河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-751

2021年01月26日 | Weblog


小せえ、小せえ

(写真は冬に咲く庭の蝋梅)
前回これからの10年について個人の意見を述べたが、このようにひとつ軸を立てると、その周囲に様々な仮説が描けることを伝えたいと思ったからだ。
軸を立てるとは、広い社会で自分を鍛え、友人や本から学びとり、ワイガヤを通して自分の頭で考えられるようになることで、日々の生活が楽しく豊かになる。

例えば昨年末に(2021年)1月6日に米国新大統領が決まる、と書いたが真実はとんでもない方向へと動いているらしい。
あ、おかしいなと思ったので友人に電話をかけると
「そうだ、変だ」という人と
「その意見は、にわかには信じられない」という人に分かれた。
「信じられない」人には高学歴者が多かった(笑)。
勉強のし過ぎでマスメディア情報に飲まれてしまっている状態なのだが自分では気がつかない。

さて、自分の頭で考えられることを「自頭を使う」と言う。
自頭を使う原点は、自分の足で稼いだ実体験の伴う経験的知識である。
これを「暗黙知」といい、個人に属している。
足で稼いだナレッジに、実体験が加わると「暗黙知」はより太くなる。

一方、頭のいい学生が社会ですぐに使えないのは、学校で習った学問(「形式知」)だらけだからだ。
実社会での経験を積みそれ相応の暗黙知を獲得するまでが社会人教育の期間である。

こうして暗黙知と形式知が表出化される「場」(多くは会社)に身を置き、人々のそれらが連結化されてスパイラルアップされ、一段高いパラダイムへ達するといい仕事ができるようになるよ、と世の中の人に教えてくれたのが野中郁次郎先生である。

別の表現をすれば

・読み、書き、そろばんくらいはちゃんと学びなさい(基本の習得)。
・社会に出ていろいろ体験を積みなさい(広い社会を知りなさい)。
・お客さんと会い、教えを乞いなさい。わからないところは学びなさい(実社会を知り社会勉強を続けなさい)。
・人や社会のために役立つ仕事をしなさい(エリート教育)。

で、偉くなる人は「天と地」の両方を知らなくてはならないらしい。

人との付き合いを大切にしなさい、とは東京ディズニーランドを作った三井不動産、常任相談役(当時)の江戸英雄さんから学んだフレーズである。
江戸さんとは家が近所で趣味の園芸仲間としてよく話をしていただいた。
春に咲くモッコウイバラは小さな黄色い花が鈴なりに咲く。
そして夏の月下美人は圧巻だ。
庭で育てたダイコン、サニーレタス、ジャガイモ、ラッキョウなどもいっぱいもらった。
井の頭公園への散歩の途中に
「昨日、小澤君から電話がありました」
というのはしばらくしてから分かったが、世界のマエストロ、小澤征爾さんのことでびっくりした。

よく通う吉祥寺の床屋のおばさんにも経営の原点を教えてもらう。
「先代の三浦屋(スーパー)の社長は偉かった。いつも店の前をほうきで掃除していた。店にお客さんが溢れると自分で段ボールを担いで品物を店頭に並べていたりしたんだから、あの人は偉い!」。

近頃はサラリーマン社長が増えて知恵も詰まった感があるが、店頭に立ったり、お客様を訪問しているのだろうか。
繰り返すが、すべての原点はこの暗黙知の獲得からだ。

「大会社はシステムで動けばいいが、これからの社長は自分で動くことだ」
印刷会社に入ったとき、私は愛知儀一社長から直接そう教えてもらった。
自分で動いて学べば知恵も力もついてくる、という事だろうか。

当時の私は若手の社員のくせにいろいろとアイディアを出したのだが、
「小せえ、小せえ」
と言ってよく笑い飛ばされた。
当時私は20代の生意気盛り。

まだ力はついていなかったが、いい修行になった。


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実行へのヒント-750

2021年01月25日 | Weblog


これから10年

新年を迎え、今日は青空が広がっている。
とても気持ちの良い朝だ。

さて、過去のSOHO CITY みたかでの日々は「チャレンジ」と「失敗」、そして「成功」で色分けされる。
勿論「チャレンジ」は勇ましく尊いが、「失敗」はそれよりも尊い。
何故なら多くのことを身をもって学べるからだ。
「成功」は心地よいが、学べることは少ない。

23年前、僕らは今より確実に「ヘボ」な事業者だったので、多くの「チャレンジ」を行う中で力をつけてきた。
「成功」は「失敗」よりはるかに少ない。
ところがそれが幸いした。
社会に鍛えられたのである。

だから今後10年の抱負を、と聞かれれば「更なるSOHO CITY みたかの拡充」、と答えるだろう。
勿論私一人で行える事ではない。
ただ素直に言って、我々は

・個人での起業、を社会に示し
・起業スクール、を運営。
・起業後の無料相談サービスがあり、
・各種実務セミナーも充実している。
・SOHO社長の溜まり場「経営者実学サロン」もあれば、
・事業発表の場、SOHOフェスタ、もある。
・みたかビジネスプランコンテスト、も地に足がついてきた。

各種ソフトサービスのラインナップは出揃ったので、

・これらの質が向上し
・その魅力を情報発信することで
・人を引き寄せる。

結果として、身近に面白いSOHO社長がいるコミュニティの姿が目に浮かぶ。
同時にその姿は山手線内の「ビジネスシティ」ではなく、知的生産力を内包した「ベッドタウン」の新しい姿だ。
勝負は「特徴」つまり「ウリ」である。

起業スクールで私は事業のプロモーションについてこう語る。
「ウリ」は「在るもの」を単に伝えるのではない。
ステレオのプリメインアンプのように「増幅するもの」だ。




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