河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-21

2006年03月28日 | Weblog
米国視察で何を掴んだか。
ザックリ書くと次のようになる。

1. 我々は自分たちのやってきたこと(SOHO施設や支援体制の企画実施)に自信を持っていい。これをさらに進める。

2. 進めるには施設も「官から民」で、既存民間施設の機能転換を進める。

3. ソフトサービス(アドバイス、コンサルティング)は我々の得意とするところだから、これも続ける。

4. 戦略性の緻密さはアメリカが一歩上。これは見習う。

5. アメリカの優位性に続くのもひとつの手だが、日本流で進む方が結果が出る。だから我々は日本流で行く。手を抜かないで今の努力を続けよう。

6. SOHOもある程度まできたら、会社になった方がよい。ただし仲良しグループは避けること。

7. ITのインフラをフルに活用するビジネスモデルは優位性がある。インフラ、道具として使ってやる、という考え方が大切。


まあ、ざっと以上でそれほどの大発見はない。
ただ自分ではあらためて”己の会社をしっかりしたものにしよう”という決心をした。
これが個人としての収穫である。
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実行へのヒント-20

2006年03月24日 | Weblog
NYのSOHOオフィスが自由奔放方なら、ここ、ジョージメイソン大学のは「巨人の星」の大リーグボール養成ギブス型である。

つまり
・ 力のあるSOHO、ないしベンチャーのタマゴを見つける。
・ 賃料は安くしない。むしろ高い。
・ そこで伸びる会社を育てる。
・ 例えば2週に1回は講義とミーティングを行う。
・ そこに出なければ”取り残される”という恐怖感となる。
・ そうして鍛え上げた会社は「高く売れる」。
・ 先週もOXOX会社に売却が済んだ。エキサイトした。

まあ、ざっとこのような展開で実にアメリカ的である。

彼は続けた。

大学には3つの仕事があります。
1. 生徒に教える
2. 研究する
3. インキュベーション

私たちは2.と3.だけに集中しています。

何でここが成功したかって?
それは僕がいるからですよ、だってさ。
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実行へのヒント-19

2006年03月17日 | Weblog
人間のやることは海外でも同じだった。

今回のアメリカ視察の目的は、現地SOHOの現状とその支援体制の確認である。
で、NYでは2つの会社(ともに4つの施設を持っている)を尋ねた。

施設に入るなり、
「何だ、同じじゃないかぁ~」
と、思わず口に出たのはその仕組みである。

・貸しブース
・受付サービス
・コーヒーラウンジ 
・会議室

この基本サービスがまったく同じ。
加えて
・ ドアを開けて仕事をしている
というところまでそっくりだ。

施設管理者は、入居者と顔見知りで「ハーイ」なんて気軽に声をかけて我々を紹介したりする。これがまあ、インキュベーションマネ-ジャー。

では、違うところは何か。

・一つ目は入居者の滞在期間はほぼ1年。
(三鷹の施設は何年でも居る。出てゆくアメリカSOHOはその後発展するのか、だめになるのかまでは聞かなかったが、予想はつく)

・ソフトサービス(アドバイス、コンサルティング、マッチングなど)は過去にしていたが、今はやめた。とにかく今は両方とも賃貸しのビジネスになっているという。手離れをよくしたのだろう。これが二つ目。

どれだけ利益を上げているかはわからないが、みんな自由気ままに仕事をしている風景が印象的だった。

もうひとつ、ワシントンDCの大学インキュベーションは雰囲気がちょっと違う。
これは次回に。
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実行へのヒント-18

2006年03月16日 | Weblog
「仲良しグループじゃなくて、仕事のできる気のあった仲間と力をあわせて会社をつくればいい」

これはシリコンバレーで活躍している、某日本人社長のアドバイスである。
彼は日本の会社を定年退職してアメリカに渡った。

最初に作った会社は数十億円でスティーブンジョブスに売ったそうだ。
「日本の大手企業に売り込んだが、1年(買収が)決まらなかった。ジョブスとサシで話したら3日で決まっちゃった。ここは100倍早い!(笑)」

まあ早ければいい、というものではないが、こんなテンポで仕事をしている。見たところはとても充実した日々を送っている様子だったが、内心はどうか。

こんな話しをある大学の先生との茶飲み話でしていたら、
「まあ、シリコンバレーはすごいところだよね。だけどマスコミはそんなすごい話しを持ち出さないと話題にならないから、そこと比較して書いちゃう。日本にももっといいところがあるのに」と言っておられた。

これが大人の目線だろう。

誰でも商売を始めたなら成功したいのはヤマヤマだ。
大成功かどうかはわからぬが、少なくとも失敗はしたくないだろう。
しかし成功に近道はない。

天才ではない多くの日本人は、日常の小さな努力を積み重ねて勝ち抜いてきた。このことを「平凡の非凡」、と表現したのは、阪急グループの創始者、小林一三(こばやし いちぞう)である。

一三はこうも言う。
「このごろは商売で一生懸命汗を流す人が少なくなった。だから一生懸命働けば人の目に付きやすい。すなわち若い人は成功もしやすいわけだ」
だが、その当時も学卒が独立して商売を始める、という風潮など広がらない。

そこで一三はさらに続ける。
「わずかトコロテンほどの(押し出しの)出世になど満足せず、青年は独立せよ!」
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実行へのヒント-17

2006年03月13日 | Weblog
錯綜した情報が日本に伝わってきている。
いくつか指摘しよう。

*まず、中小企業はアメリカも廃業の方が多い。まあ、どっこいどっこいだ。2002年の統計(ジェトロ提供)で開業数57万社、廃業数58万7,000社。

*シリコンバレーでは、株式公開を目指す企業より、自社を大きくして上場企業に売って利益を出す志向が圧倒的に多い。会社自体がいわば商品なのだ。良く聞く話しではあるが、この感覚は日本人には少ないと思う。
上場、株式公開こそアメリカンドリームだ、なんて言っているのはかなり遅れている。

*アメリカの大多数は、3~4メガ程度のCATV網を使っており、100メガなんて使わない。技術的には1.5メガあると映画も普通画面なら見られるそうだから充分である。では100メガっていったい何だ、という話しが出ますな(笑)。

*自分の資産を担保にして金を借りて事業を起すなんてのは、自分の弁護士に「バカ、やめろ」と言われるそうだ。
シリコンバレーではそれほどリスキーなのですよ。

*インターネットビジネスを動かしているのはE-コマース。
動画で儲けているところは皆無である。
ではいったい日本のTV局の買収騒動は何だったのだろう、と笑える。
あれは放送既得権の争いで、自分が局を持ったら双方向的な番組を作ってオモロクする、というのならば理解可能。

*まあ、他にもありますが地区との比較対照で自国の認識を深めることができるのはオモロイ。

*そうそう、スタンフォード大学はきれいなところで、構内もシンメトリー(対照的)な設計です。日本は、非対称の庭が多いですけどね。
これは結構重要な意味があると思います。

私には非対称の方が美しく感じられる。なぜだかわかりませんが。
そこに人間の「支配できる(対称に作ってやろう)」という欲を感じないからかもしれません。

ちなみにシリコンバレーの近辺では、すばらしいIT起業者を生むには、数学を学ぶのだけではでなく、音楽や美術を習え、という方向にあるそうです。
情緒が大切、と。
これ、日本的ではありませんか。
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実行へのヒント-16

2006年03月12日 | Weblog
先週はアメリカへSOHOの現状と支援体制の視察に行ってきた。
で、数回に分けて視察内容を書きます。

滞在は1週間で、ニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコの3箇所。
これで全米を網羅できるわけはないが思いついたまま。

強烈に感じたのが、アメリカ社会の階層化。
それも一部の人たちに富が集中している。
へたっぴな図を参照されたし。

アメリカは右側の「イチジク型」。
日本は左の「ウズラのタマゴ型」。

矢印が示しているのが、google,microsoft,dellなどのIT企業のポジション。
それらの上にある赤いポッチが、有力なVC(ベンチャーキャピタル)。

一部のVCに富が集中し、シリコンバレーを動かしている。
彼らの仲間意識は強く、外側に情報は絶対漏らさない、中ではフルにオープンな情報交換をやっている。

有名な企業は彼らの投資の産物である。
社会全体の下のほうには、ほとんど金が回ってこない。

「だからアメリカンドリームがある」、とは舟橋氏の説。

日本はやや下に位置するウズラの卵で、全体がピンク色である。
格差社会が来る、と言ったってやや縦長に変化するぐらいでしかない。

どっちがいい社会か、なんて一口にはいえないけれど、私は「ウズラのタマゴ」で充分だと思った。いつも闘志むき出しの競争社会なんて疲れるね(笑)。

日本に居たときに聞くのは、イチジクの先端から日本は遅れている(下がっている)、という議論ばっかりだった。
これは将来もずっとこのままでしょう。だってそこは資本主義の権化だから。

こんな特異点と対比しないで、全体を観てほしい。
日本の方がずっと豊かですな。
第一、土産に買ってこようと思うものがもうない。
(免税店のブランド品だけ。それもヨーロッパのもの)
着ている服も日本人の方が上等だ。

だから皆、日本スタイルにもっと自信を持っていいと思う。
今やっていることをどんどん深めよう。

それだけで世界の先端に出ちゃう。
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