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映画好き、円柱野郎のブログです

「アドルフに告ぐ」を読みました

2006年07月19日 22時06分42秒 | 本・雑誌
先日から読んでいた「アドルフに告ぐ」(全5巻)を読了。
ユダヤ人のアドルフ・カミル、ドイツ人と日本人のハーフであるアドルフ・カウフマン、そしてナチス総統のアドルフ・ヒトラー。
この3人のアドルフの交錯する運命を描いた作品です。

前に読んだのは中学の時やったから実に10年ぶりに読んだわけやけど、今回、当時気づかなかった作品世界の奥深さに改めて感銘を受けたわ…。
特に最終巻である5巻は、幼少の頃、無二の親友だったカミルとカウフマンの再会後の運命が何とも言えない。
ナチとユダヤ人との関係、ユダヤ人とパレスチナとの関係、そして“黒い九月”に入ったカウフマンの運命たるや、何とも言えない気分になる。

特に今のご時世、中東情勢の話だけじゃなくて、日本の近隣やもっと世界を見渡しても、色々と考えてしまうよね。
この作品はもちろんフィクションではあるし、ある程度エンターテイメントではあるけど、幾分か自己体験を元にもしてるし、真摯に人間の目線で第2次大戦を描いていると思う。
俺なんかが手塚漫画を云々言うのは烏滸がましいかw

一般には有名な作品というわけではないけど、もっと色んな人に読んでもらいたい漫画やと、改めて思ったね。


しかし、この作品で憎らしさ爆発のアセチレン・ランプが良い味出してますなあ。
あ、もちろんハム・エッグが演じる赤羽警部もイヤなヤツw


作品紹介:Tezuka Osamu @World
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