河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

スモールカンパニー経営の実際-2

2005年10月08日 | Weblog
経験から言って以外にだめなのが、ペアで行うビジネス形態である。ほどなく意見が分かれ、解散してしまう。

それよりも良いのは、時間はかかるがある数の集団で小さなプロジェクトを進めつつ、その中から仕事のチームが生まれる、というものである。人柄も力量も、また足りないところもほどほどわかってから仕事にとりかかるのである。

もちろん離れてゆく人も出る。むしろ、そうなるようにした方がよい。
そして最高責任者は一人。誰かに決める。というか決まる。

そのチームはいずれ会社のように動き出す。

加えてチームで打ち合わせをしたり、飲んだりしていると、インスピレーションが働き出す。これによって仕事でのつまずきを事前に注意しあったり、お互いにカバーする形ができる。

そしてメンバーの得意な方面で担当を決め、仕事を進めてゆくと担当者に情報とノウハウが蓄積される。これは後に応用が利く。

仕事の進め方のコツとしては、担当といえども一人に押し付けず、たまには皆でフォローするようにするのが良い。

結果、仕事の成否は「全体責任」になる。
これは一昔前の日本の会社と同じで、個人の成果主義ではない。

そんなことを続けてゆくと、ようやく次のステップが見えてくるが、それはかなり地に足がついたものであり、みんなの顔が晴れやかになっているはずである。
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スモールカンパニー経営の実際-1

2005年10月07日 | Weblog
SOHO事業の経営についてもう少し話を聞きたい、というメールをいただいたので何回かに分けて書いてみようと思う。

まず、外部の環境からだが、私が会社に就職したことと打って変わって、個人事業主が市民権を得たのが大きい。地方ではまだです、という人がいるが、いずれそうなるので心配ない。

もうひとつ。
「SOHO CITY みたか」のど真ん中で眺めていると、
・業績が伸び、高水準で安定したSOHO
・相変わららずさえない業績のSOHO
・個人でなく会社やチームとして組織化されつつあり有望なSOHO
にはっきり分れだしている。

さえない業績の根源は社長の姿勢にある。
すべての責任は社長である。
と、いうのが私の考えで、その線に沿って話を進めてゆこうと思う。

まず高水準一定型は、社長の力量、営業力、人脈などが優れているからだ。
それに良く動く。
至近距離でこの目で見ていると、「ひとつの腕やノウハウ」で食って行くぐらいは誰でもできると思う。経済的な問題だけを取り上げればこれはこれで幸せ。

どうしたらそうなれるのですか?
というのは、まさに愚問である。

無理をして書けば、社長が自分のことをそのようにもっていったのであり、それには血のにじむような努力の積み重ねがある。結果的に他にはない技で勝っている。
あなたの業績が悪いのなら、それは誰にでもできる程度の腕しかないからである。

とにかく大の大人が、数年「あること」に懸けて努力を積んだ結果、何もない、というくらい不思議なことはない。必ず何か得たものがあるはずである。
直接収入が上がったか、将来の見込みができるはず。

もうひとつ有望なのは、チームを組んで仕事に当たっている形であるが、それについては次に書く。
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目標

2005年10月04日 | Weblog
小泉チルドレンが話題である。
先日、数人の友人とお茶を飲みながらこんな話しをした。

「ずいぶん人気だね、あのチルドレン達は」
「SさんもKさんも斬れるからね。某庁の予算削減で辣腕を振るった」
「Sさんはわかるが、kさんはどうかな」

と言ったのは私だが、予算を削減したくらいで「優秀」と評価すのは早すぎる、と考えたからだ。確かに予算は削ったであろう。しかしそれは当面の目標を達成したに過ぎない。

本当の目標は、予算を削ろうが増やそうが、有事の際に日本人の生命と財産を守るだけの力を国が保持することである。

マスコミは話題提供を好み、あとからこれをひっくり返してもう一度喜ばせるという習慣もある。

さて、Kさんの「私と新人を一緒にしないでよ」
という発言は、「私の差別化」と「高い評価自己評価」が現れているが、第三者の評価はなく、あったとしても評価するには早すぎる、というものだろう。

そもそもKさんが国政に通じているのは、寿司屋が魚に通じているのと同じ原理である。

加えて、もしKさん達が本当に優秀ならば、日本の借金はここまで膨らまなかっただろうし、腐敗もしなかった。それは政治家やその人を選んだ国民だけの責任ではないはずだ。
国民は賢く、良く観ている。

「結果が雄弁に証明しているじゃないか」
と、大きな声で言いたいところだったが、ここは謙虚に一歩譲り
「今後のKさんの辣腕ぶりに期待したいものだね」
と茶飲み話を終えた。
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身の丈創業へのヒント-10

2005年10月04日 | Weblog
10のヒントを区切りとして、最後に事業構造のことに触れる。

事業構造が悪ければ、いくら忙しく働いても利益は出ない。
従来の小売の場合を例にとって見よう。

末端価格が1000円の商品として、
メーカーの出し値が400円。
卸は200円の利益を取り、600円で小売店に卸す。
小売店は、売れれば400円の利益である。

小売は利益率40%だ。

さて、近頃登場したメーカー直販等の事業構造は400円のものを1000円で売る。
利益率は60%。

この20%の差が事業構造の差である。
わかりやすくこう書いたが、もっと高い利益構造を持つ会社は沢山ある。

ここが勝負どころだ。

だめな時はプロの第三者に入ってもらい、自社の事業構造をチェックして改善するのがよい。ちょっとしたアドバイスが会社を生き返らせる事もある。経営計画書を書き換えるのも、またこのためである。

スモールビジネスで成功するなら、個人商店でも年収1000万円を安定的に楽々クリアする事業構造を持つよう努力すべきだ。そしてそれは可能であることを述べてきた。

ここでは触れないが、戦略のまずさもまた戦術ではひっくり返すことはできない。

さて、最後に。
事業を起こせば、小さくとも毎日困難との闘いであるが、もし社長が
「困難こそがあたりまえ」
の思想にたつならば、毎日は、
「楽しいチャレンジ」
の繰り返しである。

大きな視点に立てば「失敗もまたこれ良薬」だ。

あなたは、かつて自分の人生に大きな夢を抱いたことがあるのではないだろうか。
ならば城は小さくとも大きい人生を生きよう。

諸氏の奮闘をお祈りする。
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身の丈創業へのヒント-9

2005年10月03日 | Weblog
ここまでをまとめると、

最初は一人で始め心細かったが、仲間ができ、そして会社形態になった。
外部の協力者、助言者もできた。
社長はSOHOだが、いくつか他のプロジェクトにも参加している。

トリプルインカムなので、年収1000万円への現実的な筋道が見えてきた。それゆえ落ち着いて、また張り切って仕事に取り組むことができるようになった。

さて、ここでもう一度経営計画書の登場である。
1000万円への実行を確実にするためだ。
もっと多い年収へのチャレンジもある。

きちんと現実に沿っており、しかも社長の意思を上乗せしたものが必要だ。つまり、この時期から経営計画書は非常に重要な意味を持つようになるわけだ。

ただ、まとめるポイントは3つに集約される。
・ 誰に(顧客中心主義)
・ 何を(商品、サービスの絞込み)
・ どのように(具体的販売戦略)

最初は五里霧中だった社長も、だいぶ具体的に書けるようになっているはずである。
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身の丈創業へのヒント-8

2005年10月02日 | Weblog
これは私の近々の経験談。
商工会と中小企業診断士をうまく使う方法。

SOHOコーディネイタをしているので、地域での経営セミナーをどうにかしたいという相談があった。

で、何名かの中小企業診断士の方に「販売士のマーケティング部分」を切り出して各々2時間のセミナーをやってもらった。
連続で5コマをやったが、講師は全部別人。
参加費は1回1000円。

受講者はここで学ぶほか、中小企業診断士の人柄を見る。
実力があり、相性がよい人となればこうする。
今度は東京都商工会連合会のエキスパートバンクを使って、その講師の派遣を依頼してもらい、自社の未来のあり方について実践的な相談をするのだ。
申し込みは三鷹の商工会からすればよい。

この制度は、年間3回まで無料である。
必要なら、続いて8000円払えば約3倍が講師に入る。

このように既存の地域サービスを横から串刺しにして自分達にあったメニューに仕立てるという方法は現実的だ。
また、第三者から冷静に自社のことを分析、指導してもらうことは必須で、一石二鳥。

それで、こんなあんなを繰り返してゆくと、現実に年収1000万円への筋道が見えてくる。
独身者なら500万円あれば十分ではないか。
生涯現役ならサラリーマンの生涯賃金を軽くクリアしてしまう。

ともかく生活の基盤が見通せ、読めるようになれば自分の活動にもずっと弾みがつく。
理屈はともかくやりがいが出来、楽しくなること請け合いである。
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身の丈創業へのヒント-7

2005年10月01日 | Weblog
時間をうまく使おう。

忙しくなった社長には、時間をうまく使う技術が必要である。
必要なら外部経営資源を使ってでも時間を作る。

なぜなら、
・ 考える時間
・ 決断にいたるまでの相談
など、社長ならではの時間が必要となるからだ。
それには作業的な仕事をパッサリと片付けてしまう技術がいる。

完璧にやろう、などと考えるから重荷になるのだ。
ばっさりやってしまうのがよい。
間違えたらアトで修正すればよい。

コツは、頭に浮かんだらすぐ取り組むこと。
取り掛かればすぐ済む。

そしてタマにはきれいな海や山へ出かけよう。
休養もまた、社長の大事な仕事である。
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