河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント894

2024年07月30日 | Weblog


本来あるべき姿

不景気が来て、技術進歩も激しく、それで新たな事業分野を開拓すべき立場に立ったとしよう。
さあ困ったというのはあるだろうが、それは早とちりかもしれない。
こんな時にこそ時間をかけてみたらどうか。

例えば「より速く より遠く より効率的に」は資本主義の三拍子だったが、それはもう古いよと教えてくれたのは経済評論家の水野和夫さんである。
執筆家でパブリックピーカーを名乗る山口周さんは、「役に立つモノ」ではなく「意味があるモノ」が売れている、と分析する。
両者とも日本の一般企業の社員としては理解不能の発言だろうが、新たなビジネスの担い手としては正解かもしれない。

資本主義に開拓の余地がなくなり、先進国の経済成長が止まり、つまり経済成長より今の豊かさを保持する事がメインテーマになるなら、自ずと見えてくる景色もある。

・手を抜かず、しっかりとまっとうなことを教えてくれる教室
・新しいITの道具ばかり紹介する小手先伝道者より、商売の基本をきちんと教えてくれる人
・添加物たんまりの食品より、売り切り御免の本もの食品

など「本もの」に根差した時代が復権する現象は、ここかしこに芽生えている。
勿論、スーパーやコンビニが無くなるわけではない。
ただ、それらに満足しない消費者が増えていることは確かだ。

今までこのような商品やサービスは、効率の面から企業活動の論理に合わず切り捨てられていた。
しかし人々の求めるものが変わり、それらを納得価格で提供できれば人気を得る時代。

だから今までのやり方を前提にするのではなく、本来はこうあるべきではないか、という議論が貴重になる。
ICTを活用して広告費を下げたり、教育サービスなら値段を1/3にする、とか。
現在の延長線上に「効率的に」ではなく、じっくりと「こぼれ落ちている」ものを拾いながら進める気持ちで臨めばどうか、と提案したい。

本来あるべき姿に焦点を合わすと、今度は「当社の利益率には合わない」と世間の多くの会社が言うだろう。
しかし一部の人にとって、これこそ新たな事業機会となるはずだ。

・こうしたらよい、と直線的に読まず
・こういう風にも、ああいう風にも考えてみる

と受け取ってほしい。


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実行へのヒント893

2024年07月21日 | Weblog


鮮明な旗を立てよう

不景気が来る。
それは世界同時不動産バブルの崩壊である。
中国とドイツは既にはじけたが、これにアメリカが加わる。
アメリカの住宅事情は郊外に一戸建ての住宅に住む姿だが、ここ10年はマンションのラッシュで、しかも投資ファンドが一括借り上げで利率は30%の儲け。
マンションの着工比率は直近で一戸建てを上回り、一方投資のリターン比率は30%が昨年20%に下がった。
今後はもっと下がる。

日本は欧米を追って不景気に突入する。
株価がバブル時代を上回ったと喜んでいるのは、あと何か月続くかの問題。

そこで身の丈起業家はしっかりと財布のひもを締め、かつ事業の旗を鮮明に立てて専心する必要がある。
鮮明な旗は顧客を生むことに役立ち、事業への専心は次のジャンプのためである。

世界の不動産不況の内容はネットの討論番組で、経産省出身の藤和彦さんが述べられた内容。
日本のマスコミは株価だけに反応しているが、まったく不可解である。

さあ、ここで不景気が来るのだから受注産業は厳しい。
新しく打って出るネタはないか。
勝負はここにある。
それは過去10年をどう過ごしたかが問われることに等しい。

今からでも打つ手はあるはずで、それが社長の仕事というわけである。



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