な眠る暇もなし。わきてあふるるさ夜中は・・・」 
 高校の頃読んだこの碑文を今でも目を閉じて諳んじることができる。

 米塚まで登ろうと思ったが、なんと陽が射してきた、
こんなに日差しを暖かく感じたことは久しくなかった。
後ろから、サイクリストが迫ってきたので、負けるものかとアドレナリンが出る。ホイホイと調子よく、いつもよりハイペースで草千里へ。
 
 草千里では、でかい馬が道を譲らない、車の人も微笑んで、そーっと横を通る。

 長陽大橋から北向山の紅葉状態。
絶妙なバランスの色違いは山を立体化させ、見飽きない。
真下のイチョウがまっ黄色に染まる頃にはどうなっているんだろう、楽しみだ。